テキサス州ダラスから、
その正反対のニューヨークへ。
このギャップがいい。
ダラス・フォートワース空港を飛び立つと、
千切れ雲。
それが入道雲に変わって、
北米大陸は夏真っ盛り。
ニューヨーク州に入ると、
濃い緑が目に入ってくる。
そして広大な市街地。
見えてきました、マンハッタン島。
摩天楼が浮かび上がる。
ニュージャージーからマンハッタンを臨む。
やっぱりいいなあ、
ニューヨーク。
ニューアーク空港に到着すると、
すぐにバスを飛ばして1時間余り。
バスの中ではコモディティとオーガニックの講義。
そしてウェグマンズ。
入り口を入ると、
市場スタイルの圧巻の青果部門。
フレッシュハーブから、オーガニックへ。
この市場のようなプロデュース部門が、
まねできない。
その後ろに広大な空きスペース。
ちかくすごいチーズ売場が登場します。
こちらもすごいオリーブバー。
フレッシュシーフードマーケット。
一つ一つが、ユニットになっている。
このミートデリは金の容器に入っている。
オーガニック・デリ。
そして大人気のハムスライスコーナー。
ウェグマンズのケーキは、
自然な素材と自然な味、
そして毒々しくない色。
注文に応じて、デザインしてくれる。
シーフードのレディ・トゥ・ゴー。
そしてイオンでもチャレンジしている、
セルフデリ。
この「フードサービス」と呼ばれるコーナーが、
ウェグマンズの強みだ。
店舗右翼には広大なグロサリー部門。
スキンケアもオーガニック。
そして一番右の壁面沿いにリカー売り場。
ワインセラーは必須。
赤じゅうたんで導かれる。
その一方で、6ドルワインコーナー。
つまり価格帯別のコーナーづくり。
ウェグマンズは1店1店が、
マーケットリーダーだ。
だから全方位作戦。
そしてそれをこなしてしまう。
ホスピタリティあふれるチェックスタンド。
満足した。
ありがとう。
ウェグマンズをあとに、
ホールフーズの新店へ。
まず青果部門。
バナナはぶら下げ陳列が、
品質の面でも一番いい。
入り口左手にカットフルーツ。
奇をてらわないオーソドックスなアソートメント。
そして縦陳列のパック野菜。
葉物はホールフーズの看板。
もちろんオーガニック中心。
青果部門の最後は根菜。
青果部門の右手にバルク売場。
アメリカ人は環境対応のためと考えて、
バルクが大好きだ。
青果の次は必ず、
シーフード部門。
それも対面売場が基本。
シアトルのパイクプレースの魚屋をモデルにした。
それからミートデパートメント。
真ん中はドライエイジのビーフ、
右はスモークルーム。
そして乳製品から、
スペシャルティ、ベーカリー、
キッチンへとつながる。
スペシャルティは、
チーズ、チョコレート、リカーで構成される部門。
この店には残念ながら、リカーはないが。
インストアベーカリー。
そしてケーキ。
こちらも自然な素材と味と色。
キッチンはデリカテッセンのコーナー。
真ん中にこれもイオンが取り組むセルフデリ。
トタン板を使った売り場づくり。
キッチンはショップ形式で、
メニューごとに食事が提供される。
最後はピザ。
そしてそのピザのバックヤードと、
後ろでつながったバル。
デリ部門とバル部門を統括するマネジャーに、
インタビュー。
グロサリーは分厚い品ぞろえで、
健康を訴える。
日用品雑貨は、
ホールボディと呼んで、
これまた健康的な生活を訴求する。
明るい光が差し込むチェックスタンド。
ここでも、感謝したくなった。
ホールフーズ、ありがとう。
テキサスからニューヨークにやってきて、
ニュージャージーの2店。
ウェグマンズとホールフーズ。
コンテスト型競争時代の、
アウトスタンディングなポジショニング。
それを教えてくれる優秀店舗だ。
(続きます)
〈結城義晴〉