結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年12月28日(水曜日)

「勇者は、勇者を敬う」と「難しい話をやさしくする過ち」

今年もあと4日で、
正月元旦。
IMG_0257.JPG-6

㈱商人舎は今日で、
仕事納め。

しかしこの冬一番の冷え込み。

その最終日に、
月刊商人舎1月号の最終責了。

私の原稿だけが残った。

今年の書き納め。
8300字。

1年間、
ご苦労様でした。

午後には、東京・日暮里。
㈱ダイナム。

タスク・プロジェクト会議。
4月からスタートして、
何とか目標に到達。

みんな、素晴らしかった。

そのあと、打ち上げ。IMG_0262.JPG-6
お疲れ様。

さて、安倍晋三日本国総理大臣。
ハワイのパールハーバー。

アリゾナ記念館で、
犠牲者を慰霊して、
書簡表明。

「昨日、私は、
カネオヘの海兵隊基地に、
一人の、日本帝国海軍士官の
碑(いしぶみ)を訪れました」

その人物とは、
真珠湾攻撃中に被弾し、
戦死した、戦闘機パイロット、
飯田房太中佐。

その飯田中佐の墜落地点に、
碑を建てられた。

攻撃を受けた側にいた、
米軍の人々によって。

「死者の、勇気を称(たた)え、
石碑を建ててくれた」

安倍首相は詩を引用する。
アンブローズ・ビアス。

The brave respect the brave.
「勇者は、勇者を敬う」

「戦い合った敵であっても、
敬意を表する。
憎しみ合った敵であっても、
理解しようとする」

戦争は絶対に、
避けねばならないが、
競争においては、
相手に敬意を表することが、
必須である。

さらに安倍首相は、
エイブラハム・リンカーン大統領の、
有名な言葉を語る。

ワシントンのリンカーン・メモリアル。
その壁に刻まれた言葉。

「誰に対しても、
悪意を抱かず、
慈悲の心で向き合う」。

「永続する平和を、
われわれすべてのあいだに打ち立て、
大切に守る任務を、やりとげる」

最後のメッセージ。
「私は日本国民を代表し、
米国が、世界が、
日本に示してくれた寛容に、
改めて、ここに、
心からの感謝を申し上げます」

よいメッセージだったと思う。

日経オンライン『経営者ブログ』
今年最後の鈴木幸一さん。
インターネットの草分け。
今年も、1年、読ませてもらった。
たくさんの示唆をもらった。

「難しい話を、やさしくする過ち」

「鈴木さんの話は、
飛んでいてわかりづらい」
そんな評価があるという。

「難しい話をやさしくすれば、
理解者を増やすことは
できるかもしれないが、
一方で議論が
本質からそれがちになる」

これは極めて大切なことだ。

「何百年も続いてきた仕組みを
変えてしまうITの本質を理解するには、
難しい話を、難しい話として
理解してもらうしかない」

ITに限らない。

「そう言いはってしまうものだから、
だんだんと政策に関わる話からは
遠ざかることになった。
まして、短い言葉で
多くの人々を動かそうとする
政治の世界には
疎遠のままである」

「一般大衆を動かすには、
3行の言葉で訴えよ」

しかし、
「短い言葉は往々にして
本質をねじ曲げ、
結局は危うい道か、
迂遠(うえん)な回り道を強いられる」

「そんな危惧があって、
黙ってしまうことが多い」

「端的な言葉で人を動かす
才能がないということなのだろう」
鈴木さんは謙虚だ。

難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。

林廣美先生に教わった言葉。

これは結局、
難しいことから逃げずに、
最後には「より深く」を追及する。

そして循環する。

難しい話を、難しい話として
理解してもらうしかない。

しかし難しい話を、
できるだけわかりやすく、
表現する努力を怠ってはいけない。

月刊商人舎では、
このところ、この難しい話を、
特集してきた。

10月号特集は、
Big DATA×「仮説・検証」

11月号特集は、
働き方改革×人材マネジメント

しかし、たとえば、
「働き方改革は、
利益を上げさえすれば、
成就ずることができる」
などという短絡は、
それこそ本質から外れる。

難しいこと、相反するようなこと、
それをポンと投げておいて、
「やり遂げろ」と言うのも、
やはり大きく本質からずれる。

「端的な言葉で人を動かす」
これも、
時と場合によって、
危険なことになる。

「難しい話を、やさしくする過ち」
以て自戒とすべし。

〈結城義晴〉

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