Everyone! Good Monday!
[2016vol25]
2016年第26週。
6月第4週で、
明日の21日は夏至。
日経新聞の巻頭コラム『春秋』
「6月の雨景色に梅の実がよく似合う」
「スーパーには
青々とした実が山積みにされ、
それが徐々に
黄色みを帯びたものに変わっていく」
この店頭の描写がいい。
「さあ梅酒を仕込もう、
梅干しをつくろう
という人は多いらしく、
ガラス瓶や氷砂糖、焼酎が
売り場に一緒に並んでいるのも
この季節の風物詩だろう」
コラムニストも試みたらしい。
「実際にやってみれば、
これがじつに愉快な仕事である」
「ホワイトリカーに浸った大粒の実は
日々、色合いを変える。
塩を投げ入れた瓶のほうでは、
澄みきった梅酢がじわじわ上がってくる」
「出来合いが幅をきかせる時代に、
なんと貴重な体験か」
「梅にまつわるこういう地道な作業いっさいを
昔は『梅 仕事』と言ったそうだ」
「梅仕事」――いいなあ。
青きより出でて琥珀 の梅酒かな
〈福井まさ子〉
関西では、夏至にタコを食す。
タコの栄養価は高い。
Weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画が、
そのタコの効用を挙げている。
それにしても梅雨真っただ中。
夏至を過ぎるとさらに暑くなる。
〈朝日俳壇より 青森市・小山内豊彦〉
夏の、それこそ風物詩。
「からうじて」がいい。
ほととぎす姿見せねど朝を告げ
〈朝日俳壇 木更津市・本郷政信〉
23日木曜日は、イギリスで、
EU離脱の是非を問う国民投票。
イギリスのEU離脱は、
「ブレグジット」と呼ばれる。
英語でBrexit。
Britain(英国)とExit(退出する)を、
組み合わせた造語。
政党もメディアも、
真っ二つに割れて、
残留か離脱かを議論しあっている。
しかしどちらも、
損か得かで論じ合っている。
結局は残留となるのだろうが、
それでもこの歴史ある国が、
二つに割れたことの影響は残る。
アメリカの大統領選挙と、
その意味では似通った構造だ。
さて今週の結城義晴。
毎日、会議がある。
今日は一般財団法人ワンアジア財団の、
2015年度評議員会・理事会。
東京・日暮里駅前のツインタワー。
左のプラザタワーに財団オフィスがある。
しかし評議員会・理事会は、
右のガーデンタワー7階で開催。
私は2009年の発足時から、
この財団の評議員。
この財団の主たる事業は、
世界の大学に対して、
アジア共同体論の講座を開設すること。
現時点で45カ国・地域に244校が開設、
157校が準備中。
常設科目とすることが決まっている大学は、
15カ国・地域の85大学となった。
日本では東京大学・一橋大学、
筑波大学、東京外国語大学など15校。
韓国では延世大学・漢陽大学、
そして慶煕大学など29校。
中国は北京大学・復旦大学、
それに中山大学など18校。
すごい大学が名を連ねる。
私のスケジュールに戻って、
明日の火曜日は、
白幡文化スポーツ事業団総会。
夕方、商人舎magazineのWeb会議。
水曜日は、イオンリテール米国研修の、
事前ガイダンスと事前講義。
そして木曜日23日は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
株主総会。
さらに金曜日、土曜日と、
再びみたび大阪出張。
あ~あ。
お蔭様で、休む間もなし。
ありがたい。
最後に朝日新聞の一面『折々のことば』
怒りを分散させちゃいけないよ。
〈萩原健太〉
萩原健太は硬骨漢の音楽評論家。
音楽プロデューサー、ミュージシャン、
さらにディスクジョッキーでもある。
今の政治に対して、ある会合の出席者が、
口角泡を飛ばして悪態をついた。
すかさず萩原。
「そういう怒りのね、
根っこに何があるのか、
誰がいるのか、
そこに向けてかなきゃ」
編著者の鷲田清一さんが付け加える。
「当たり散らし、憂さを晴らしあうだけでは
何も変わらない。
怒りをその場かぎりのものとせず、
事態をきちんと吟味し、
彫琢(ちょうたく)してから、
しかと爆発させるべきだ」
音楽も文学も芸術も。
マネジメントもマーケティングも、
もちろんイノベーションも。
大衆運動も政治圧力も、
そしてBrexitも。
分散させてはいけない。
集中でなければいけない。
では、みなさん、
今週も、集中力を高めて、
Good Monday!
〈結城義晴〉