Everybody! Good Monday!
[2016vol20]
2016年も第21週。
5月第3週となって、
気分はもう夏でしょうか。
遠山の流るるままに夏来る
〈朝日俳壇より 藤沢市・細井華人〉
しかしそれでもちょっと、
春を惜しんでおきたい。
春の宵酔えば酔うほど涙ぐみ
〈日経俳壇より 東京・小宮山千鶴〉
百色の若葉を渡り風無色
〈朝日俳壇 東大阪市・東野太美子〉
さてこちらはアメリカ、
ネバダ州ラスベガスの日曜日。
真夏並みの暑さ。
朝一番で、理解度テスト。
商人舎Basicコース恒例。
昨日までの講義内容を、
どこまで理解したか。
それを確認するための記述式テスト。
30分間の熟考。
そして執筆。
自分の頭の中にある情報の数々を、
集中的に整理し直して、体系化する。
それには記述テストが一番いい。
理解度テストが終わると、
結城義晴の第3回講義。
理解度テストの解答を再確認した後で、
コモディティ化現象を明らかにする。
そしてプライベートブランドの成立要件と、
その体系を総整理し、
商品問題の最新トレンドを解説する。
講義が終わると、
調査班10チームごとに、
その調査データの整理分析タイム。
1時間半を提供。
それぞれのデータを表にして、
その内容を分析する。
もちろん互いに意見を言い合って、
ディスカッションする。
ウォルマートはどういう価格戦略か、
スミスはどうウォルマートに対抗しているか、
ホールフーズはどんな体系を持っているか。
全10チームが、
10のカテゴリーごとに、
臨店して店舗の商品政策を調査分析する。
チームごとにデータを整理し、
ディスカッションして、仮説を立てる。
それをグラフ化して、提出。
調査分析タイムが終わると、
最後の視察研修へ。
バスの中でもずっと講義は続く。
まずはフライトトラブルで、
訪れることができなかった店。
クローガー系のスミス。
この店はコンベンショナルタイプ。
つまり最新のフォーマットにはなっていない。
しかし最新のトレンドが導入されている。
それが寿司売場。
そしてこのチーズコーナー。
さらにドーナツ売場。
クローガーは古い店も、
どんどんリニューアルして、
最新マーチャンダイジングを導入する。
それが既存店48期連続増収をなさしめている。
一方でアルバートソンは、
コンベンショナル型しかない。
なおかつ最新MDの導入もなされていない。
これがクローガーとアルバートソンに、
段違いの成果の格差を生む。
青果部門の鮮度と品揃えも、
クローガーの実力満載。
ミート&シーフード売場も、
対面コーナーが高レベル。
奥主通路はすっきりしているが、
随所に核商品が配置されている。
そして最後にファーマシー売場。
何度も繰り返すが、
古い店でも最新MDを入れて、
リニューアルを図る。
それがクローガーの現代化作戦である。
次にサマリンショッピングセンター。
そのノードストロームラック。
ノードストローム百貨店の
オフプライスフォーマット。
だからこんな斬新なマネキンを使う。
百貨店の売れ残り品を集めて、
それを常設の店舗で売るフォーマットだから
宝探し的な楽しみがある。
ノードストロームの最強の靴売場は、
ラックでも最強のカテゴリー。
ノードストロームラックの反対側に、
トレーダー・ジョーの新店。
いつも花売場が顧客を迎えてくれる。
入口はバナナから入る青果部門。
壁面にはサマリンの情景が、
手書きのイラストで描かれている。
ケチャップのエンド陳列。
そして核売場のワインコーナー。
視察最後のスーパーマーケットに、
大いに満足した買物ツアーとなった。
その後、シェイクシャック。
ニューヨークの超人気ハンバーガーショップ。
ライフスタイルセンターの核店舗でもある。
ドキドキワクワクしながら、
店に入る。
メニューボードを見ていると、
ワクワクしてくる。
カウンターで各自、
自分で注文する。
それも楽しい。
屋外派は快適な空気の中で、
グルメハンバーガーを楽しむ。
インストア派もニコニコしながら、
シャックバーガー。
私はこれ。
シェイクスタック。
ハンバーガーとマッシュルームバーガーを、
一緒に堪能できる。
うまかった。
最後の視察は、
ラスベガスアウトレットモール。
アメリカのショッピングセンターは、
古典的な4つのパターンが少しずつ消え失せて、
新しい4つのパターンに転換している。
アウトレットセンターは、
その一つで日本でも人気だ。
オープンエアー方式で、
メーカー直送商品や、
オフプライスストアが並ぶ。
サックスフィフスoffフィフス。
サックス百貨店のラック・フォーマット。
パワーセンターとライフスタイルセンター。
そしてこのアウトレットセンターと、
テーマ・フェスティバルセンター。
小売店舗が、
業態からフォーマットに移行したように、
ショッピングセンターも現代化する。
それを身をもって理解するのが、
商人舎の研修会。
成果は大きかった。
そしてラスベガスの中心地区に戻る。
暑い暑いストリップ。
ホテルに戻ってから、
私たちはホテル・アリアへ。
その中のシーフードレストラン、
マストロス・オーシャンクラブへ。
ゴージャスな超人気レストラン。
前菜はシーフードタワー。
これが美味。
ワインとシーフードを堪能し、
じっくり議論して大満足。
ヨシヅヤのメンバーと記念写真。
これでBasic研修は、
最後の調査発表が残されるのみ。
創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
そして、
基本と原則を補助線にせよ。
では、皆さんも、
Good Monday!
ありがとう。
(つづきます)
〈結城義晴〉