帰国して、体調はすこぶるいい。
しかし、向こうの食べ物で、
ちょっと太った。
食事制限とトレーニングを始めた。
体調がいいのは、
よく眠れるからだ。
ホテルの最終日もよく寝たし、
フライト中も珍しく、よく寝た。
その理由は、これです。
The National。
名門ラスベガスナショナルゴルフクラブ。
1961年の完成直後、
LPGAチャンピオンシップが開催されたし、
PGAのトーナメントも行われた。
ジャック・ニクラウス、
リー・トレヴィノが優勝した。
1996年には、タイガーウッズが、
PGAツアーの初優勝を飾った。
そんな写真やトロフィーの展示。
映画「カジノ」で使われた家が、
1番ホールと18番ホールの間にある。
主演はロバート・デ・ニーロ、
そしてシャロン・ストーン。
彼らもここでラウンドした。
フランク・シナトラ、ディーン・マーチン、
サミー・デイヴィス・ジュニアなどが、
クラブハウスのピアノのそばで、
歌って話して、ゲストを楽しませた。
そんなThe Nationalで、
レンタルクラブでの18ホール。
カートでのスルーラウンドで4時間余り。
アウトが50で、インが43。
まだまだです。
最終日の夕方のゴルフ。
リラックスしたし、体が疲れた。
だから実によく眠った。
そして帰国してからも、快調。
なかなか、よかった。
たんぽゝの絮(わた)飛ばす風運ぶ風
〈朝日俳壇より 芦屋市 酒井湧水〉
良く学び、よく遊ぶ。
その切り替え。
大切です。
さて帰国して、初日。
横浜商人舎オフィス。
仕事はいろいろ残っている。
夕方、横浜港の前の産業貿易センターへ。
パスポートの切り替え。
2007年9月に新しいのを取得して、
もう10年になる。
ちょうど(株)商業界の社長を
退任した直後だった。
ついでにあたりを散策。
ホテルニューグランド。
サマセット・モームが、
このホテルで「月と6ペンス」を執筆した。
公園通りは万緑の銀杏並木。
元気のいい銀杏の木々。
道路には横浜のイラスト。
東西南北が記されている。
そして山下公園。
入口の所に花壇。
散歩に最高の初夏。
右にマリンタワー、奥に氷川丸。
そして湾の右手にベイブリッジ。
左手は大桟橋。
横浜の街はいま、
花でいっぱい。
シルクセンター前の花壇。
そして日本大通りのバラの花壇。
今こそ、日本の初夏。
横浜へ、おいでください。
さて、日経新聞の企業2欄。
「スーパー出店1割減」
ここで日経がいう「スーパー」は、
総合スーパーと食品スーパー。
主要27社に出退店と改装の質問をして、
15社から回答を得た。
内容は2012年度からの実績と、
17年度の計画。
出店数は4年連続で減少。
17年度の出店数は62店。
これは12年度以降で最少。
17年度の退店数は36店。
16年度比で3割減。
回答した各社は、
15~16年度に退店数を増やした。
だから「不採算店の閉鎖にめどを付けた」
セブン&アイ・ホールディングス。
「店舗改装を強化する」
イトーヨーカ堂は、
17年度の出店数1店。
16年度対比でマイナス3店。
その代わり、改装店は19店。
これは16年度比で約3倍。
ヨークベニマルは、
30店の改装に、
約40億円を投ずる。
みなとみらいに本部を置く、
オーケー。
17年度の改装店は17店。
16年度は1店だった。
出店数は10店で16年度と同じ。
サミットは改装投資を約1割増やす。
平和堂の2017年度は、
出店数1店。
16年度は4店だった。
しかし17年度の改装は、
前年度の1.7倍の20店。
日本最大小売企業イオンの記述がない。
回答が得られなかったのか、
めぼしい回答ではなかったのか。
ユニーもイズミも、
ユナイテッドスーパーマーケットも、
ライフコーポレーションも、
バロ―もヤオコーも、
コメントがない。
その代わりに食品スーパー業界3団体調査。
16年度の既存店ベースの市場規模は、
10兆2414億円。
これは15年度比0.1%増。
ここには日本チェーンストア協会の、
リアルなデータが欲しかった。
そこで日経の分析。
「国内で人口減や少子高齢化が進む」
だから「新規出店を増やすには、
課題が多い」
そこで結論は、
「既存店の稼ぐ力が
一段と重要になる」
つまり退店はひと段落、
新規出店は課題山積、
既存店改装が有効。
これは確かに、
業界の一つのトレンドだろう。
月刊商人舎5月号も、
[ケーススタディ特集]
旗艦店×改造
そして「カ・カタ・カタチ」を説いた。
ただし、ポジショニング戦略の10の決め手。
第1は変化に慎重になること。
「変化が激しくなるほど、
変わらないものの価値は上がる」
第2は、ビジョンを持つこと。
「波は短期的に動揺と混乱を引き起こすが、
長期的には波の下にある潮流のほうが
ずっと重要である」
投資政策に関しては、
特に貫徹して、ぶれないことが大切だ。
そして第3に勇気を持つこと。
「消費者の頭の中に入りこむ
簡単な方法は一番乗りをすることだ。
その勇気を持つことだ」
つまりは新規出店なしに、
成長も発展もないということだ。
壜の中いつも水平春の水
〈朝日俳壇 稲沢市 杉山一三〉
(長谷川櫂選評)
壜の中にしずまる水の水平。
そのはるか向こうに水平線が見えてくる。
肝に銘ずべし。
最後に、 今日のDaily商人舎。
流通Super News。
4月百貨店統計|
インバウンド過去最高で0.6%増と14カ月ぶりのプラス
4月SC統計|
熊本地震の反動で九州地区大幅増、全体売上高2.1%増
アークスニュース|
ユニバース・ラルズ・ベルジョイス・福原等の新体制発表
オーケーニュース|
東京・江東の平野店、どらっぐぱぱすの撤退物件に入居
神戸物産ニュース|
組織変更と人事異動で「商品開発部門」を新設
セブン&アイニュース|
オムニ7会員数2年弱で500万人突破記念商品販売
イオンニュース|
日経「企業の女性活用度調査」で「女性活躍推進度1位」
ローソンニュース|
高校生と共同開発したベーカリーを東北1058店で発売
しまむらニュース|
5月度売上高前年比97.0%、第1四半期は前年比98.3%
西松屋ニュース|
5月度は売上高3.2%、客数1.8%、客単価1.4%と好調
長期ビジョンを持ちつつ、
変化に慎重になること。
それでいて、勇気を持つこと。
ピーター・ドラッカー先生も得意だった。
これはオクシモロンの考え方だ。
〈「オクシモロン」とは、ギリシャ語で、
「愚かな賢さ」といった意味の造語。
転じて、「創造的破壊」や「へたうま」といった、
新しい革新的な概念を示すこととなった〉
「カ・カタ・カタチ」とともに、
そこんとこ、よろしく。
〈結城義晴〉