顕微鏡
少年の夢らんらんと
〈奈良県橿原市・北野年子〉
大隅良典さん。
ノーベル医学生理学賞受賞。
おめでとうございます。
東京工業大栄誉教授。
1945年、福岡市生まれ。
朝日新聞『天声人語』は、
文学的。
「出発点はすべて顕微鏡観察だった」
モットーは、
「現象そのものを
大切にする。
自分の目で確かめる」
「生物学の王道だからです」
いや、仕事の王道。
小売流通業でも、
現場を大切にする。
自分の目で見、
自分の耳で聞く。
「顕微鏡を愛し、
顕微鏡に愛された研究生活」
「オートファジー」の仕組みを、
基礎研究として解明。
植物や動物など生物が、細胞内で、
不要なたんぱく質を分解して、
再利用するメカニズム。
日本人受賞者は、
3年連続で25人目。
生理学・医学賞は、
昨年の大村智さんに続いて、
2年連続で4人目。
大村さんは、
北里大学特別栄誉教授で、
日経新聞『私の履歴書』に登場した。
大村先生も大隅先生も、
すばらしい。
日本人として誇りに思う
うれしいニュースだ。
ただしノーベル経済学賞は、
いまだ日本人は受賞していない。
こちらは、さみしい限りだ。
さて、今日から、
第10回ミドルマネジメント研修会。
3日間、ニューウェルシティ湯河原。
朝、9時過ぎのこだまで、
新横浜から熱海へ向かう。
熱海駅の開業は1925年(大正14年)。
90年が経過している。
ビルの耐震化と、
観光地の玄関口にふさわしい駅へと、
2014年秋から改修工事を実施。
2年をかけて、
明るく開放感のある、
駅と駅ビルに生まれ変わる。
老朽化した駅も、
それなりに趣があって、
思い出深いけれど。
テーマは、
ミッション・マネジメント。
「私たちの小売り流通・サービス産業」
副題は商業現代化・基幹産業化と、
知識商人の役割。
そのうえで、
中堅幹部として、
この研修会で、
何を学ぶのかを解説。
商業近代化の歴史と、
現代化のための思想。
2時間半、声を張り上げて、講義。
私は3日間で7時間の講義を担当する。
初日から力が入った。
その後は、鈴木哲男先生が担当。
㈱REA代表。
52週MDの大家。
月刊商人舎では、
長い長い論文を、
しかも実務に即した内容で執筆。
その内容はいつも秀逸。
午後4時から8時まで、
休憩をいれながらの3時間半、
語ってもらうのは3つのテーマ。
マーチャンダイジング、プロモーション、
ストアコンパリゾンの基礎知識から、
実践52週MD、
競合店対策の実際まで。
受講生は、余さず書き写す。
ミドルマネジメント研修の初日は
鈴木哲男さんと結城義晴のコンビ。
無事に終了。
明日は白部和孝先生と、
結城義晴の2人で講義する。
その白部さんが、
台風18号より一足先に、
福岡から登場。
年に2回の3人のショット。
鈴木さんとは、
月刊商人舎次号の特集の話題で、
大いに盛り上がった。
いい原稿内容になりました。
ご期待ください。
明朝、理解度判定テストがある。
そのための復習と自習。
みんな頑張っている。
私も、これから深夜まで、
雑誌の最終編集作業。
お互いに頑張ろう。
現象そのものを大切にしよう。
自分の目で確かめよう。
自分の頭で考えよう。
それが脱グライダー商人だ。
(つづきます)
〈結城義晴〉