Everybody! Good Monday!
[2016vol27]
2016年も第28週。
7月第2週にして、
今日はアメリカ合衆国独立記念日。
11月の大統領選挙に大揺れの米国。
成田国際空港から、
JAL012便に乗り込んだ。
整備士が完了の合図。
そして滑走路へ。
手を振って送ってくれる。
かつての三里塚闘争を、
ふっと思い出した。
飛び上がると海岸線。
そして10時間後、
北アメリカ大陸にも雲がかかる。
テキサス州のダラス市。
到着すると、すぐに今回は、
スーパーターゲットへ。
入り口には大きな三つの風車。
そして右手は青果部門。
ウォルマートと同じ業態で競争する同社。
生鮮食品が最大の課題だが、
ずいぶんと良くなってきた。
食品のドライグロサリーには、
定評がある。
昨年よりも格段に、
いい状態になったが、
それでも、まだまだです。
ターゲット・ドット・コムの告知が、
いたるところでなされている。
アメリカでもオムニチャネル競争は、
激化している。
そしてCVSヘルスに売却したドラッグ部門。
CVSファーマシーに転換して、好調そうだ。
なにしろCVSファーマシーは、
ウォルグリーンと全米トップを争う。
商品もオペレーションもマネジメントも、
ターゲット直営より数段、上をいく。
AVA&VIVの大サイズコーナー。
マネキンが実にいい。
一方、カーターズの子供服。
こちらもマネキンが抜群にかわいい。
ターゲットは顧客名簿漏えい事件で、
落ち込んでいたが、
やっと立ち直りの気配を見せている。
一方のウォルマート。
入り口には独立記念日用の花束。
4ドル87セント。
見事。
精肉の平台には、
全部、バンズが関連陳列されている。
徹底的にクロスマーチャンダイジング。
やると言ったら、全店全部門、
徹底してやりきる。
それがウォルマートだ。
そして牛乳。
なんと1ガロン(3.8リットル)1ドル27セント。
ニュー・ロー・プライス。
1リットル33円42銭。
バック・トゥ・スクールのエンドも、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
こちらもオンラインショッピングの呼びかけ。
「ピックアップはこちら」
ウォルマートとターゲットの競争に、
クローガーが割って入る。
フォーマットは「マーケットプレース」
今年1月オープンの新店で、
まだ客数確保ができていない。
なにしろHEBプラスの隣に出店、
その隣にターゲット、
そして5分のところにウォルマート。
それでも花売場が顧客を迎えてくれる。
そしてワイン&ビールのバー。
こちらは牛乳1ガロン1ドル69セント。
これも客数の少なさに、
影響しているかもしれない。
しかし通路沿いには星条旗。
そしてアパレルファッション。
非食品として強化しているが、
まだまだ。
ホームファッション&インナーという、
コンセプトは決まっているが、
まだまだ商品が弱すぎる。
ユニクロレベルにならないと、
競争には残っていけない。
それでもレジは完璧。
これから力を発揮していくだろう。
一方、トムサム。
このテキサスのセーフウェイ。
こちらでは日曜日の夕方というのに、
この閑散ぶり。
アイルの中には人っ子一人、
見えない。
それに引き換えHEBプラス。
圧倒的な青果部門。
このスイカ畑のような売り場。
クッキングコネクションでは、
盛大に人を集めている。
そして牛乳は、
ウォルマートと同じ1ドル27セント。
戦うときは毅然として戦う。
それがテキサス魂だ。
そのHEBのアップスケール型。
セントラルマーケット。
ファサードに巨大な星条旗。
37度の暑さのダラスで、
すがすがしい姿。
入り口にはアイス・オブ・ウォール。
氷の壁。
外が暑いからこれが、
すごくいい。
ワンウェイコントロールの店。
青果部門のトマトの平台。
精肉と鮮魚は対面売り場を、
向かい合わせに配置した。
ヤオコーも同じ手法をとったが、
これなかなかむつかしい。
そして人だかり。
パンの試食。
大きめにカットしたパン。
バターもたっぷり。
ほとんどすべての顧客が、
試食してゆく。
これです。
試食でけちけちしてはいけない。
そして最後にデリ売り場。
それぞれが注文してランチ。
大満足。
一方、アルディ。
1万平方フィートの小型店。
281坪。
ドイツから参入したハードディスカウンター。
95%がプライベートブランドで、
1300SKU。
超ディスカウント。
みんなが寄ってきた。
チアシードは2ドル99セント、
フラックスシードは2ドル49セント。
そして牛乳は1ガロン99セント。
1リットル26円。
店内は広々。
安くて快適、
安くてきれい、
安くて速い、
安くてフレンドリー。
そして安くて良い。
量が質に転換される時がある。
それをアルディが証明している。
コンビニのクイック・トリップ。
インストアのグリルで焼くホットドック。
そしてレジはフレンドリー。
アメリカのセブン-イレブンが、
べンチマークする。
700店規模のチェーンだが、
小さくてもいいものはいい。
そして非食品小売業からは、
コンテナストア。
ちょうど夏休みに入るころ、
ファーストクラス・トラベル・セール。
店の一丁目一番地で、
大プロモーション。
店内はすっきりしていて、
工夫の凝らされた商品群が、
これでもかと陳列されている。
そして最後はコールズ。
ジュニアデパートメントストア。
そう呼ばれているが、
ディスカウントデパートメントストアの分類に、
このコールズは入ってくると思う。
店舗入り口のディスプレー。
ちょっとかわいいか。
しかし通路には顧客が見当たらない。
日曜日の夕方。
あらら。
優勝劣敗が鮮明。
アメリカの競争は激しい、厳しい。
それを堪能して、
ディナーはステーキレストラン。
The Keg。
私はプライムリブのローストビーフ。
満足しました。
ダラスに到着してから、
一気呵成に10店舗の視察。
機内ではずっと、
原稿書きをしていた。
仮眠もせずに酷暑のダラス。
何とか体がもったが、
テキサスビールのシャイナーボックで、
生き返った。
ありがとう。
頑張ります。
皆さんも、
今週も、
Good Monday!
(つづきます)
〈結城義晴〉〉