結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年11月30日(水曜日)

イオン「ブラックフライデー独り勝ち」総括と前向きの早仕掛け

12月6日の、
コラボレーション特別企画セミナー。
満員御礼となった。

月刊商人舎と、
㈱リンクアンドモチベーション。

テーマは、
「流通サービス業の
戦略的人材資源マネジメントを考える」

参加費5000円で、
食事を楽しみながら、
テーブルごとに討論もする。

私は月刊商人舎11月号の特集、
「働き方×人材マネジメント」の、
エッセンスを語る。

今から、楽しみだ。

それからWeekly商人舎で、
週刊特別企画が掲載されている。
イオン冷食専門店
「ピカール」1号店未来度検証http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/11/S0500115.jpg

月刊商人舎の購読者しか読めないが、
ご容赦願いたい。

さて、11月最後の日。
横浜商人舎オフィスの遊歩道。
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紅葉と落ち葉。
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もう明日から12月。

一月往ぬる、
二月逃げる、
三月去る。

などと言っていたが、
あっという間に、
師が走る。
ああ。

今年は「ああ」が多かった。

ああ。

でも、ちょっとうれしいこと。
衣笠真佐美さんから、
プレゼント。
たこ焼きゴルフボール。
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衣笠さんは、
㈱いいねいいねドットコム代表取締役。

それからゴルフマーカー。
ネーミング入り。
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こうしたちょっとした気遣いが、
うれしい。

こんど、一緒に、
ラウンドしましょう。

今年は私のゴルフも、
開眼した。
(何度目の??)

ハーフ39が二度も出たし、
自己最高スコアを更新し続けた。

ああ。

さて、日経オンラインに、
編集委員・田中陽さんの記事。
日本の「ブラックフライデー」商戦
「白」が客誘う

このサブタイトルが、
ほんとうにいい。
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「11月27日の日曜日昼すぎ、
東京・湾岸地域にある
イオン品川シーサイド店の各レジには
たくさんの商品を手にした
長い行列ができていた」

ここで田中さんの経験。
「ながく流通業の取材をしているが
年末年始でもないこの時期に
こんな黒山の人だかりを見たのは
はじめてかもしれない」

アメリカでは、
サンクスギビング週間の、
ブラックフライデーが、
年間最大の書き入れ時だ。

私は何度も何度も、
繰り返しつつ、書いてきた。

クリスマスや歳末商戦の、
前哨戦こそ、
一番大事。
これこそ、真の、
年末年始商戦なのだ。

「30%引き」「半額」
「買物客がお目当ての商品めがけて
売り場を行き来していた」

田中さんの取材。
「日本の小売り各社は
ブラックフライデーについて
懐疑的に見ていた」

「12月になればボーナス支給される」
「11月は自由に使えるお金が少ない」
「見合わせたほうが得策」

こんな実務家の声が、
「支配的だった」

ハロウィンは、
自然発生的なブームだ。
「企業が主導するセールには
もう乗ってこない」

鈴木敏文さん流に、
心理学を駆使してみると、
どうだったのだろう。

「イオンは今年半ばまでには
取引先に対して
ブラックフライデーのセールを
実施することを伝えて
商品確保や目玉商品など
販売計画を要請」
これも田中さんの取材。

その情報は各社にも漏れた。

しかし、
「フライデーでなくフライングだ」
「だれもセールについてこないで
オフサイドトラップに
引っかかるようなもの」

ああ。

「大手ではイオンのみが
ブラックフライデー商戦に
大々的に参戦」

「セール開始前日の24日、
最大の消費地、関東では
平年よりも早い降雪があった」
O

「25日のセール初日の朝でも
郊外には雪が残っていた」

田中さんは分析する。
「実は、白い雪が
ブラックフライデーを
盛り上げてくれる結果となった」

そして「イオンの一人勝ち」

「冬物衣料、暖房機器などの
季節商品を買おうとする消費者が
多くイオンに押しかけた」

「週末でもあり、
家族だんらん向けの
お鍋の食材もよく売れた」

日本のギャップも、
アメリカ並みにセールを展開して盛況。

ユニクロは毎年、この時期に、
「誕生感謝祭」を開催して、
ずっとずっと前哨戦を重視している。
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田中さんの表現。
「指をくわえて
商機を逃してしまった
流通各社」

ああ。

雪が降らなくとも、
一定の成果を上げたと思う。

前向き・上向き・外向き。

それができない企業や店は、
じりじり、ずるずると、
後ずさりせざるを得ない。

全米小売業協会(NRF)の発表。
米国ブラック・フライデーの調査結果。

この週末3日間に、
1億5400万人以上が買物をした。
人口の半分がショッピングした。

昨年の1億5100万人を上回った。

1人当たりの平均購買額は、
今年は289ドル19セント。
2万8919円。
昨年は299ドル60セント。

つまり、1ドルくらい下がった。

その購買の74%はギフト需要。
214ドル13セント。

そしてこれが一番重要だ。
44%はオンラインでの購買。
40%は店舗での買物。

ブラック・フライデー当日、
購入者は74%。
これは昨年比1.3%増。

土曜日は49%、
感謝祭当日の木曜日は36%、
日曜日は34%。

かつて感謝祭当日は、
店を開ける企業はなかった。

ウォルマートが先鞭をつけて、
フライング気味に、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」

それが現在、
感謝祭当日の36%になった。

早仕掛けと、
前向き・上向き・外向き。

これが勝負を分ける。

ただし、ゴルフにおいては、
無謀な強気だけではいけない。
必ず失敗する。

前向き・上向き・外向きが、
奏功するのは、
高い技術と強い精神力を、
兼ね備えたプレイヤーだけだ。

しかし日本の商売も、
そんな次元に入ってきた。

高い技術と強い精神力。
そのうえで、
前向き・上向き・外向き。

そんな場合にのみ、
白い雪は味方してくれる。

今回のイオンの場合は、
多分に偶然だったけれど。

〈結城義晴〉

2016年11月29日(火曜日)

「越境流通プラットフォーム」と「空想の延長線上の現実」

いい肉の日。
もちろん、11(いい)29(にく)の、
単純な語呂合わせ。
「より良き宮崎牛対策協議会」の制定。

NHKあさイチが特集した。
スゴ技Q 究極テク肉!

有働由美子のあさイチは昨日、
柿特集を展開して、
このブログ【猫の目博物誌】と、
かぶった。
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うれしいシンクロだった。

AJSネットワーク12月号が届いた。
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私の連載は第108回。
応援団長の辛口時評。

ああ、いつまで続くか。

ご愛読を願っておきます。

しかし本日は、久しぶりに、
11月の終わりのいい天気。

東京タワーも機嫌がいいし、
空も雲もくっきりしている。 IMG_0071-6
今日は恒例、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の取締役会。

㈱プラネット会長の玉生弘昌さんは、
この会社の実質的なオーナーで、
相談役。

今日の役員会でも、
玉生節を披露。

社外監査役の壱岐浩一さんは、
東邦金属㈱代表取締役で、
いつも鋭い意見をくださる。

私の今日の指摘は、
「マス・カスタマイゼーション」

いかがだっただろう。

そのプラネットの記事が、
日経新聞一面に載った。
「ヤマトHD、中国港湾最大手と合弁」

記事のタイトルは、
ヤマトホールディングスが主役だが、
参加するのは、ヤマトのほかに、
中国の上海国際港務集団、
それにシノジャパンとプラネット。

新設される合弁会社名は、
上海上港瀛東商貿有限公司。
Shanggang EDI-CHINA Trading Co., Ltd.
英語名のほうがわかりやすい。

中国のEDIの会社。
Electronic Data Interchange。
電子データ交換。

資本金は、
3000万人民元(約5億円)で、
出資比率は、
上海国際港務とシノジャパンが、
それぞれ30%、
ヤマトとプラネットが20%ずつ。

今年12月中に新会社を設立し、
2017年1月から事業を開始。

事業内容は、
①国際貿易・物流
②倉庫サービス
③ネットワーク技術の提供
④物流情報技術の提供

日本国内の物流は、
ヤマトグループ、
中国の物流・保税倉庫運営は、
上海国際港務傘下の上港集団物流。
略してSIPGL。

ECサイト出店事業者と、
日本のメーカー・卸売業を結ぶ、
受発注・在庫・販売実績の、
「越境EDIシステム」構築、
およびその運営・管理は、
プラネットと合弁会社が行う。

シノジャパンは、
ソフトウェア開発と、
システム設計で加わる。

取り扱う商品は、
日用品・化粧品・衛生用品。

目指すは、
「越境流通プラットフォーム」

中国は「オムニチャネル経済圏」を、
すでに構築している。

そしてその中国人たちは、
日本製品の優秀さを高く評価している。

その間を「越境」する、
「流通プラットフォーム」を構築する。
そのためにオールジャパンで、
訴求活動を展開する。

さらに、標準化されたEDIによって、
効率的で透明性の高い越境取引が、
継続的に実現される。

まずは日本の日用品企業約100社、
中国では小売業の上海百聯集団が、
このサービスを活用する。

上海百聯集団は、
総合小売業の百聯集団のグループ企業で、
百貨店、ハイパーマーケットを展開。

日本側は商品情報を、
日本語で入力。

合弁会社が中国語に翻訳。
中国側が母国語で発注。

中国上海港は、
世界最大のコンテナ取扱高を誇る。
この港で、日本製品の通関手続きをし、
SIPGLが中国企業に配送する。

一方、日本側の物流はヤマトが担い、
ヤマトが船便も手配する。

代金回収は合弁会社が代行する。

この「越境流通プラットフォーム」は、
優秀な日本製品を、
中国に浸透させていく。

夢のある話だ。

朝日新聞『折々のことば:590』
日曜版で鷲田清一さん編著。

空想は
現実の反対側に

あるものではなく、
空想の延長線上に
現実がある。
(北田博充『これからの本屋』から)

「本の売れない時代に
本屋を始める若い世代」

「本と雑貨とカフェの複合店」を営む。
書店の棚を借りて、
「エア本屋」フェアを開く。

「利潤・効率という観念や
流通の圧力とは別の回路で、
現実の彼方を空想し、
近場で実行することからしか
現実は変わらない」

「自分の好きな物を
売ることで

人々が行き交う
十字路を開こう」

出版人・北田博允は、
空想によって、
「越境」を果たしている。

最後に今月の妙蓮寺の言葉。IMG_0068-6
然り。

〈結城義晴〉

2016年11月28日(月曜日)

「良い上司・ダメ上司」6つの基準と「組織は戦略に従う」

Everybody! Good Monday!
[2016vol48]

今年も第49週で、あと5週。
今週木曜日から12月。

神の手を離れて一葉落ちにけり
〈朝日俳壇より 栃木県壬生町・あらゐひとし〉

厳しい年末年始商戦になりそうだ。
こんな時には、客数主義。

とにかく顧客の信頼を得る。
そのために客数を基準にする。

今日のDaily商人舎は、
「10月の外食産業」
10月は内食のスーパーマーケットが、
既存店前年比プラス1.7%、
中食のコンビニがプラス0.2%。
外食産業はプラス5.3%だった。

その外食産業の10月、
客単価は0.6%増で、
客数は4.6%増だった。

マクドナルドの復刻キャンペーン、
各社のハロウィン販促などが奏功して、
厳しい中でも、顧客の支持を得た。

外食産業は小売業の水先案内人。

フードサービス業の動静は、
大いにインスピレーションを与えてくれる。

情勢の変化が速い業種業態は、
それが遅い業種業態にとって、
「既に起こった未来」だからである。

昨日までのイオンの「ブラック・フライデー」
とにかく客数を集めた。
それが

熱燗の一口ごとに冷めゆける
〈同 東かがわ市・桑島正樹〉

長谷川櫂の選評は、
「たちまち冷めてゆく熱燗。
燗の熱のみならず、
人生の熱を惜しんでいる」

冷蔵庫 奥に行くほどミステリー
〈川柳選「おくせん」より 埼玉県・49歳・女性〉

朝日新聞『折々のことば591』より、
編著者は鷲田清一さん。
「久しぶりに
冷蔵庫の奥にまで手を伸ばすと、
思いもかけない物が出てくる」
まさにミステリー。

さて、東洋経済オンラインに、
「ダメ上司」を判別する6つの基準
安達裕哉ティネクト代表取締役が書く。

どの組織にも、
「良い上司」と「ダメな上司」がいる。
そして社内の評判が良いからといって、
良い上司であるとは限らない。

その「良い上司」を見分ける基準を、
安達さんの体験から整理する。

第1に良い上司は、
部下の得意なことについての
自慢話が多かった。
ダメな上司は、
部下の苦手なことについての
愚痴が多かった。

第2に、良い上司は、
機嫌が良さそうに働いた。
ダメな上司は、
機嫌が悪そうに働いた。

第3に、良い上司は、
「ウチの会社の魅力」を、
きちんと語ることができた。
ダメな上司は、
「ウチの会社の課題」しか、
語れなかった。

第4に、良い上司は謝れた。
ダメな上司は謝れなかった。

第5に、良い上司は、
自分と違う考え方を
する人を重視した。

ダメな上司は、
自分と同じ考え方の人を重視した。

そして第6に、
良い上司は勉強した。
ダメな上司は、
過去の経験に頼っていた。

良い上司は昇進してなお、
勉強し続けていた。
情報を集め、本を読み、
経験から法則を導き、
実践から修正する。
そして部下からも学ぶ。
そういった地道な努力を、
積み重ねていた。

ダメな上司は、
昇進すると勉強をやめた。
過去の成功体験が
彼らの判断基準であり、
それに違反することは
許されなかった。

部下をまったくほめない
「良い上司」もいた。
人あたりのとても良い
「ダメな上司」もいた。

ありがちな論述だが、
納得させられることも多い。

さて今日は横浜商人舎オフィス。
午前中に、
㈱ロピアの面々が、
やってきた。
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左から、井上裕一さん、
人事総務部担当マネジャー。
取締役・福島道夫さん、
人事総務部チーフ浅田圭介さん。

浅田さんは第10回目の、
商人舎ミドルマネジメント研修会で、
見事、S級を獲得した。

来年1月、
極寒のニューヨークへ、
研修旅行する。

その打ち合わせ。

アメリカ先進企業の最新動向、
明日オープンするロピアの新店のこと、
業界再編やM&Aのこと、
そして人事評価制度のこと。

いろいろと話して、
ロピアの方向性を確認した。

「組織は戦略に従う」
アルフレッド・チャンドラー・ジュニア。

だからロピアのマネジメントも、
その戦略同様、
ユニークでなければならない。

さて今週の、
私のスケジュール。

明日の火曜日だけ、
東京・御成門に出て、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。

あとはずっと商人舎オフィス。
そして月刊商人舎11月号の入稿。

金曜日が責了。

そして土曜日から香港出張。

師走に向けて、
今年の集大成。

頑張ります。

みなさんも、
良い上司で、お願いします。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年11月27日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その25】柿

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は美しいものを見分ける。
おいしいものもわかる。

そんな目で見る博物誌――。

柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺   
〈正岡子規〉

下敷きがあった。
それは夏目漱石の句。
鐘つけば銀杏散るなり建長寺

銀杏から柿へと、
「猫の目博物誌」はつづく。
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子規には、柿の句が多い。
風呂敷をほどけば柿のころげけり

年の瀬に、短い命を柿にゆだねる。
柿食ふも今年ばかりと思ひけり

学名はDiospyros kaki。
和名はカキノキ。
英語名はKaki Persimmon。
古くはゴルフクラブにされたパーシモン。
フランス語でもkaki。

つまりは、
世界的にも学術的にも、
日本が大きく影響を与えた果物。

だからだろう。
子規の句が多い。

一般に「柿」といわれるのは、
カキノキ科の落葉高木。http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/DSCN0150-5.jpg
またその実。

つまり木と実。
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東アジアの固有種で、
日本でも山地に自生する。

しかし食用として、
古くから栽培もされてきた。

よく枝分かれし、
葉は光沢があって、
楕円形で先がとがっている。

秋には紅葉する。

雌雄同株で、
初夏に白い雌花と雄花とが咲く。

秋に橙色の実を結ぶ。

だが、播種から結実までの期間が長く、
「桃栗三年柿八年」ともいわれる。

実際に種をまいてみると、
桃は実がなるまでに約3年、
栗も約3年。
柿は約6、7年。

ことわざもほぼ当たり。

柿には1000を超える品種がある。

大別すると、
渋柿と甘柿に分けることができる。

甘柿の代表は冨有柿。
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富有柿の発症は、
岐阜県瑞穂市居倉。
完全甘柿。

1857年に岐阜県居倉の小倉初衛が、
御所系統の柿を栽培して、
その原木が起源。

その木をやはり居倉の福島才治が、
別の木に接木して育成。
それが1898年の柿品評会で、
一等を獲得。

全国的に普及した。
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果実は丸に近い四角、
果皮はすべすべしていて、
光沢がある。
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果肉は繊密で、
とろけるような柔らかさ。
甘みがあり、
果汁が多い。

甘柿の代表のひとつは次郎柿。
静岡県周智郡森町の松本治郎吉さんが、
1844年に太田川で見つけたとされる。

広く食されていたが、
現在は全体の3%程度。

御所柿(ごしょがき)は、
奈良県御所(ごせ)市の原産。
甘柿のルーツで、
江戸時代には多く栽培され、
極上の柿として、
幕府や宮中にも献上された。

そのほかの品種。
花御所柿(はなごしょがき)
伊豆柿(いずがき)
早秋柿(そうしゅうがき)
愛秋豊(あいしゅうほう)
太秋柿(たいしゅうがき)
早秋柿(そうしゅうがき)
夕紅柿(ゆうべにがき)
陽豊柿(ようほう)
新秋柿(しんしゅうがき)
輝太郎(きたろう)
貴秋柿(きしゅうがき)。

20種類くらいしかない。

一方、渋柿の代表は、
平核無柿(ひらたねなしかき)。

原産は新潟県。

1962年に原木が、
新潟県文化財に指定されている。
もともと種が出来ない変わった品種。

渋柿の平核無柿は、
炭酸ガスなどを使って、
柿渋を抜いて出荷される。

この渋抜き処理をした柿は、
「合わせ柿」または「さわし柿」という。

この柿の特徴は、
なんといっても種がない点。
きわめて食べやすく、
現代的な柿だ。

果実の大きさは240グラム程度で、
偏平で四角に角張っている。

果皮は橙色で光沢がある。
甘味が強いし、果汁も豊富。

和歌山県産の「クイーンパーシモン」は、
400グラム以上の特大平核無柿で、
和歌山を日本最大の柿産地に押し上げた。

「富有はあごで食べ、
次郎は歯で食べ、
たねなしは舌で食べる」
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富有柿は果肉が柔らかい。
だから、顎で食べる。
次郎柿は硬め。
だから、歯で食べる。
平核無柿はねっとりとした食感。
だから、舌で食べる。

日本人らしくて、
とてもいい表現だ。

その柿の生産量は、
全国で24万2000トン。
最新の2015年の統計。

第1位は和歌山県の5万0500トン。
全国シェアは20.9%で、伸びている。

和歌山県は平核無柿の大産地。

第2位は奈良県の3万0600トンで、
シェア12.6%で、御所柿の産地だが、
生産量はちょっと減っている。

第3位は福岡県の2万0400トン、
8.4%で、これも減少気味。

4位愛知県1万5800トン・6.5%、
5位岐阜県1万5200トン・6.3%。
6位新潟県1万1000トン・4.5%、
7位長野県1万0500トン・4.3%。

この7県が1万トン以上の生産量。

8位愛媛県9370トン・3.9%。
9位福島県8460トン・3.5%、
10位山梨県7890トン・3.3%。

山形県が9位から落ちて11位、
7600トンで、シェア3.1%。

甘柿、渋柿。
産地ごとに特徴がある。

渋柿はクイーンパーシモンのように、
渋抜きすると激変して、
立派な商品となる。

家庭では焼酎などにつけておいて、
渋味をとって食べたりする。

また渋柿を、
そのまま木にならせておくと、
甘くなる。

渋柿はもうひとつ、
乾燥させて、
干し柿や吊るし柿にする。

干し柿に用いられる柿は、
そのままでは食べられない渋柿。

糖度そのものは、
甘柿よりも渋柿のほうが、
はるかに高い。

だから皮肉なことに、
甘柿を干し柿にしても、
渋柿ほどには甘くならない。

渋柿を乾燥させると、
可溶性のタンニンが不溶性に変わって、
渋味がなくなり、
砂糖の約1.5倍の甘味が出る。

干し柿は表面に白い粉が付着しているが、
これは柿の実の糖分が結晶化したもの。

渋柿は渋抜きされて、
おいしい甘柿に変わる。
しかも平核無柿は、
種もないコンビニエンスフード。

干し柿は、甘柿よりも、甘い。
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猫の目には、
この柿パラドックスが見える。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年11月26日(土曜日)

キューバ「カストロの死」とロピアの「ロープライス・ユートピア」

フィデル・カストロが、
死んだ。

キューバ革命の英雄。
90歳だった。

1959年1月、32歳の時に、
盟友チェ・ゲバラとともに、
ゲリラ武装軍を組織して、
バティスタ軍事独裁政権を打倒し、
社会主義革命を果たした。

国家最高指導者となって、
キューバ共産党中央委員会第一書記、
国家評議会議長兼閣僚評議会議長を歴任。

1962年、
ソビエト連邦製核ミサイル配備の問題で、
「キューバ危機」

20世紀の冷戦時代を象徴する事件だった。

カストロのキューバ革命は、
その後の、世界の左翼革命に、
大きな影響を与え続けたが、
1989年にベルリンの壁が取り壊され、
1991年にはソビエト連邦が崩壊して、
時代が変わった。

カストロは社会主義体制を堅持しつつ、
市場経済原理を取り入れて、
部分的な自由化の道を模索。

そして昨2015年7月、54年ぶりに、
アメリカと歴史的国交回復を果たした。

それを見届けたうえでの逝去。

親日家で野球愛好家。
ワールドベースボールクラシックも、
その舞台での日本野球も、
賞賛してくれていた。

2003年に広島原爆ドームを訪れた。
「人類は未だに広島から
教訓を学び取れていない」

日本にとっても、
不思議な縁を持つ、
最後の革命者だった。

そのフィデル・カストロの死に対して、
ドナルド・トランプ次期米国大統領は、
「国民を虐げた野蛮な独裁者」と非難した。

ああ。

カストロは言い残している。
「私の考えは
借り物ではない。
私は、自分自身の独裁者であり、
国民の奴隷である」

「わたしは、
モラルというチョッキを
着ている。

これがあれば心強い。
いつもわたしを
護ってきてくれたんだ」

トランプはこのカストロの言葉に、
どう反論するんだろう。

「なぜ高級車を
走らせている人たちのために、
一部の人たちが素足で
歩かなければならないのか。
私はひときれのパンすらもてない世界の
子どもたちの代わりに、
話しているのです」

さて、今日は、
横浜から相鉄線で海老名へ。
丹沢連峰が本当に近くに迫る。DSCN8566-6

ららぽーと海老名へ。DSCN8512-6

まだまだこれからの開発も、
計画されている。
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昨2015年10月29日開業。
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4万㎡の4層ショッピングセンター。
テナント数は262店舗。DSCN8516-6

核店はまず良品計画の無印良品。DSCN8547-6

その隣のロフト。
セブン&アイ・ホールディングス。DSCN8546-6

そして赤ちゃん本舗。
こちらもセブン&アイ。
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ほかにノジマや有隣堂。

1階には食品や外食が並ぶ。
カルディ・コーヒー。
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北野エース。
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そしてレストラン街、
海老名フード・セレクション。DSCN8550-6

なんといっても最大の集客装置は、
ロピア。
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その「ロピア」の経営理念。
ロープライスのユートピア。DSCN8552-6
1.同じ商品ならより安く
2.同じ価格ならより良いものを
3.楽しく感動できる、愛に満ち、愛される
お店です。

モール・コンコースに、
青果売場からレジまでが、
オープンになったレイアウト。DSCN8564-6
ららぽーとのアンカーストアとして、
この店づくりはセオリー化してきた。

ロピア青果部「気合の逸品」DSCN8561-6

精肉では「湘南ハム工場」の、
自社製商品がいい。
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壁面には、
トレーダー・ジョーのようなイラスト。
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グロサリー部門でも、
ポジショニング要件を満たすパネル。
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もちろんセミセルフレジ。
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年間売上高1坪1000万円のロピア。

海老名店は、この1年間で、もう、
ロピアの中の第4番目の繁盛店となった。

店舗管理部の安斎孝治さん。
ロピアホールディングス所属の店長。
昨年1月に一緒にニューヨークに行った。
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最後に再び、
1998年のカストロの言葉。
「教会は諭す。
『汝の隣人を
汝のごとく愛せよ』

これは人々の間に育まれる
友愛の精神であり、

われわれが最も
賞賛すべきことでもあるのだ」

カストロは間違いなく、
社会主義ユートピアを目指していた。

〈結城義晴〉

[追伸]
2012年10月22日のカストロの言葉。
「私は執筆が好きだから
書いています」

これは私自身と同じだ。

2016年11月25日(金曜日)

安島祐司さん・逝去。BlackFriday「おわりよければすべてよし」

いざ行(ゆか)む雪見にころぶ所まで
毎日新聞『余禄』が松尾芭蕉の句を紹介。

「雪が降れば雪見へと繰り出した
江戸の粋人」
昨日はそんな雪だった。

一転、今日は、最後の秋晴れ。
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商人舎オフィス裏の遊歩道も紅葉。DSCN2189-6

訃報です。

安島祐司さん、享年80。
マルトグループ会長。

11月23日午前0時19分、永眠。

「働くこと」を大切にした人が、
勤労感謝の日に逝った。

訃報にある。
「お客様を愛し、社を愛し、
全力で仕事に打ち込んだ生涯でした」

2011年3月11日の東日本大震災。

故安島祐司さんに、
最後の難題が降りかかった。

しかし震災発生後の3月12日から、
マルトグループは一日も休まず、
地域のお客さまのために、
奉仕し続けた。

福島第一原子力発電所が水素爆発。
しかしマルトは店を開け続けた。

マルトは市民のライフラインとなって、
営業を継続した。

安島祐司さんが、
そのマルトファミリーと、
全従業員の支柱だった。

私は評した。
「マルトは日本商業の誇りだ」

通夜と葬儀告別式は近親者のみで、
執り行われた。

「お別れの会」は、
来2017年1月31日午前11時から、
パレスいわきで行われる。

心から哀悼の意を表し、
ご冥福を祈りたい。

横浜商人舎オフィスに出社すると、
『流通問題』が届いていた。DSCN8510-6
一般社団法人流通問題研究協会の機関誌。
通巻190号。

巻頭言は三村優美子さんの筆。
「社会の危機に備える流通の役割について」
青山学院大学教授。

「流通は空気のような存在である。
流通が安全と安心を支える
社会的共通資本であることを
危機が教えてくれる」

マルトは空気のような存在である。
マルトが安全と安心を支えている。

私はこの号で、講演録を掲載した。
「流通革命とチェーンストア」

最後は「自ら軛を断て」

あなたは今も
縛られていないか。

会社に,上司に,組織に。
あるいは観念に,慣習に,
古い理論に。

さて今日は、商人舎オフィスに、
第一屋製パン㈱の幹部たちが、
やってきてくれた。

左から前川智範さん・代表取締役社長。
船戸謙治さん・常務取締役。
米田歩さん・執行役員商品本部長。
私は2年前から社外取締役。DSCN2197-6
今回は、中長期経営計画の、
中間報告と相談。

いい会社にしたい。
頑張りましょう。

さて今日からイオンが、
「ブラックフライデー・セール」を開始。DSCN2174-6

アメリカでは、すでに、
24日のサンクスギビングデーから、
ホリデーシーズンが始まった。

これまでは感謝祭の翌日の金曜日に、
一斉にセールが始まることが恒例だった。

「黒字の金曜日」
だからブラック・フライデー。
日本人にはこの「黒」が、
ちょっと違和感があるかもしれないが。

しかし近年、
アメリカ小売業界では、
感謝祭当日に、
「早仕掛け」する傾向が顕著。

ウォルマートが先鞭をつけ、
今ではメイシーズなど百貨店まで、
24日夕方に前倒しセールを展開する。

全米小売業協会の予測では、
24~27日の4日間で、
約1億3400万人が買物する。
前年比1.17%増。

日本では今年初めて、
アメリカに倣ってイオンが、
この「ブラックフライデー」を導入。DSCN8400-6
イオングループの全国約500店舗で、
25日から3日間のセール展開。

黒いパネルを全店に掲示して、
年末までの商戦をリードする心づもり。DSCN8405-6
今日25日の午前0時から、
セールを始めた店舗もある。

「1000円のTシャツを100円」などで訴求。

イオンは一定の成果を収めるだろう。

そして来年から、
「ブラックフライデー」は、
日本中で展開されるだろう。

これも考えてみれば、
ハロウィンのように、
社会の慣習やインフラとなるだろう。

昨日の朝日新聞『折々のことば587』
鷲田清一さん編著。

「おわりよければすべてよし」
(言い習わし)

「結果さえよければ、
途中どんなやり方でもよい、
というわけではないと思う」

これは大事な指摘だ。

「目的が達成されれば
その手段も追って正当化される
というのでもないと思う」

その通り。

ブラックフライデー・セールも。

「子育てでも介護でも仕事でも、
人生に、誰にも通じる正しいやり方が
あるわけではない」

だから単なる物真似は通じない。

「誰もが正解が見えないまま、
必死でそれに取り組む。
そして『ああ、終わった』と
さらりと言えたときは
うまくいったのだ。たぶん」

安島祐司さんも、
きっとそうだったに違いない。

「おわりよければすべてよし」

合掌。

〈結城義晴〉

2016年11月24日(木曜日)

初雪のイオンスタイル東戸塚と高原豪久「より早く・より速く」

横浜にも初雪。O

11月の初雪は、
1962年以来54年ぶり。

私が10歳の時だが、
印象はない。

さらにその初雪が積雪となった。
こちらは観測開始の1875年以来、
初めてのこと。

なんと明治8年。
141年前。

昨年の初雪は1月12日だったから、
49日早い降雪。

今年の冬は、
どこまで寒くなるのだろう。

しかし、商売にとって、
暑さ寒さは追い風だ。

この寒さや雪を、
経済の活性化につなげたい。
ちょっとこじつけが過ぎるか?

今日は雪の中、
朝から横浜の東戸塚。

駅前のオーロラシティ。DSCN1995-6
西武百貨店とイオンスタイルが、
二つの核店舗。

イオンスタイル東戸塚は、
9月24日グランドオープン。

もともとはダイエー東戸塚店だった。
この店は1999年10月7日に開設。

その後、ダイエーが、
イオンの子会社になり、
今年3月12日、この店は、
イオン東戸塚店として再生。

さらに9月24日に、
イオンスタイル東戸塚へ変身。DSCN2183-6

その3階の全フロア1700坪が、
キッズリパブリック東戸塚。
DSCN2000-6

私は2014年の年末に、
岡山県倉敷を訪れて、
このブログに書いた。
キッズリパブリック第1号店。20141231063704.jpg

それから2年。

このフォーマットの集大成が、
東戸塚のイオンスタイル3階の店。

面白いショップが、
PHOTOLBA。
DSCN8438-6

子どもたちの日常生活の写真館。

私もチャレンジ。
DSCN2079-6

パソコン上に元の写真を使って、
扮装画像が現れる。DSCN2080-6

サンタクロース。
DSCN8440-6

イオンリテール㈱のお二人。
佐藤香さん(中)と中田真由子さん(右)。DSCN2171-6
佐藤さんはキッズ商品企画本部の、
キッズリパブリック商品部商品部長。
中田さんは、
コミュニケーション本部広報部。

楽しい取材だった。
ありがとう。

さて、日経オンラインの経営者ブログ。
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。
今日のタイトルは、
「絶対的な価値をつくる心構え」

高原さんが今年を振り返って、
実感したこと。
「企業は単に、
成長を続けるだけではダメだ」

従来の成長プロセス、
あるいは一定以上の規模までの
成長プロセスは、
「小さく生んで大きく育てる」こと。

メーカーならば、
「まず商品を開発し、
局地戦に勝利し、その後、
徐々にエリアを広げながら、
全国規模のサプライチェーンを整備し、
一歩一歩足場を固めながら、
事業拡大を進めていく」

小売業ならば、
業態化し、局地戦に勝利し、
その後、エリアを広げながら、
サプライチェーンを整備し、
一歩一歩足場を固めながら、
事業拡大を進めていく。

しかし今後は、
「よりスピードを意識しなければ、
成長自体できなくなる」

高原さんはそんな危機感を覚える。

理由は、ITの進化と、
グローバル化の進展。
変化が常態化した、
ニューノーマルな時代。

あらゆる経営資源が、
「スタンダード化」し、
情報も技術も生産も物流も、
そして人材までも、
あらゆる経営資源が、
誰にでも手が届くようになった。

そこで小さく生んで大きく育てることが、
誰にでも、できるようになった。

まあ、高原さんが言うのは、
世界最先端の競争をする企業の話だが、
そんな競争をする者にだけでなく、
経営資源のコモディティ化は、進んだ。

そこで必要なのは、
「より早く・より速く・大きくなる」こと。
「速いものが遅いものに勝つ」時代。

これは柳井正さんの認識と同じ。
だから柳井さんは会社を、
「ファーストリテイリング」と名付けた。
「速い小売業」

だから、
「早く・速く・大きくなり、
大きくなってもさらに、
より早く・速く・成長する」

好業績という「ぬるま湯」につかって、
「ゆでガエル」状態になる。
そうすると会社や組織がおかしくなる。

さらにそれを自覚しているのに、
何も変わろうとしない。

好業績が続かなくなっても、
「ゆでガエル」状態は変わらない。

計画だけ挑戦的なものをつくる。
しかし、実際には、
ゆっくりとした成長しかできない。
あるいはマイナス成長に陥る。

そんな組織も、これまでは、
ゆっくりと死んでいった。

しかし、環境変化が激しく、
スピードが何よりも重要な今日には、
すぐにゆで上がる。

ここまで強調するのは、
ユニ・チャームにそんな兆候が、
見え始めているからかもしれない。

「より早く、より速く、大きくなる」
この成長の条件を、
高原さんは考える。

「圧倒的な既存機能の差別化」
「まったく新しいカテゴリーの創造」

そして製造業にとっては、
「絶対的な価値を持つ
オンリーワンの商品」

小売業では、
「絶対的な価値を持つ
オンリーワンのフォーマット、
それを成し遂げる人材・組織」

「歴史をふり返ってみても、
量的にも質的にも
劇的な変化が起きるのは、
大きなイノベーションを掲げた
絶対的な価値を持つ
オンリーワン商品が
世の中に出た時ではないでしょうか」

高原豪久、
1961年7月生まれの55歳。
P&G、キンバリー・クラーク、
そして花王などを相手に、
互角以上の戦いを演じる
経営者の危機感。

この危機感が時代を象徴している。

〈結城義晴〉

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