帰国しました。
ロピア・ニューヨーク研修。
2017第2班。
一昨年の1月と2月に、
4班までの研修をしているから、
都合6班で270人。
本部全員と全店のチーフ以上。
高木勇輔社長、
福島道夫営業本部長は、
すべてに参加して、
全員とアメリカで、
コミュニケーションをする。
これも急成長のロピアが、
同じ方向にベクトルを合わせることに、
大いに貢献している。
「とんがり★こだわり」
レッド・オーシャンの血みどろの闘争から、
ブルー・オーシャンのしなやかな生き方へ、
思考回路を変えるとき。
レース型競争から、
コンテスト型競争へ、
モノの考え方を転換するとき。
それが、
新しい時代に伸びる、
新しい企業の在り方だ。
小売業の六重苦は、
さらに企業経営を逼迫させる。
店舗運営を追い詰める。
市場縮小。
競争激化。
人手不足
原料費高騰。
建設費上昇。
電気代まで跳ね上がる。
売上げ要因とコスト要因の深刻化。
どちらも特別のInnovationによってしか、
切り抜けることはできない。
そしてそのInnovationの方向は、
アウトスタンディングな
ポジショニングの確立しかない。
際立つ存在意義。
抜きん出たレゾンデートル。
稀少性と模倣困難性。
「アウトスタンディング」は、
わかりやすく言えば、
「とんがり」
「ポジショニング」は、
ごく有り体に言えば、
「こだわり」
だから、アウトスタンディングな
ポジショニングは、
とんがり★こだわり。
とんがれ、
こだわれ。
自分らしくあれ。
それがコンテスト型競争に、
より良く生き残り、
ブルー・オーシャンを切り開く。
新しい時代の
新しい企業の
志のあり方である。
〈2015年年間商人舎標語より〉
さて最終日。
あの2001年9月11日の、
同時多発テロ。
そのワールドトレードセンター跡地の
One World Trade Center。
1776フィート。
アメリカ合衆国が独立した年、
1776年に合わせた高さ、約541m。
ストームがやってきたニューヨーク、
上の方は雲に隠れて見えない。
9・11メモリアル。
二つの鎮魂のプール。
そして鉄道の駅の構内。
楕円形のメインコンコースは、
「オキュラス」と呼ばれる。
亡くなった多くの人々の魂の冥福を、
全員で祈った。
そしてシェイクシャック。
超人気のハンバーガーショップ。
ここで、福島さんが、
ダブルバーガーを25個注文。
ご覧の通りの箱入りを2ケース。
ブランチ代わりに立ち食い。
もちろん全員朝食はしっかり食べている。
ロピアという会社、
食べることが大好きだ。
それもロピアの「とんがり★こだわり」
この後、自由研修で、
18時間を自分らしくとんがる。
これも270人が体験した、
ニューヨークの経験価値である。
明けて帰国の今日、
リムジンバスの中で最後の講義。
そして全員写真は、
Love Love Lopia♪のハートマーク。
ジョンFケネディ空港から、
マンハッタンが見える。
美しい。
飛び上がると、その全景。
13時間50分のフライトで、
日本列島が眼下に現れる。
「ほぼ日」の糸井重里。
巻頭essayは今日のダーリン。
先が見えない、
という話をよく聞きます。
ぼく自身も「見えちゃいない」
と自負しております。
結城義晴もいつも、
同じ心持ちだ。
まことしやかに、
なにか見えているような、
知っているようなことを
言う人もいますが、
たいていそれは、
予想屋のような商いを
している人です。
「他人より余計に
先のことが見えていれば、
とてもいいことがあるんだろう」
と、人は思い過ぎです。
私はだから、
米国チェーンストアの歴史を、
大事にするし、それを講義する。
そのうえで現実を見て、聞いて、
考えることを提案する。
「山の向こう」
くらいの距離感でも、
前に進めます。
人混みを避けて、
というくらいでも
歩いて行けます。
ロピアはだから、
自分たちで食べることを繰り返す。
自分たちの歩き方を貫く。
じぶんがなにをするのか、
わかっていれば、
先に鬼が出ようが
サルが出ようが、
あんまり関係ない。
いまのぼくは、
そう思っています。
興味があって、
知りたい気持ちが
抑えられないのなら、
未来のことでも
最先端のことでも、
外国の情勢でも、
「好きで知りたいだけ」
だと思って知ればいいです。
アメリカの最新トレンドなどは、
そのくらいの感じで、
受け止めればいい。
それを、なにか切実に
重要なことだ
というような顔は、
しないようにしたいものです。
同感。
重要なことは論理だ。
そして自分で考えることだ。
人の話題にしたがる
「ちょっと先」って、
だいたいは、
「アメリカでなにが
流行っているか」と
ほとんど同意語だったりします。
そういうふうなことで
大成功をする人も
いるでしょうよ。
そりゃぁ、宝くじで
何億円が当たる人も
いるんだから。
アメリカのチェーンストアを、
完全コピーすることは
宝くじで当たることを、
ねらうようなもの。
糸井さんの今年の心境。
いちばん大ざっぱに言うと、
「たのしんで戻る」です。
みんなが「ちょっとでも先」
「われ先」を争うなら、
ぼくらは、もっと長い道を
逆走してみたくなりました。
これはサム・ウォルトンと同じ。
Swim Upstream。
川上に向かって泳げ。
世間の風潮に、逆行せよ。
しかし、それはつらい仕事だ。
すぐに役立つことは、
すぐに役立たなくなる。
その、すぐに役立たないことを学ぶ。
これもつらい行為だ。
しかし、それこそが楽しい。
〈結城義晴〉