結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年10月26日(水曜日)

キリン&コカ・コーラ提携話と万代DD会米国研修事前勉強会

昨日のプロ野球日本シリーズ第3戦。
2連敗のあとの札幌ドーム。
北海道日本ハムファイターズが、
広島カープを4対3で破った。

それも延長10回2死二塁から、
二刀流の大谷翔平が、
さよならヒット。

この野球小僧は確かに、
何かとてつもないものを持っている。

さらに今日の第4戦。
同じく札幌ドームでの一戦は、
スリリングな接戦で、
ファイターズが1対3の勝利。

広島での2連敗から、
2勝2敗のタイに持ち込んだ。

2016年の日本シリーズ。
実に面白い展開となって、
今週末の土曜日、広島球場まで、
持ち越されることが決まった。

それにしても大谷翔平。

長嶋・王、江川・掛布、桑田・清原、
さらに野茂やイチローなどといった、
かけ離れたスーパースターたちがいた。

大谷はそんなスーパースター連でさえも、
プロになったらできなかった野球をする。

打って、投げて、走る。
ただそれだけ。

極度に専門化されたプロの世界で、
子供の野球のような無邪気さを堅持する。

それが今シリーズに、
花開いている。

なんという幸せ。
なんという喜び。

リアルアイムで、
ゲームを観戦することはできないが、
こんな選手の、こんな活躍を、
同次元で体験することができる。

もう、他のプロ野球アスリートが、
完全に脇役に回されてしまった。

ああ。

さて、日経新聞一面トップ。
「コカ・コーラとキリンHD提携」

キリンホールディングスのコメント。
「本日、日本経済新聞社の朝刊において、
当社が日本コカ・コーラ㈱との間で、
清涼飲料事業で
資本業務提携する方針を固め、
協議に入るとの報道がなされましたが、
当社が発表したものではありません」

コカ・コーライーストジャパン㈱。
「これは当社の発表に
基づくものではありません。
資本業務提携に関して
検討を進めていることは事実ですが、
現時点で開示すべき決定事実は
ありません。今後、開示すべき事実が
決定された場合は
速やかに開示いたします」

つまり資本業務提携の検討はしている。
しかしまだ開示の段階ではない。

それを日経新聞がスクープして、
一面トップ記事にした。

コカ・コーラのグループは現在、
コカ・コーラウエストと、
コカ・コーライーストジャパンがある。
この両者は国内コカ製品の、
製造・販売を手掛ける会社だが、
来2017年4月に統合して、
新会社を設立する。

新社名は、
コカ・コーラボトラーズジャパン。

これは決定事項で、
9月30日に発表されている。

その新会社と、
キリンHDの会社キリンビバレッジに、
それぞれのグループから出資する。

キリンビバはもちろん、
ソフトドリンク事業の子会社。

「出資額は数百億円規模の可能性」

コカ・コーラボトラーズジャパン
売上高1兆円を超える見通しで、
ボトラーとして世界3位の規模。

キリンビバレッジは、
1963年に設立して、
2015年12月期の売上高は3083億円。

両社合わせると、
1兆3000億円強。

日経に載っている飲料総研の調査では、
日本の清涼飲料業界の2015年市場規模は、
18億4900万ケースで、
上位企業シェアは、
首位の日本コカ・コーラグループが27%、
2位サントリー食品インターナショナル21%、
3位アサヒ飲料13%、
4位キリンビバレッジ12%、
5位の伊藤園が11%。

1位と4位が統合すれば、
単純計算で38%のダントツ企業になる。

まさに圧倒的なマーケットリーダー。

ただしマーケットを、
飲料全体で考えるのか、
カテゴリー別にとらえるのか。

範囲の経済設定が重要になる。

ちなみに、
世界のドリンク市場では、
1位がペプシコ。
年商630億5600万ドル。
1ドル100円換算で6兆3056億円。
Fortune500では第127位で、
日本のパナソニック128位の一つ上。

2位はコカ・コーラで、
442億9400万ドル、
4兆4294億円で世界206位。

まだまだ上はいる。

もちろんこの資本業務提携、
すんなりと進むかどうかは、
今のところ断定できない。

日経新聞は統合話大好きメディア。
キリンとコカ・コーラのコメントからすると
キリンの側から漏れたとは予測できるが、
成り行きはわからない。

経営統合へと進んでも、
規模のメリットを生かすまでは、
時間がかかる。

しかしそうして、
寡占から三占、
そして複占へと、

マーケットは変貌していく。

さて今日は朝から東海道新幹線。
神奈川県で富士の姿が見えた。
DSCN9593-6

しかしいつものあたりで、
雲の向こうに消えた。DSCN9596-6

しかしその雲の上から、
少しずつ頂を現した。DSCN9599-6

初冠雪。DSCN9601-6

美しい。
DSCN9603-6

富士川を渡るころには、
全貌を現した。DSCN9609-6

そして2時間余りで新大阪。

先週金曜日から日曜日まで、
大阪に滞在したから、
なんだか里帰りした気分。

渋川町にある㈱万代の会議棟。
奥にある白いビルが万代本社。
DSCN9958-1

今日はこの会議棟で、
11月のアメリカ視察の事前講義。
DSCN9957-1

入口に掲げられた「士魂商才」の額。
DSCN9959-1

1階大ホールでは、
夜間店長のための勉強会会場設営中。
DSCN9960-1

早めに到着し、
東尾里江さんと、
来年度の万代知識商人大学の打ち合わせ。
東尾さんは人事部教育マネジャー。

万代知識商人大学は、
今年発足した企業内大学。

すでに第二期受講生30名の選抜も、
完了していて、今度は女性が4人参加する。

来年はさらに充実した内容にする。
私も力を入れる。

打ち合わせを済ませてから、
米国研修会事前勉強会のスタート。
DSCN9961-1

アメリカ視察の主催は、
万代の取引先で構成される
万代ドライデイリー会。

11月8日から14日までの7日間、
アトランタとシカゴを視察する。
DSCN9962-1

阿部秀行万代社長、
下岡太市副社長、
芝純取締役など
万代幹部・社員も同行する。

冒頭でキリンとコカ・コーラの提携話を、
少しだけ解説。
DSCN9964-1

それからアメリカの最新事情、
視察地のマーケット動向、
主力小売業の競争状況、
O2Oの最新動向などをガイダンス。

さらにアトランタで学ぶ競争、
シカゴで体感する最新フォーマットなど、
ポイントを解説。
DSCN9967-

ホワイトボードを使って、
都市構造を解説。DSCN9981-1

手振り身振りを交えて、
一気呵成に100分間の講義。
DSCN9970-1

講義を終えて、
社長の阿部秀行さんと写真。
DSCN9989-1

最後に前田仁さんとポーズ。
万代ドライデイリー会事務局長。
DSCN9987-1
11月8日。
米国大統領選挙開票日に、
われわれはアトランタに入る。

世界は動いている。
それをこの目で、
見ないではいられない。

〈結城義晴〉

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