猫の目で見る博物誌――。
猫の目はモノトーン。
でも、美しいものの裏側を見る。
そんな猫の目で見る博物誌――。
ニューヨーク・マンハッタン。
イエローキャブ。
五番街のティファニー前。
今や、最大名所トランプタワー。
ドナルド・トランプの偽物。
五番街のプラザホテル。
コロンバスサークル。
この広場から、
セントラルパークに入る。
高層ビルが見える。
セントラルパーク名物の岩場。
登って、公園を見下ろす。
緑いっぱい。
ストリート肖像画家。
仲間に囲まれて、
カップルが描いてもらっている。
たいてい南米人。
ちょっとだけ、秋めいてきた。
橋の下のトンネル。
アイススケートリンクは、
まだオープンしていない。
そして池。
10月だというのに、
緑は濃い。
戦士たちの像。
パフォーマンス。
そしてここでも新婚カップル。
ZOO。
そう、セントラルパーク動物園。
木漏れ日を浴びながら、歩く。
アッパーイーストサイドの美術館。
コンパクトだけれど、
落ち着いていて、
しかも充実している。
ザ・フリックコレクション。
胸躍らせて、
入館してみよう。
オーディオガイドで、
全作品を鑑賞。
建築も家具も、
そして彫刻も、
ヘンリー・フリックの趣味。
しかし、なんといっても、
ヨハネス・フェルメール『婦人と召使』
これを見に来た。
フェルメール三点がある。
1632年~1675年のオランダの画家。
作品は33点から36点まで、
様々な説がある。
そのうちの8点が、
マンハッタンにある。
トマス・モアと、
トマス・クロムウェルの肖像画が、
並んで陳列されている。
これもフリックのセンス。
中庭。
絵葉書をたくさん買いました。
それから木漏れ日。
メトロポリタン美術館。
世界三大美術館は、
パリ・ルーブルと、
サンクトペテルブルク・エルミタージュ、
このニューヨークのメトロポリタン。
エントランスにはギリシャ彫刻。
各国語で案内図。
こちらは右翼のエジプト館。
チケットは大人25ドル。
入場券を購入し、
オーディオガイドも。
そして真ん中の階段を登る。
2階のヨーロッパ絵画を観る。
入るとすぐに、模写する婦人。
こちらはレンブラントの部屋。
レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン。
1606年~1669年のオランダ画家。
ここでも模写中。
レンブラント自画像。
フェルメールのちょっと先輩。
そしてフェルメールの部屋。
「少女」
「眠る女性」
「リュートを調弦する女性」
久しぶりに、
フェルメールを堪能。
それからラファエロ・サンティ。
イタリア・ルネッサンスの天才。
1483年~1520年。
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ。
1746年~1828年のスペイン画家。
パブロ・ピカソ。
バラ色の時代。
1881年~1973年のスペイン画家。
長生きだな。
そして印象派。
フィンセント・ファン・ゴッホ。
オランダ人。
1853年~1890年。
その生涯37年。
あまりにも短い。
有名な糸杉。
しかしこれもいい。
エドガー・ドガの珍しい構図の油絵。
フランスの画家、彫刻家。
1834年~1917年。
最後にアンリ・ルノーのこの絵、
気に入った。
「サロメ」
下の階の回廊には彫刻。
西欧ペイントを目的にやってきたが、
帰りの回廊にはギリシャ・ローマの彫刻。
言葉もないほど、美しい。
オーディオガイドを首から下げて、
ゆっくりと4時間ほど。
猫は思う。
アートには力がある。
生命の力。
そこから命の息吹を感じ取る。
生きることは、
すなわちアートだ。
(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)