商人舎magazine。
今年もさらに充実させます。
Monthly商人舎は、
紙の月刊商人舎と連動した、
網(Web)のMonthly Magazine。
目指すは、流通業界の、
ハーバードビジネスレビュー。
Weekly商人舎は2部構成。
第1は日替わり連載。
月曜は2週間販促企画、
火曜は2週間天気予報。
水曜はペルソナマーケティング講座、
木曜は今週のお惣菜。
金曜は売れ筋ランキング。
毎日、ご覧ください。
第2は、週刊特別企画。
店舗紹介、ケーススタディ。
さらに事件が起こったら、
それを追う。
Daily商人舎は、
平日毎日配信のニュース。
Japan NewsとWorld News。
さて今年、第一配信は、
週刊特別企画。
「イオンスタイル碑文谷」
第一次改装のすべて〈Vol.1〉
昨年12月16日にダイエー碑文谷店が、
大幅なリニューアルを施してオープン。
イオンとダイエーの総力を結集して、
しかも碑文谷地区の消費者に、
戸別訪問してマーケティングした。
期待の店舗の全貌を、
3日間で明らかにする。
さて、日本を代表する小売企業の、
2017年年頭のニュースリリース。
年頭所感を発信しているのは、
㈱セブン&アイ・ホールディングス。
代表取締役社長井阪隆一さん。
〈写真はホームページより〉
昨年は鈴木敏文会長が、
「脱チェーンストア宣言」を発して、
話題をさらった。
今年も形は鈴木さんに倣って、
井坂さんが「年頭ご挨拶」
ホームページに掲載された。
残念ながら、インパクトはない。
まず、「経済・社会環境の大変動」
「将来に対する不安」を指摘。
これを背景に顧客は、
「安定志向、節約志向」を高める。
「このようなお客様の動向に、
奇手奇策は通用しません」
「私たちは、これまで以上に
『基本の徹底』に取り組み、
お客様の変化に目をこらして
『変化への対応』に徹し、
新しいことに挑戦していくことが
不可欠です」
本格化する「100日プラン」実現のために、
二つの方針を出した。
第一は社是の「信頼と誠実」
第二は「PDCAを回し続ける」
「仮説をもって
具体的なアクションを起こし、
そこで得た成果を検証して、
さらに次のアクションに結び付けていく」
このPDCAのサイクルが、
セブン&アイの成長戦略、
および構造改革の基本となる。
最後に、メッセージ。
「2017年は大変動の年に
なることが予想されます。
その大きな変化に対応するためには、
積極的な挑戦が必要です。
全員でアクションを起こし、
さまざまな可能性を
広げていってください」
「酉年に因み、
一緒に大きく羽ばたく、
1年としていきましょう」
セブン&アイ以外に、
年頭メッセージを発表している企業は、
三越伊勢丹ホールディングス。
代表取締役社長執行役員の大西洋さん。
昨年大晦日に発表して、
元旦に新聞に広告掲載した。
2015年からの企業メッセージは、
「this is japan.」
これを継続する。
同社は従来から、
「JAPAN SENSES」と題して、
日本の伝統・文化・美意識が
作り出す価値を再認識し、
新しい価値として提供してきた。
「品揃えはもちろん、
お客さまをもてなしする心づかい、
立居振舞いも含め、
日本の四季で育まれた五感を生かし
企業活動に磨きをかけております」
この路線上で2017年のメッセージは、
『基本に磨かれて、信頼でかがやく。』
「大切なことはいつも変わらない。」
広告に起用したのは
バレーダンサーのオニール・八菜。
三越伊勢丹らしい感性だ。
だが「基本」と「信頼」は、
セブンアイとかぶった。
まあ、ちょっとわかりにくい時代には、
コンセプトはそんなふうになるのだろう。
一方、イオンは、
年頭所感などを発表していない。
その代わりに、
第3四半期の連結決算。
日経新聞の投資情報欄に。
2016年3~11月期の営業収益は、
6兆1000億円前後で前年同期比1%増、
しかし連結営業利益は、
850億円前後の前年同期比5%増。
しかし最終損益は数十億円の赤字。
「総合スーパーの持ち直しが大きい」
イオンリテールの営業利益は、
前年同期比5割増。
イオンスタイル碑文谷は、
その延長線上の作品。
「GMSに復調の兆し」
イオンリテールの既存店売上高は、
10・11月連続で前年同月を上回った。
「イオンスタイルへの改装効果が出た」
11月中旬にPB主力商品を値下げ。
11月下旬「ブラックフライデー」セールは、
反響を呼び、住宅用品や衣料品も、
想定を上回った。
「ダイエーの店舗再編が一巡し、
ダイエーを含む食品スーパーの利益も改善」
ドラッグストア、総合金融、
モールなどデベロッパー事業も、
順調だった。
イオンは毎年、
利益の大半を12~2月期に稼ぐ。
クリスマス商戦、年末年始セール。
その間の総合スーパーの持ち直しは続く。
だから17年2月期の連結最終損益は、
従来予想の100億円の黒字とする。
そのほかには、
ファーストリテイリング
今日、12月国内ユニクロ売上情報を発表。
既存店売上高は前年比95.0%。
「12月後半は気温が高かったことから、
冬物コア商品の需要が弱く、
既存店売上高は減収となりました」
ライフコーポレーション
「役員・執行役員・一般人事、
および組織変更」を発表。
岩崎高治社長が開発統括本部長を解かれ、
営業統括本部長に集中する。
並木利昭専務が、
その開発統括本部長となり、
並木さんが担っていた管理統括本部長を、
森下留寿常務が担当。
森下さんが担っていた、
経営企画本部長兼新規事業担当には、
角野僑常務が就任。
もう一人の幸英樹常務は、
首都兼営業本部長から、
営業統括副本部長に。
これによって、二眼レフ経営といわれた、
首都圏営業本部と近畿圏営業本部を廃止、
営業統括本部に集中する。
各社各様の新年のニュース。
年頭所感など発表するとしたら、
やはり強烈なインパクトがほしい。
私はそう思うが、いかが?
〈結城義晴〉