今日は東京・小平の第一屋製パン㈱本社。
本社機能と工場とが同居する。
敷地内の桜は三分咲きから四分咲き。
第74回目の株主総会。
東京証券取引所一部上場企業だけに、
周到に準備して、
実に丁寧に株主に説明し、
配慮の行き届いた総会を行う。
私は非常勤取締役だが、
独立役員として東証に届けられている。
無事、株主総会が終わり、
家族的な雰囲気の中、
株主懇親会が開催された。
その後、取締役会、監査役会。
夕方、東京・上野駅。
構内に桜のモニュメント。
ああ、上野駅。
駅前にヨドバシカメラ。
マルチメディア上野。
そして花見のメッカ上野恩賜公園。
「うえの桜まつり」の提灯が立つ。
そして提灯の列。
清水観音堂。
こちらの桜も五分咲きくらい。
不忍池の遊歩道の両サイドには、
華やかに出店の群れ。
弁天堂。
遊歩道をぶらぶら歩いて、
上野東天紅へ。
ここで第一屋製パンの役員歓送迎会。
2時間ほどの会食と懇親。
全員が感動的なスピーチだった。
退任された前社長の門脇宜人さん。
ご苦労様でした。
そして二次会。
左から常務取締役の細貝正統さん、
前取締役の高嶋進さん、
営業本部長の丸山英之さん、
新任の常務取締役の船戸謙治さん。
そして代表取締役社長の前川智範さんと、
前人事総務部長の河原正喜さん。
高嶋さんと河原さんが退任。
私もお世話になった。
ありがとうございました。
いい晩だった。
さて、第88回選抜高校野球大会。
10日目の準決勝。
今年は完全なる西高東低の冬型。
決勝に残ったのは、
奈良の智辯学園と香川の高松商業。
いよいよ、決勝だ。
日経新聞『経済』欄の記事は、
「うるう年」効果。
1~3月期の実質国内総生産(GDP)。
今年はうるう年で、2月が1日多い。
その経済効果を第一生命経済研究所が試算。
3カ月のGDPは前期比0.3ポイント増、
年率換算すると1.2ポイント増。
ニッセイ基礎研究所は、
年率0.8%増と見るが、
うるう年効果を除くと、
成長率は「ほぼゼロ」と試算している。
前回のうるう年は2012年。
その1~3月期GDPは、
前期比年率で3.7%増だった。
この時期は、民主党の野田内閣時代。
アベノミクス効果は確かにあるのだろうが、
それほど景気が好転しているわけではない。
商人舎magazineのDaily商人舎。
2月の家計調査報告をまとめている。
実質消費支出は1.2%プラスだったが、
うるう年を調整するとマイナス1.5%に変わる。
エンゲル係数も25.57%。
外食と中食が伸びて、内食が減る。
身も蓋もないほどのトレンドが、
この2月も展開されたということだ。
だからこそ、何か小さなイノベーションが、
毎日、全社、全店、全部門で、
企図されねばならない。
そんな時、ユニクロは、
2月以降、定番商品の値下げを断行している。
これも日経新聞の記事。
例えば、
オックスフォードシャツ、
本体価格2490円⇒1990円。
男児向けのジョガーパンツ、
1990円⇒1500円。
女性向けウルトラストレッチジーンズ、
1000円引き。
オペレーションのシンプル化を維持するため、
店頭では商品の値札は変えない。
POPなどで値下げ後の価格を表示するだけ。
ユニクロは2014年秋冬の新商品で、
本体価格を5%前後引き上げた。
さらに15年秋冬物でも10%程度の値上げ。
しかし、15年9月~16年2月の半年間、
国内の既存店は落ち込んだ。
客数は前年同期比6.3%減、
売上高も1.9%減。
落ち込みをカバーするため、
週末セールは常態化し、
購入する日によって価格が異なった。
そこで、値下げと並行して、
セールも抑制。
先の2月の家計調査では、
うるう年調整後の被服費はマイナス8.9%。
ファーストリテイリングでも、
ジーユーは伸びている。
いま、「いつ来ても安い店」の印象を、
再構築しようというのが、
ユニクロの考え方だ。
機を見るに敏でなければならない。
同時にわが社らしさを、
堅持しなければならない。
変えるものと変えないこと。
その見極めこそが、
商売とビジネスの本質だ。
〈結城義晴〉