結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年09月21日(水曜日)

「自分のことしか考えない者」には利他と無私は貫けない。

2016年台風16号。
鹿児島県に上陸、
和歌山県に再上陸。
昨日の夜、東海沖で温帯低気圧に。

各地で記録的な大雨。
今年は台風が多い。

心から、お見舞い申し上げたい。

いつもいつも、
その被害にあった人々のことを、
考えていたい。

ジャーナリズムは、
そういった被災した人々のことを、
被災しない人々に伝える。

ジャーナリズムは人々が、
自分のことだけを考えて、
エゴイスティックに生きることに、
警鐘を鳴らしつつ、
謙虚に忠実に報道する。

それがジャーナリズムの、
役割である。

糸井重里の『ほぼ日』
9月12日の巻頭言。

インパクトのあるセリフを思い出す。

「おまえは、
じぶんのことしか

考えてないじゃないか!」

「怒りをともなったあきれ」
のような言葉。

言われたほうの人は、
きっと、なにかについて
本気で考えたり
悩んだりしていたのだろう。
もしかしたら、自身のことを
「悲劇の主人公だ」くらいに
思っていたのではなかろうか。

その人に、ものすごい
爆弾のようなことばが、
とてもなんでもない単語を
重ねた感じでぶつけられる。

「おまえは、
じぶんのことしか

考えてないじゃないか!」

ずいぶん胸に響く言葉だ。

「じぶんのことを考える」のは、
わるいことではない。
ある意味ではあたりまえのことだ。
ここでどうする、これからどうする、
ああしたい、こうしたい、
じぶんってどういうもの。
こういうことを考えないで
生きていくのは、
かえって珍しいことかもしれない。

でも、はっと気づいてしまうことがある。
「この人は、
じぶんのことしか
考えてないよ」
と。
あるいはまた、
じぶんがだれかに、
「この人は、
じぶんのことしか
考えてないな」
と、
思われている場合だってあるだろう。

世のため人のため
みたいなことを、

ことさらに
言い募る人こそ、

信用ならない。

同感。

でも、
「じぶんのことしか
考えていない」人にも、

ふっと気がついたら
腹が立ってくるのではないか。

利他と無私。

「じぶんのことしか考えない人間」には、
それを貫くことができない。

糸井は優しい。
「思いやり」というと
キレイすぎるかもしれないけどね。
ほんのちょっとでも、
あるといいものなんだろうな。

これにも同感。

しかし、「自分のことしか考えない」人は、
悲しい、さみしい、情けない。

一昨日の朝日新聞『折々のことば』
民主主義には
二度万歳をしよう。

一度目は、多様性を
許すからであり、

二度目は、批判を
許すからである。

ただし、二度で充分。
(E・M・フォースター)

1879年~1970年のイギリスの小説家、
その評論『私の信条』(小野寺健訳)より。

今年1月2日にも、
このブログで取り上げた。

鷲田清一さん編著。
「多数決という手続きから
独裁政治が生まれることもある」

「三度も喝采する必要はない」
とフォースター。

「陰湿な圧力がかかれば
人々は『自粛』に向かう。
権力にへつらう声は増幅される。
少数の意見や立場を擁護するには、
制度としての民主主義を凌ぐほどに
したたかな心得と工夫が要る」

民主主義は多様性を許す。
そして民主主義は批判も許す。

ここまでくると、
ウィンストン・チャーチルを思い出す。

民主主義は
最悪の政治形態らしい。

ただし、これまでに試された
すべての政治形態を
別にすればの話だが。

今日は朝から、東京・新小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。
たっぷりと2時間、
議論し、審議し、決裁したあと、
取締役と監査役とでランチミーティング。

その後、都心にもどって、
東京タワー。
IMG_9222-6

カスタマー・コミュニケーションズ㈱。  DSCN9818-6

今回はインタビュー。DSCN9828-6
私の隣から、
社長の米倉裕之さんと、
執行役員企画本部長の越尾由紀さん。
そして広報統轄の西口美穂さん。

大いに語ってもらった。

大量の情報を扱う会社。
ビッグデータをベースに、
マーケティングを実行する組織。

そのために、
したたかな心得と工夫をもつ。

自分のことしか考えない者は、
情報やデータの重さ、貴重さを知らない。

〈結城義晴〉

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