建国記念の日。
『古事記』『日本書紀』の神話の世界で、
日本初代の神武天皇の即位日とされる。
ギリシャ人や欧米人には、
『イーリアス』や『オデュッセイア』の、
ゼウスやアポロンといった神々がいる。
同じようにわれわれ日本人には、
イザナギ、イザナミや神武天皇が、
神話の世界であっても存在して、
それが建国の日につながる。
悪くはない。
明治6年の1873年に、
「紀元節」の祭日と定められ、
それが戦後の1966年(昭和41年)に、
建国記念の日となった。
毎日新聞巻頭の『余禄』
建国記念とは関係なく、
楽観と悲観をテーマにする。
「楽観主義者と悲観主義者は
ともに社会に貢献している。
楽観主義者は飛行機を発明し、
悲観主義者はパラシュートを作った」
劇作家バーナード・ショー。
作家オスカー・ワイルド。
「楽観主義者はドーナツを見る。
悲観主義者は穴を見る」
日銀や政府は飛行機だと考えて、
金融緩和とマイナス金利政策を打った。
しかし市場はパラシュートに殺到し、
十年物国債がマイナス利回りとなった。
実業の世界は、
淡々と「富」や「付加価値」を、
積み上げていきたい。
つまり飛行機とドーナツを作り続けたい。
その実業の世界の出来事。
昨日から3日間、東京ビッグサイトで、
スーパーマーケット・トレードショー開催中。
今回で、記念すべき第50回。
かつては五反田のTOCなどで開かれていたが、
いまや日本最大の食品展示会となった。
私はいつも、荒屋勝さんを思い出す。
元日本セルフ サービス協会専務理事。
協会専務理事であると同時に、
日本のスーパーマーケット業界の、
優れた理論家・指導者だった。
ずいぶんと、
原稿も書いてもらったし、
講演もしてもらった。
あの時代の荒屋さんたちの奮闘。
その礎があったからこそ、今がある。
今、これだけの人々が協力し、
これだけの人々が参集する食品メッセ。
一つの協会の催しではなく、
日本の実業の世界の財産だと思う。
それこそ、
飛行機やドーナツに象徴されるもの、
そのものだ。
大切にしたい。
会場に入る前に、途中で、
㈱万代社長の加藤徹さんとバッタリ。
記念すべき50回目の今回は、
これまでの東館に加え、
西館でも開催。
来年からは幕張メッセに会場が変わる。
その西館は各県のブースが出展。
それぞれに趣向を凝らした展示で、
地域物産展の様相を呈する。
3月に北海道新幹線が開通するからか、
北韓道のブースは力が入っている。
それから西館上階に、
オーガニックEXPO2016。
実に重要なテーマ資源だが、
まだまだ方向性が定まらない。
セミナーもまだ、啓蒙段階。
残念ながらアメリカとの差は、
10年は開いている。
西館のメインフロアには、
セミナー会場。
西館と東館の間に、
アリババの大きなパネル。
巧いねぇ。
私は午後から出かけたが、
会場では多くの方と遭遇。
まず㈱セイブ前社長の荻澤誠さん。
現在は㈱グローバルリサーチ社の、
人材コンサルタント。
それから松本光雄さん。
オール日本スーパーマーケット協会専務理事にして、
コプロ㈱社長。
パネルディスカッションでは、
お世話になりました。
その㈱寺岡精工のトップの皆さん。
私の隣から、社長の片山隆さん、
専務の山本宏輔さん、
本部長の西村馨さん。
そして私と同年の川越純一さんと、
その後輩の三木桂さん。
川越さんは㈱九州テラオカの社長を務めあげ、
東京に戻ってきて、今、
グローバルビジネスデベロップメント部門顧問。
三木さんは、その部門の、
営業ポータルグループ部長。
㈱岡村製作所は前面に、
カートシステムを展示。
日進工業㈱の商品を、
オカムラが引き継いで展開。
「I ♡ Supermarket」と書かれたブースは、
㈱プログレスデザイン。
4人でポーズ。
左からアイダスグループ代表の鈴木國朗さん。
プログレスデザイン代表の西川隆さん、
プライズ代表の井上謙二さん。
鈴木さんと西川さんは、
月刊『商人舎』今月号で徹底議論をした。
さらに西川さんには、
実践事例を開陳してもらい、
ともにいい内容。
お二人には感謝。
それから㈱イシダのブース。
私の隣から、専務の上野誠一さん、
営業企画部部長の笠井剛さん、
右は松井康彦さん、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー。
パナソニックのブースで出会ったのは、
㈱セイミヤ社長の加藤勝正さん。
そして日本フードサービス専門学院取締役の、
竹石忠さん(右)。
流通科学大学理事長の中内潤さん。
この4月から学長にご就任。
商業界から『小売・流通用語集』を発刊。
おめでとうございます。
㈱オオキ社長の大木勝志さんと、
常務取締役の大木賢太郎さん。
はじめに横山清さんのごあいさつ。
トレードショー実行委員長で、
新日本スーパーマーケット協会会長。
もちろん㈱アークス社長。
アトラクションは、
ニュージーランドの豪快なパフォーマンス。
レセプションパーティでも多くの方と懇親。
私の隣は㈱ツルヤ会長の掛川興太郎さん、
㈱ライフコーポレーション専務の並木利昭さん。
トレードショー実行副委員長の三科雅嗣さん(左)。
㈱いちやまマート社長。
真ん中は、㈱大寿社長の大野和夫さん。
そしてUSP研究所所長の當仲寛哲さん。
最後は当然、このお二人。
そして横山清さん。
横山さんの初日の基調講演テーマは、
「流通原理主義と格差社会」
この内容が、
我が月刊『商人舎』12月号特集と同期した。
「『流通革命論』の軛(くびき)を断つ」
横山さんは最近、
あの『流通革命』著者の林周二先生に、
わざわざ面談して、
月刊『商人舎』を話題にしてくださったそうだ。
林先生は大正15年生まれの90歳。
横山さんは昭和10年生まれの81歳。
『商人舎』の特集を、
横山さんからずいぶんとほめていただいて、
私は感激した。
12月号を追加で買ってくださった。
ありがとうございます。
飛行機とドーナツ。
楽観主義で確実なものにしましょう。
〈結城義晴〉