結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月20日(月曜日)

菜の花おにぎり&あっさりラーメンの「とんがり★こだわり」

Everybody! Good Monday!
[2017vol12]

2017年第12週。
3月の第4週月曜日で、
今日は4月並みの暖かさの、
春分の日。

これからどんどん日が長くなる。
得する気分。

それが春だ。

日経新聞巻頭コラム『春秋』が、
春分の日の小松菜と菜の花を描いた。

「寒さに強い小松菜は
冬の食卓に香味と彩りをもたらしてきた」

小松菜の一文束や今朝の霜
〈小林一茶〉

「暑さ寒さも彼岸までとよくいうが、
青物の主役も小松菜から
ほうれん草や菜の花へと
移っていく季節である」

「調理方法も菜の花となると、
鍋ものでなく、やはりおひたしだろう。
酒のさかなにもよいが、
おにぎりの具にするのも悪くない」

菜の花のおにぎり。
料理Webサイト「クックパッド」には、
今、79品のレシピがある。

「春色おむすび~エダマメと菜の花」
happyかおるんさんの作品。
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ふきのたう光の中にめざめけり
〈朝日俳壇 東京都・我妻勝美〉

フキノトウも春の味。

今日の「ほぼ日」
糸井重里が出した、
「わかる人なら、
すぐわかっちゃうクイズ」

「さくらんぼ、いちご、
りんご、なし、うめ、もも、
びわ、プルーン、あんず、
洋なし、プラム。
あなたの好きな果物はどれ?
っていうことじゃなくて、
この植物の共通点は?」

追加のヒント。
「アーモンド、さくら、バラ」

「もうわかりましたか、
すべて『バラ科』なんです」

そこで感動。
「香り、味、見た目、
バラ科はすごいものですね~」

季節を超えて、
バラ科はすごい。

賛成。

スーパーマーケットの売場で、
「バラ科特集」なんて、
できるぞ、これは。

糸井は、バラ科じゃない果物を探す。
みかんやレモンなどの「かんきつ類」
バナナとかマンゴーとかの「熱帯系」
スイカやメロンは「ウリ科」

「でもやっぱり『バラ科』の勢いは
圧倒的だと思います」

再び賛成。

さて商人舎magazineのWeekly商人舎。
月曜朝一・2週間販促企画。

今週は、今日の月曜が、
春分の日の祝日。

スポーツ観戦の季節が始まった。

そして金曜が二度目の、
プレミアムフライデー。

毎週2週間販促企画は、
チェックしておいてください。
Weekly Managementを、
折り重ねていく。
それがこの企画の基本発想です。

さて、立川志らくの「ラーメン論」
日経電子版「プロムナード」3月18日。

「近頃のラーメンって
おかしくないか?」

まず問題提起。

「若者が好むラーメンの酷さ。
脂がギトギト、スープがドロドロ、
匂いが強烈」

「テレビなんかで
調理過程を見ていると驚く。
スープを凝りまくる。
豚骨に牛骨、魚の頭に鶏の足。
片っ端から放り込み、闇鍋のような感じ。
それを何日も煮込む」

ここで、オリジナリティ論。
「凝ることは悪いことではないが、
過ぎたるは及ばざるがごとし
という言葉を知らないのか。
私が思うラーメンとは
もっとシンプルなものだ」

これも賛成。

「とあるラーメン屋は脂の増量の他に
減量から無しまで注文できるシステム」

「それと同様に麺のかたさ、
スープの味の濃い薄いまで
親切にオーダーできる」

最後に記されていたのは、
『やる気だけは減量できません!』

志らく。
「私はそこを減量して欲しいと
切に願った」

「他店との違いを、
つまり個性を出したいがために
凝りすぎているのだ」

これは重要なことだ。

ラーメンに限らず、
日常的なものはみな、同じ。

「ラーメンなんてものはもう少し
簡単に作ったっていいのではないか」

あっさりラーメン。

「そんなことを言うとラーメンファンの
逆鱗に触れるだろうが、
そう思っているおじさんは
世の中にたくさんいるはず」

私も。

「若者の愛するギトギトラーメンを
くさす必要はないと反論されるだろう。
でもね、そんなラーメンが主流になり
本来のラーメンが脇に回るのは
おかしくないか。
ラーメンの崩壊ではないか?」

そして他の領域のたとえ話。
「大袈裟なと思うだろうが、
歌謡曲はそうやって滅んだのだぞ」

「若者が喜ぶ歌ばかりで
おじさんが好きな歌はどんどん隅に
追いやられてしまっているではないか」

『最近の紅白歌合戦は
知らない歌ばかりだ』
「おじさん達は嘆いているではないか」

「ラーメンも同じ事になるぞ」

一つの強烈な個性が誕生すると、
それに追随する者ばかり出てきて、
ギトギトラーメン一色になる。

そんな時のあっさりラーメンは、
明らかに重要な一つの個性だ。

菜の花おにぎりも、
バラ科の果物も、
あっさりラーメンも。

いつもいつも、
自分のポジショニングを考えたい。

ピーター・ドラッカーの、
三つの事業の定義。
①組織を取り巻く環境。
②組織の使命すなわち目的。
③使命を達成するために必要な、
強みについての前提。

とんがれ★こだわれ。
あっさりラーメンのそれもあり。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

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