Everybody! Good Monday!
[2016vol18]
2016年5月2日。
ゴールデンウィークの真ん中。
小売りサービス業は書き入れ時。
Weekly商人舎日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
IDとパスワード保有者だけのページで恐縮。
5日(木)こどもの日から、
8日(日)母の日が、
今年の大目玉テーマ。
母と子の1週間。
そして明けた9日(月)からは、
夏夏夏夏ココナッツ!
そのくらいの劇的売り場転換が望まれる。
朝日新聞一面の『折々のことば』
編著は鷲田清一さん。
今日の言葉は、
「仕事はお芝居でしょ」(酒場にて)
たまたま隣り合わせた
“酒場の哲人”の言葉。
パスカルは『パンセ』のなかで言う。
「人が熱中する仕事も学問も遊戯もみな、
『自分』という存在の空しさに
向きあわないで済むよう、意識をたえず
他のものへと散らしておくための
『気晴らし』にすぎない」
いや、「仕事はお芝居でしょ」は、
劇的空間の店舗で、
役者を演じよ、ということだ。
〈朝日俳壇より 佐賀県有田町・森川清志〉
老齢の俳人。
転びそうになった。
地球の自転の所為?
貼ってあるのにダメだな私
〈朝日歌壇より 草加市・梶田純子〉
いい標語だ。そこで5月の商人舎標語。
月刊商人舎5月号の[Message of May]
自らの成長に責任をもとう!
責任とは、
引き受けて、
なすべき任務である。
当然、
負わなければならない義務、
となる場合もある。
しかしこの責任は、
自由があるから生まれる。
逆に自由を求めれば、責任が伴う。
そして、
責任が生まれたら、
任務や義務が明確になる。
自由、責任、義務のトライアングル。
組織においてもっとも大事なことは、
地位ではなく、責任である。
成功の鍵は、責任にある。
顧客に対して、社会に対して、
仲間や仕事に対して。
自ら責任をもつことである。
そして、一商人として、
自らの成果と成長にまで、
責任をもたせることである。
〈結城義晴〉
自分の成長にこそ、
自分で責任をもつ。
だれにも頼らない。
そうすれば、パスカルのニヒリズム、
超えることができる。
ピーター・ドラッカー先生は、
その心のあり方を言う。
ありがとうございます。
さて、ゴールデンウィークの、
『ほぼ日』糸井重里がつぶやき。
「気づいてみたら
休み中にやっておきたい宿題を含めて、
ずいぶんたくさんの仕事が溜まっていた」
まったくの、同感。
「だいたいいつごろまでにやっておこう、と、
考えかけてそのままにしておいたことが、
ひとつずつ増えていたというわけだ」
そうなんですね。
私も、あれもこれも。
溜まりまくっている。
「ぼくももう、こどもじゃないんだから、
もうちょっとやり方があったとは
思うんだけどねー。
やりかけのこと…。
やってる途中のことばかりだなぁ」
「と、どんよりと弱気になるところで、
おいおいおい、と、
気がついてしまったんだけど、
あらゆることは
『やりかけのこと』じゃありませんか」
このあたりが糸井らしい。
「ひとつなにかが終わったって、
その終わったところから
次の局面がはじまってる」
得意のたとえ話。
「こどもが生まれて、
親になったなんてときも、
やっと生まれましたね
という意味では終わりなんだけど、
そこからそのこどもを
育てていくことがはじまるわけで、
子育てが終わったねという日が来ても、
それでもまだなにかが続いているはずだ」
上手ですねぇ、相変わらず。
「人生は、
やりかけの日々の
積み重ねである」
名言?
「あらためてそう言うと、
なにか意味ありそうだけど、
ものすごく当たり前のことで、
そうに決まってるよね」
論理性とは、実は、
身も蓋もないことです。
「しかも、すべての人は、
たくさんのやりかけのことを
やりかけのまま残して、
生きることのエンディングを迎える」
「その、死という終わり方は、
目的にしてなかったのにね」
話は大げさになる。
「そして、じぶん以外の人たちが、
亡くなった人のやりかけのことを
引き継ぐわけでもなく
そのままにして忘れてしまったりもするし、
ときには続きとして、
またはじめたりもするわけだ」
パスカルも言う。
「多数の人々が鎖につながれ、
死刑を宣告されているさまを想像しよう。
幾人かが日ごとに眼前で絞め殺され、
残った者は、自分たちも
同じ運命をたどることを悟り、
悲しみと絶望の中で
互いに顔を見合わせながら、
自分の番がくるのを待っている。
これが人間の状態なのである」
パスカルほどストイックではないが、
糸井の妄想はさらに広がる。
「もともと宇宙とかいうやつだって、
目的のないどこかへと向かう
やりかけの積み重ねだ。
おれのやりかけの仕事ぐらい、
なんだっつーのだよ」
着眼大局着手小局。
「うむ。言い訳のなかにも、
幾分かの真実はあるものだよな」
のんきに見える糸井重里。
だが、いつもいつも
こういった思考回路を訓練している。
それは有益だ。
今日は一日、
横浜商人舎オフィスで、
原稿書きと責了仕事。
今月の広告は、
エバラ食品工業㈱。
宮崎遵さん、感謝します。
近藤康弘さん、ありがとう。
産業と業界の指針を示し、
それを動かすメディアが、
月刊商人舎です。
なぜなら主だったトップマネジメントが、
全員、熟読してくれていて、
しかも私たちの問題提起に、
真摯に取り組んでくれているからです。
私は自分の責任において、
このメディアを編集しています。
ありがとう。
では、みなさん、
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉