ニューヨークから帰って来て1週間。
手足に蕁麻疹ができて、
それに悩まされている。
この間、二人の上田先生から、
本が贈られてきた。
ありがたい。
一人は上田惇生先生。
「われわれはいかに働き
どう生きるべきか」
P. F. ドラッカー[述]
上田惇生[訳]
ドラッカー教授が自ら、
指南した研修テープがある。
それを上田先生が活字化した労作。
人間の寿命が延びた。
そこから生じる問題への解答を、
ドラッカーが解き明かす。
第6章は、
「マネジャー必携の六つのツール」
①会議
②レポート
③人事
④評価
⑤育成
⑥廃棄
すぐれたマネジャーは、
どのように考え、
いかに行動しているのか。
キャリアと生きがいを、
どのように考えていくべきか。
読みやすい本です。
これはリンダ・グラットンと同じ視点。
『LIFE SHIFT』
100年時代の人生戦略
これも必読の書です。
それから二つ目は、
上田隆穂先生。
『価格の掟』
Confessions of the Pricing Man
ハーマン・サイモン[著]
上田隆穂[監訳]
渡部典子[訳]
サイモンは価格戦略コンサルタント。
数千社を指導した。
その基本知識とノウハウの公開。
上田隆穂先生は、
学習院大学経済学部教授。
学習院マネジメントスクール校長。
売上げか、利益か?
高価格か?低価格か?
ライバル企業の価格に、
どう反応すべきか?
プライシングのトリック、戦術、
最高の例、最悪な例。
豊富な実践例で解説する。
これは雑誌で特集しようか。
読んでみてください。
さて朝日新聞『折々のことば』
鷲田清一さん編著の655回。
わたしの「ふつう」と、
あなたの「ふつう」は、
ちがう。それを、
わたしたちの「ふつう」にしよう。
(愛知県の今年度の人権啓発ポスター)
普通教育、普通選挙など、
「『普通』はかつて、
身分による限定を外すものとして、
とてもまぶしいことばだった」
そう、まぶしい言葉。
「それがいつ頃からか、
等し並みのもの、
これといった特徴のない凡庸なもの
という意味へと裏返ってしまった」
「この標語は、『普通』を、
一人ひとりの存在を
輝かせることばとして
甦らせようとしている」
イータリーの「Our Policy」に通じる。
The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
Through our differences,
we create harmony
両者の差異が調和を創り出す。
普通こそ大事だ。
その普通を大切にしたい。
チェーンストア、小売流通業、
消費産業。
普通の生活を支える。
その普通が何よりも貴重だ。
〈結城義晴〉