Everybody! Good Monday!
[2016vol42]
10月真ん中の週。
アメリカ滞在11日目。
ダラスからサンフランシスコに移動。
ダラス・フォートワース空港を発って、
上空はいい天気。
しかしロッキー山脈に向かうと、
雪景色。
日が沈んでゆく。
フライト時間3時間半。
時差が2時間。
サンフランシスコに着いたら、
もう真っ暗。
しかも、雨のサンフランシスコ。
旅も残り少なくなった。
さて、ダラス二日目の晩。
恒例の調理・試食大会。
昼間の視察研修の間、
班ごとに買い物をする。
ハロウィンをテーマに
メニューは自由。
店を訪れる。
売り場を見る、
商品を買う。
これで少しでも、
消費者の立場に、
立つことができる。
そして帰ってきて、
キッチン付きの部屋で調理する。
それを持ち寄って、試食会をして、
コンテストする。
参加チーム紹介。
6班。
5班。
4班。
3班。
2班。
そして1班。
特別参加は結城チーム。
そしてそれぞれにプレゼンテーション。
まず6班から。
ハロウィンパーティを演出した。
5班は男の料理。
3班は、店頭の女性客から、
盛んに薦められたドレッシングを紹介。
料理にも力が入った。
2班も奇抜。
これ。
ダンジネスクラブとシュリンプ。
そして1班。
かぼちゃをくりぬいた。
ついでに特別参加チーム。
夏原陽平さんが、
一人でつくった料理8品を説明。
ガンボスープは、
留学時代の腕を発揮。
そして、大試食会。
話が弾む。
他のチームの料理もいただく。
ガンボスープは大人気だったが。
そして表彰式。
第3位は2班。
ダンジネスクラブは、
見栄えほどうまくはなかったが、
おめでとう。
第2位は6班。
そして優勝は3班。
プレゼンもよかった。
その優勝賞品。
素晴らしい。
楽しい夜はあっという間に終わり、
ダラスを発つ朝。
ホテルのハイアットハウス。
名残惜しそうにバスに乗り込む。
そして視察。
ホールフーズ。
今週オープンしたばかりの新店。
ここではインタビュー。
副店長が新店の概要を説明。
チームマネジメントや、
新店の従業員教育など、
具体的な質問によく答えてくれた。
腰にははたきをぶら下げて、
実によく働く副店長だ。
そして全員写真。
店舗紹介は、商人舎マガジンで。
それからHEBプラス。
テキサス第1の小売業。
スーパーマーケット業界第5位。
その大型非食品強化型店舗。
圧倒的な青果部門。
左手に花のショップ「ブルーム」
フレッシュカットフルーツとジュース。
カット野菜からカットフルーツへ。
青果のイントロはコンビニエンス食品。
ウォルマートよりも、
クローガーよりも広い。
しかもボリュームがあって、
新鮮で安い。
見やすい、買いやすい。
青果から寿司へ。
そしてシーフード・ミート。
その左側はベーカリーから、
サービスデリ、そしてチーズへ。
奥主通路は長くとられて、
これでもかと商品が並ぶ。
こんなに品揃えして、
多すぎないかとの声が上がる。
買う顧客がいるから、
品揃えしている。
その奥主通路の真ん中あたりに、
グルテンフリーのコーナー。
これは実にいい。
グルテンアレルギーの顧客は、
ここに来れば全部揃う。
そして牛乳。
一番安いのは、
1ガロン1ドル27セント。
ああ。
テキサスは共産主義国か。
バルク売り場も最大限に、
スペースを取っている。
ハロウィン販促も、
｢絶対にウォルマートに負けない」
そんな気概が感じられるほど。
面白いキャラクターが目白押し。
そして店舗中央にエンターテインメントコーナー。
アパレルもあるが、
これもクローガーと同様、
まだまだです。
これではウォルマートとは、
絶対に対抗できない。
最後はドラッグストア部門。
レジの後ろの壁に、
優秀社員表彰のパネル。
とてもいい店だ。
そしてHEBのアップグレード店舗。
セントラルマーケット。
売り場は完全なワンウェイコントロール。
導入部は青果。
氷の上に
ブロッコリーの山。
ペッパーの種類は豊富。
辛味の度合いをイラストで表示する。
ユニークで洒落ている。
ポテトのシャワー陳列。
スポットライトが効いている。
ハーブ類も豊富で新鮮。
根菜類は
投げ入れるだけの陳列。
茶、紫、白とカラーリングがいい。
青果の最後は、リンゴ。
種類はどこの店よりも多い。
オーガニックバナナ。
熟度別に並べて、
何日後が食べごろかを表示する。
青果部門の次は、
対面のシーフード。
ホワイトミートから並ぶ肉売り場。
ミート部門には、
ドライエージドビーフも、
これだけのボリュームで扱う。
強化部門のワイン。
品種別、産地別、価格帯別の切り口で、
品揃えする。
バルク売り場。
アメリカでは定番カテゴリー。
店内のいたるところで、
試食販売を展開する。
食べさせることが、
最大の販促だ。
11月の収穫祭を演出する人形。
いわゆる案山子。
かわいらしい。
オリーブオイルなどの
量り売りのコーナー。
グローラーとは、
ビールのリターナブル瓶のこと。
ここでも案山子。
チーズと乳製品の売り場。
冷蔵ケースの上にも、
牛に乗った案山子。
インストアベーカリーは、
クッキーがカギを握る。
店舗の最後はデリカテッセン。
デリはショップ形式で構成。
お客がよく入っている。
ディップ、スプレッド、
そしてソースのコーナー。
その売り場を見ている案山子。
チーズの対面ショップも、
このコーナーの売り。
Cafeコーナーは
完全なショップスタイル。
レジ前の売り場は
フラワー。
クローガーは最初に、
花でお客を迎える。
セントラルマーケットは、
ワンウェイの最後に配置する。
これがポジショニングの違いを生む。
HEBの実力をいかんなく発揮した店だ。
テキサス最後はコンビニ。
クイックトリップ。
レジはいつも店舗中央。
これがいい。
QTキッチンと呼ぶ、
ファストフードコーナー。
話題のホットドックグリル。
試してみました。
おいしかった。
モデルハウスにも寄りました。
ゴージャスな家。
これで7000万円だとか。
家を見て、キッチンを見て、
リビングルームやダイニングルーム、
ベッドルームなどを見て、
それから品揃えを考える。
それが基本です。
テキサスの滞在の最後は、
ストックヤード。
カウボーイが相手してくれる。
白塗りの、日本でいえば、
侍のようだ。
かくて、テキサスの研修は無事終了して、
サンフランシスコへ向かう。
私はすべての店のポジショニングを、
今一度、頭の中で整理せよと、
バスの中で講義した。
では、みなさんも、
頭の整理をして、
秋の商戦を乗り切ろう。
Good Monday!
(つづきます)
〈結城義晴〉
