ただ透明な気と気が
触れあっただけのような
それはそれでよかったような
いきものはすべてそうして
消え失せてゆくような
(詩人・茨木のり子「歳月」から)
朝日新聞「折々のことば」
鷲田清一編著。
「自他がせめぎあうところに
二つを分かつ膜ができる」
「膜をはさんでこっちに私、
向こうにあなたが立つ。
ほんとうは私もあなたも存在せず
『素敵な気がすうっと流れただけ』
かもしれないのに」
「もし膜がすきまだらけだったら、
もっと通いあえたのに、
人はそのすきまを塞ぐことでしか
自分を護れないと思っている」
茨木のり子のもっとも名高い詩は、
「わたしが一番きれいだったとき」
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった
だから決めた
できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように
ね
そして2006年の80歳まで生きた。
日経新聞巻頭コラム「春秋」
映画評論家の淀川長治さんの、
映画から学んだ人生訓。
「悲しいから泣くのではない。
泣くから悲しいのだ」
近畿大学と吉本興業などが、
協力して研究。
「楽しいから笑うのではない。
笑うから楽しいのだ」
淀川さんの晩年。
入院した病室の貼り紙。
「このドアを開ける人は、
笑って開けて下さい」
賛成。
日経新聞一面トップ記事。
「営業短縮・小売りに拡大」
小売業界で営業時間短縮化が進む。
深刻な人手不足を受けて、
人手確保のため。
いなげやは1~2月に、
37店で営業時間を短縮。
総店舗数25%強。
閉店を30分早めたり、
開店を30分遅らせたり。
イオンモール幕張新都心。
全4棟のうち3棟で、
閉店時間を1時間早めた。
従来は午後10時、それを午後9時に。
ルミネは、
全店の約8割の12店で、
閉店時間を30分早める。
阪急阪神百貨店の博多阪急は、
一部フロアの営業時間を1時間短縮。
ただし金曜と土曜を除く。
京阪百貨店守口店も、
婦人服・紳士服売場を、
1時間短縮。
ロイヤルホストは、
24時間営業を全面廃止。
平均営業時間も1.3時間短縮し、
15.5時間にする。
悪いけれど、それほど、
インパクトのある事例群ではない。
一面トップか?
そんな感じ。
だとすると日経新聞が、
営業時間短縮を、
推しているということになる。
そしてそれは悪いことではない。
営業時間短縮を試みたい。
「笑うから、楽しいのだ」
さて、今日は午後から東京・品川。
品川インターシティホール1階大ホール。
㈱ロピア第47期方針説明会。
店長、チーフ総勢265名を集めて、
経営幹部、事業部長が、
2018年度の方針を発表。
高木勇輔社長は75分間、
経営方針と新年度予算、
将来ビジョンを説明。
実に的確で、わかりやすい話しぶり。
大いに感心した。
今年1月に都合10日間、
2班に分かれて70名あまりが、
ニューヨークで学んだ。
一昨年は1月、2月に4班、190名。
やはりニューヨークで研修した。
これで全チーフ、全店長、
そして本部全員。
その全員が今日、集っている。
その総括講義。
「仕事の垣根を越えよう」がテーマ。
コストコ、ユニクロ、イータリー、
その躍進の理由と存在の価値。
業態からフォーマットへ、
さらに、とんがり★こだわりまで。
アメリカ研修の復習をしながら、
ロピアの今後の戦略に絡めて講義した。
思考に気をつけよ。
それがやがて運命を変える。
仕事の垣根を越えよう。
自分の仕事の枠組みを広げよう。
とんがれ★こだわれ。
ロープライス・ユートピアをつくれ。
そして自ら、変われ!
各事業部の方針発表の後は、休憩。
そして最後に、
高木秀雄会長のあいさつ。
この2月に代表権が外れた。
高木勇輔社長のリーダーシップへの信頼、
2018年度1000億円達成への期待を語り、
若い人たちにエールを贈った。
会場では、ロピアの肉を使った、
ローストビーフも提供された。
高木社長が表彰状と賞品を渡し、
受賞者の活躍を称えた。
今年はしっかり練習してきて、
「エイ、エイ、オー!」
無事、締まった。
午後1時から8時まで7時間。
ロピアの47期方針説明会も、お開き。
最後に幹部の皆さんと写真。
高木勇輔社長は、
日本を代表する若き30代経営者。
まだまだ、学ばなければならないし、
試練を潜り抜けねばならない。
ときには叱咤して、
ときには激励して、
それをじっと見守ろう。
「泣くから悲しいし、
笑うから楽しいのだ」
それを生み出すのが、
ラブラブ・ロピア♬だ。
〈結城義晴〉