ホワイトハウスの話で持ち切り。
ドナルド・トランプ大統領は外遊中だが。
はたしてロシアゲート事件となるか。
商人舎USA研修会、
2017ベーシックコース。
4日目の朝を迎えて、
理解度判定テスト。
基本的な設問に対して、
記述式で解答してもらう。
アメリカで学んだ理論の中核は、
アメリカにいる間に修得しておきたい。
復習しておきたい。
だからテストをして、
自分がどこまで理解したか、
それを自分で判定してもらう。
もちろん、理解度テストの後は、
しっかり解答を講義する。
私の3回目の講義は、
そこから始まる。
そしてプライベートブランドの、
基本的な話。
分類や定義やその本質。
さらに日米の最新動向と、
バリュー・エンジニアリング。
コモディティ化現象と、
プライべートブランドは、
切っても切れない関係にある。
それを知らなければ、
儲けの道具としか考えない。
それではアメリカの小売業を、
理解することはできない。
2時間の講義が終わると、
9つの調査班ごとに、
資料のまとめと分析のための討論、
そして結論と作表。
資料の分析には熱がこもる。
現場を調査して定量分析をする。
それに定性分析を加えて、
品揃えと価格戦略から、
各企業のポジショニング戦略を整理する。
みんな真剣そのもので、
仕上げの作業にかかる。
12時40分までに全チームが、
ほぼ作表を終わり、提出。
そのあと、最後の視察に。
グレイザーズ。
ラスベガスの単独店。
しかし2000坪級の大型店舗。
青果部門もすばらしい。
とりわけ特徴的なのが、
惣菜部門。
グレイザーさんの奥様「ミセスG」の、
ホームメイドデリ。
店舗入り口に青果部門があって、
左翼はフードサービス部門。
これはウェグマンズと同じレイアウト。
そのフードサービス部門の中核が、
ニューヨーク・デリ。
そしてボアーズ・ヘッド。
奥壁面沿いは長いコンコースに、
島陳列のプロモーション。
そしてレジ前にも、
平台のプロモーションコーナー。
出口にはトラックでプレゼンテーション。
グレイザーズは、
巨大チェーンがひしめき合うアメリカで、
典型的なマーケットニッチャーである。
それを最後に、
みんなに見せたかった。
グレイザーズを後に、
ダウンタウンサマリンへ。
ライフスタイルセンターと、
パワーセンターが合体した、
オープンエアー・ショッピングセンター。
そのライフスタイルセンター側の端に、
この店が出店している。
そう、シェイクシャック。
大人気のハンバーガーレストランで、
もう世界に114店舗の規模。
各自、自分で注文する。
そして待っていると、
グルメハンバーガーが出来上がる。
私はシェイクスタック。
ハンバーガーとシュルームバーガーの、
合わせ技のバーガ—。
旨いです。
ランチが終わると、
ライフスタイルセンターを歩く。
そして最後は、
トレーダー・ジョー。
やはり何といっても、
トレーダー・ジョー。
特殊なレイアウトは、
トレーダー・ジョーのポジショニング。
どの店も例外なく、
活気にあふれ、繁盛している。
その後、
ラスべガス・プレミアム・アウトレットへ。
150店が出店する大人気のスポット。
これで視察研修は修了。
今夜は各自、ディナー。
ベラージオの噴水を見に行く。
ホテル側のレストランから見るショー。
反対側にパリスがあって、
水が美しく舞い上がる。
レストラン「オリーブ」のテラスから、
そのショーをのぞき込む。
何度見ても素晴らしい。
今夜は(株)ヨシヅヤの面々とディナー。
チェーンストア論や、
コンサルタント論を展開して、
私は満足した。
ひとり一人が、
立派な知識商人を目指してほしい。
この一瞬の積み重ねが、
君という商人の全生涯。
その凝縮されたものが、
ラスベガスの研修会だ。
(つづきます)
〈結城義晴〉