月刊商人舎5月号、
本日発刊!!
[ケーススタディ特集]
Flagship-store Remodeling
旗艦店×改造
すべての店舗を蘇らせる
｢カ･カタ･カタチ｣の福音
1975年に登場して、象徴的な働きをしたダイエーのフラッグシップ碑文谷店が、今年3月30日に歴史的な全館改造を施されてイオンスタイル碑文谷に変身した。2003年に業界に鮮烈な衝撃を与えて誕生したヤオコー川越南古谷店は、同じく3月30日に大胆にイメージを変えて、画期的リモデルを果たした。そして52年の歴史を持つ東京・大森のダイシン百貨店は、新しいポジショニングを得て、MEGAドン・キホーテ大森山王店へとパワーアップした。さらにかつて業界のイノベーションをリードした関西スーパーは、1959年創業の｢中央店｣を次世代型に改造して40％の伸びを示した。会社を象徴する旗艦店舗のリモデリングは、深刻な人手不足や建築費高騰をはじめとする六重苦の小売産業に、不思議な福音をもたらす。単にその店の売上げや利益が向上する以上の精神的・構造的・先導的インパクトを組織に与えるのである。
[Message of May]
｢カ･カタ･カタチ｣の福音を聴け。
｢旗艦店｣の役割と｢改造｣の意味
結城義晴
イオンスタイル碑文谷
(東京都目黒区)
｢二律背反｣の現代化メソッドを駆使した
歴史的改造の全貌
[ビジュアル構成]
全7フロアのコンセプトと売場づくり
ヤオコー川越南古谷店
(埼玉県川越市)
｢すべての食をとり返す｣
14年目の大改装のすべて
[全部見せます]
惣菜&ベーカリーの即食ゾーン
デリ化進む青果・鮮魚・精肉
拡がった和洋日配&冷凍食品･グロサリー
MEGAドン･キホーテ大森山王店
(東京都大田区)
ダイシン百貨店再生にポジショニング改革を施す!
[PHOTO構成]
大森山王店の品揃えと情報発信力
関西スーパー中央店
(兵庫県伊丹市)
[Photo&Interview]
創業店舗を｢次世代型｣に改造して
売上げ40％増の爆進中
巨匠 鈴木哲男!
次世代･旗艦店舗改装を斬る!!
1.店評価の基準とは何か
2.次世代店舗と旗艦店舗とは何か
[実践分析編]
話題の店を作･演･調の総合的視点で斬る
･イオンスタイル碑文谷
･ヤオコー川越南古谷店
･MEGAドン・キホーテ大森山王店
【Monthly連載】
[新連載]常盤勝美の販促企画に役立つ商品前線
新谷千里｢支持される生産性向上策」
朝川康誠｢経済心理学の世界へようこそ」
嶋内仁のポストモダンチェーンストア組織論
當仲寛哲のRIS論
相楽･長咲の｢労務＆人事」最新講座
武藤麻代の｢医食同源の現場訪問｣
今月号は、見どころ満載。
もちろん、読みどころも。
さて、5月号発刊と同時に、
商人舎magazineをRemodel。
Daily商人舎を改めて、
商人舎 流通Supernews。
こちらも、ご愛読ください。
ウィークデーの毎日、
すべてのニュースに目を通して、
私自身考える。
今日の流通Supernews。
三越伊勢丹ニュース｜
売上高･利益ともに大幅減で期中に大西洋社長退任
やまやニュース｜
738店･1673億円企業/酒販･外食両事業とも減収減益
セリアニュース｜
1424店･年商1453億円で大幅増収増益/利益率10%超
高島屋ニュース｜
和洋菓子｢スローカロリー倶楽部｣21ブランド展開開始
ハークスレイニュース｜
｢ほっかほっか亭」▲8.3％で減収減益
ローソンニュース｜
6/1から｢Loppi｣で自転車保険･ゴルファー保険扱い開始
ブックオフニュース｜
大型複合店開発で売上高6.2％増も純損失11.6億円
ニトリニュース｜
堺市市内3店舗目の｢ニトリ泉北パンジョ店｣5/19開業
ノジマニュース｜
日本初デジタル家電専用アプリ｢フリーマーケット｣開始
イオンニュース｜
マックスバリュ石守店が惣菜を強化して増床改装
勉強になります。
一緒に学びましょう、
考えましょう。
さて、フランス大統領選に続いて、
今度は韓国の大統領選挙。
勝利は文在寅(ムンジェイン)氏。
最大野党｢共に民主党｣
9年ぶりに革新政権の誕生。
｢旧弊の清算｣を訴えて、
開票率53.11％の段階で、
得票率39.59％。
まあ圧勝。
｢正義と原則が守られる
新しい国をつくる」
それが第一声。
1980年慶熙大法卒。
人権派弁護士として評判をとって、
2003年、盧武鉉政権の民情首席秘書官、
2007年、秘書室長。
2012年、大統領選出馬も、
朴槿恵前大統領に敗北。
64歳で私と同年。
北朝鮮には融和姿勢で、
その意味では米国、日本とは、
ちょっと温度差がある。
いずれにしても、
混乱していた韓国が、
一応、落ち着きを取り戻す。
それ自体は悪くない。
私は日曜から大阪。
月曜、火曜と万代知識商人大学。
そして今日は1日、
その万代の店舗を巡った。
朝一番で向かったのは京都。
万代宇治槙島店。
2014年3月開店の450坪タイプ。
万代では大型店の部類に入る。
店長は西村昌也さん。
万代知識商人大学1期生。
競合店対策という意味もあり、
今年改装を施したばかり。
最新モデルに生まれ変わった。
店舗突き当たりに、
オープンな鮮魚売場。
店に入った瞬間から
鮮魚スタッフたちの、
立ち売りの大声が響く。
小原将伍さんも作業をしながら、
大きな掛け声。
その鮮魚は鮮度抜群。
市場感満載の陳列。
店舗左翼は大きく変わった。
惣菜売場からインストアベーカリーへ。
その先には、カフェを設置。
惣菜は、対面販売を導入し、
サラダや和惣菜を売る。
もちろん平場では、
お買い得な揚げ物や弁当の展開。
試食も積極的だ。
惣菜スタッフの森さん。
そしてインストアベーカリーの先には、
イートインコーナー。
名前は｢ちょいカフェ｣
改装後は従業員のモチベーションも高く、
何より、店内に響き渡る掛け声がすごい。
いい店だった。
つぎは長岡京市、
万代長岡天神店。
店長の山中一髙さん。
3倍ポイントセールのPOPが、
店内にズラリ。
イズミヤが至近距離にあり、
競争は激しい。
武器は生鮮。
とくに鮮魚・精肉には力を入れる。
牛肉も希少部位を提案。
車を一気に飛ばして、
兵庫県伊丹市へ。
万代伊丹荒巻店。
ショッピングセンター「万代タウン｣の、
絶対の核店舗。
万代の大型化を推進した、
エポック的店舗。
夕方、雨が降ってきたが、
お客はよく入っている。
しかしこのエリアも、
阪急オアシス、関西スーパーが、
新規出店やリニューアルをして、
競争が激しくなっている。
栗原直幸店長と村上恭仁さん、
そして1日案内してくれた津田睦さん。
村上さんは惣菜チーフで、
万代カレッジ2期生。
津田さんは人事部マネジャー。
そのほかにも店舗を巡って、
アメリカ研修並みの10店舗。
万代カレッジ1期生、2期生の店を、
次々に訪れて、満足。
最後に朝日新聞『折々のことば』
私どもは、学校を
知的修練の売り場とは
決して考えなかった。
(内村鑑三｢代表的日本人｣より)
この後に続く一節。
｢修練を積めば
生活費が稼げるようになるとの目的で、
学校に行かされたのではなく、
真の人間になるためだった｣
編著者の鷲田清一さん。
｢教育は、これに精進すれば、
こんな見返りがあるという論法で
なされるものではない」
｢次の世代が正しく、
そして確実に、
生き延びられるよう、
自らのもてるあらゆる知恵を
伝えることにある」
私も、全く同じだ。
〈結城義晴〉
