結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年04月17日(月曜日)

6月ベトナム小売業視察セミナーと「働き方改革のパラドックス」

Everybody! Good Monday!
[2017vol16]

2017年第16週にして、
4月第4週。

関東以西は桜の季節が終わって、
ツツジのシーズン。
サツキも咲いている。

商人舎裏の遊歩道。
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日本はいいなあ。
花の国だ。

そして来週末からは、
もう黄金週間。

それまでのちょっと、
エアーポケットに入った状態。
それが今週だ。

昨日はイースター、
イエス・キリストの復活祭。

そして来週金曜日が、
プレミアムフライデー。
そのあとは土曜日の昭和の日から、
憲法記念日、みどりの日、
そしてこどもの日。

3日(水)~7日(日)の5連休。
あるいは29日(土)~7日(日)の、
最長9連休。

今週はそんなことを考えて、
頭を働かせる週にしたい。

そのあたりはWeekly商人舎、
月曜朝一・2週間販促企画

さてこの商人舎公式ホームページの、
上の方にある「お知らせ」
(スマホでは下にあります)

ベトナム小売業視察セミナー。
「結城先生と行く」と、
恥ずかしながら、サブタイトルがつく。

6月1日(木)~5日(月)

視察企画はブルーチップ(株)。
企画協力は(株)商人舎。

この2月28日から3月5日まで、
天皇皇后両陛下が訪問された。

その前の1月には、
安倍晋三首相が訪れている。

人口は2016年に約9270万人。
やがて日本を抜くだろう。

面積は32万9241㎢で世界第65位。
日本が37万7915㎢の61位だから、
非常に似ている。

2016年のGDPは約2019億ドル。
世界でいえば50位あたり。

日本は第3位。

1人当たりGDPは2215ドルで、
世界136位あたり。

日本は、こちらは26位。

ベトナムの経済成長率は16年で6.21%。
物価上昇率は2.66%、
失業率は2.30%。

これらの指標はいずれも、
日本が見習いたいレベルだ。

経済援助に関しては、
日本は1992年11月以降、
ベトナムにとって最大の援助国だ。
その順位は、
1位・日本
2位・韓国
3位・フランス
4位・オーストラリア
5位・ドイツ

日本からの直接投資は、
2016年に21億6000万ドル、
1ドル100円換算で2160億円。

まだまだ少ない。

つまりこれから関係が深まる。

そのうえ国民は勤勉で誠実。

現在、中産階級が急増し、
外資系企業への規制緩和が進む。

良い国です。

一緒に行きましょう。

現地スーパーマーケット、
イオンのショッピングセンター。
ブルーチップの超人気トーフショップ。
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視察を2日間、自由研修が2日間。
学びつつ、楽しむ。
もちろん私の講義もたっぷりあります。
イオン・ベトナム(株)、
西峠泰男代表取締役社長の、
講演と質疑応答もあります。

ご検討ください。
ご派遣ください。

さて、先週土曜日の日経新聞「大機小機」
コラムニスト仙境さんのタイトルは、
「働き方改革のパラドックス」

5年目を迎えたアベノミクス。
「働き方改革」を「久々のヒット作」と評価。

「働き過ぎの是正を
否定する人はまずいない。
無駄な残業をやめて効率よく働き、
十分な休息や余暇をとる」

「正しい方向だが、
正義と化した残業抑制」

「そこに働き方改革の
パラドックスが潜む」

本来の姿ならば、
「働く環境の改善が生産性の向上を生み、
経済をより良くする」

しかし、並みいる企業が、
「右へならえ」で一斉に、
脱残業を進める。

それだけでは、
「合成の誤謬(ごびゅう)」
が生じる。

「ミクロの視点では正しいことでも、
それが合成されたマクロの世界では、
必ずしも意図しない結果が生じること」
これを「合成の誤謬」という。

最近の日経ビジネスの調査。
恐ろしい。

「働き方改革を実施した企業で
『消費したくなくなった』人の割合が、
『もっと消費したくなった』を
大きく上回った」

つまり、
「残業代が減った働き手は
まず消費を手控え、積み重ねは
景気にとって逆風になる」

「企業収益の好転と裏腹に
個人消費の停滞が続く日本経済」

皮肉な構図だ。

そこで問題点の指摘。

「短時間で効率よく働いた人に
報いる賃金体系を
企業は確立できるのか」

「正規と非正規の壁を取り払い、
成長が見込める分野に
人材が柔軟に移動できる労働市場を
政府は整えられるのか」

「脱時間給」導入の労働基準法改正案。
2年も塩漬け状態が続くし、
今国会でも審議はお預け。

「柔軟な働き方を目指す改革は
残業規制とは別物なのに、
前に進めない」

月刊商人舎2016年11月号。
【特集】
働き方改革×人材マネジメント
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「生産性を高める成長の視点が
『働き方改革』の熱気のなかで
伝わってこない」

そんななか、
(株)いなげやで過労死が、
労働災害認定された。

各紙によって報じられた。

「労働災害」は、
労働者が業務中もしくは通勤時に、
負傷、疾病、障害、死亡する災害のこと。

過労死認定の目安は、
時間外労働時間が、
「月平均80時間」以上。

事実を確認したうえで、
誠実に対応しよう。

ヒューマンリソースマネジメントでは、
合成の誤謬やパラドックスが、
ほんとうに起こりやすい。

いなげやの経営陣、社員の皆さん。
そのことに正面から向き合って、
問題の解決に邁進してほしいものだ。

最後に、今日の、
Daily商人舎ニュース。
決算報告がずらり。

イオンニュース|
2017年2月期GMS主要企業の業績
イオンニュース|
マックスバリュ6社、東北以外は増収増益
イオンニュース|
ミニストップ、韓国ウォン下落で年商2千億円割れ
良品計画ニュース|
国内ネットストア好調、経常利益率18%
リテールパートナーズニュース|
増収増益1430億円、次期はマルキョウ加え2300億円
Olympicニュース|
営業収益1082億円・経常利益40.3%増・経常率0.6%
アオキスーパーニュース|
創業75年祭企画実施などで増収だが増益とはならず
天満屋ストアニュース|
ハピーマート吸収・スクラップ&ビルドで年商754億円
マルヨシセンターニュース|
減収減益で次期見込みも減収減益の一策は?
キリン堂ニュース|
売上高1164億円も中国越境ECの税制変更で減益

新店ニュース。
カスミニュース|
「フードスクエアカスミ アルコ越谷店」MrMax跡に開業

一つひとつの業績は、
現場の働きから生まれている。
そのことを忘れてはいけない。

では、皆さん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

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