商人舎は昨日で仕事納め。
今日は、流通問題研究協会の、
IDR望年ゴルフコンペ。
静岡県松田の、
チェックメイトカントリークラブ。
東を臨むと眼下に橋本市。
遠く横浜みなとみらい見える。
南は伊豆大島がくっきり。
そして、夕方の富士の姿。
今年も何度もこの美しさに、
心を癒された。
充実のラウンドで、
大満足。
一応、玉生弘昌協会会長にも、
齋藤充弘副会長にも、
スコアではいい勝負で、
わずかに凌いだし。
玉生さんはプラネット会長、
齋藤さんは全日本食品会長。
いいゴルフだった。
さて、朝日新聞『折々のことば』
鷲田清一さん編著。
観念は生き物であって、
鮮度を失わずに俎の上に
のせることには
ある職人的熟練を要する
(中井久夫、精神科医、神戸大学名誉教授)
「刻々と変化する状況を
正確にキャッチするのに、
厳格な方法論はときに邪魔になる」
至言。
「状況に耳を澄ますとき、
聴くほうの耳が
事の軽重を選別してはならない。
聴くべきことを教えてくれるのは
状況のほうだから」
「よく聴くためには、
その微細な変化に臨機応変に
向き合わねばならない」
パスカル『パンセ抄』より。
「直感と推論」
直感によって
判断するのになれた人は、
推論については
何一つこれを理解しない。
なぜなら、彼らは
一目見ただけで
ことの本質を見抜こうとし、
原理を探す習慣が
まったくないからだ。
これに対して、
原理によって
推論するのになれた人は、
直感については
何一つこれを理解しない。
彼らは原理を探すが、
一目見ただけで、
それを見つけることなど
できはしないからだ。
(断章三)
パスカルは厳しい。
直感も推論も、
ともに要求する。
状況に耳を澄まして、
よく聴き、
直感を働かせ、推論し、
原理を探す。
来年もこの姿勢で臨みたい。
最後に日経新聞に企業情報。
ユニー・ファミリーマートホールディングス。
3~11月の第3四半期連結決算。
例によって、日経だけの先行記事。
ユニファミマは9月1日に発足。
だから第3四半期は、
旧ファミリーマートの3~8期に、
統合会社の9~11月期を合算して計算。
旧2社の実績との単純比較では、
営業総収入は5300億円前後、
単純比較で7%減。
営業利益は5%減。
「コンビニの不振を
好調な総合スーパーが
下支えした」
といってもこれは営業利益の話。
日経の関心は利益にある。
コンビニは、
「ブランド力の底上げが進まず、
サークルKサンクスは
既存店売上高の落ち込みが
大きかった」
総合スーパー「利益好調」の理由は、
①不採算店を閉鎖
②店舗の減損処理の前倒し
これは当たり前。
16年11月末時点は216店。
前年同月末比マイナス14店。
来期の政策。
①店舗改装や総菜開発
②レジの刷新と効率的な店舗運営
17年2月期の連結決算予想。
営業総収入は9116億円、
営業利益は565億円。
業容を縮小して、
利益率を上げる。
出直しとしては良いだろう。
しかしコンビニと総合スーパーを、
どう変えるかの、
根本的な戦略は見えてこない。
よく聴き、
直感を働かせ、推論し、
原理を探さねばならない。
〈結城義晴〉