Everybody! Good Monday!
[2017vol22]
2017年第22週です。
5月最終週で、木曜日から6月。
東京・横浜。
梅雨の前のこの時期。
ほんとうに初夏らしい。
朝から、いい気分。
しかし昨年まで、この時期、
どう過ごしてきたのだろうか。
今年は特に、
日本の初夏を強く感じる。
不思議だ。
年をとってきたからか。
ちょっと暇になったからか。
気持ちのゆとりができたからか。
上機嫌療法の効果か。
確かに時間経過とともに年はとるが、
最近購入した体重計で測ると、
内臓年齢は49歳で、
年をとった自覚はない。
暇になったかといえば、
5月から流通Super Newsを始めて、
まったく忙しいばかりで、
さして精神的なゆとりもない。
まあ、上機嫌療法はなんとか、
成果を出しているのだろうが。
しかし、初夏の空気を吸って、
気分はとてもいい。
さて、月曜に出社してみると、
AJSNetworkが届いていた。
表紙に川野幸夫さんと田尻一さん。
日本スーパーマーケット協会会長と、
オール日本スーパーマーケット協会会長。
その対談。
なかなか、よろしい。
川野さんはもちろん、
ヤオコー会長。
それから結城義晴の連載。
第114回。
今月号は全体に、
読みごたえ、あります。
今週の私のスケジュール。
月刊商人舎6月号、最終入稿。
今日、明日、明後日、明々後日と、
毎日、遅くまで原稿を読み、
原稿を書く。
その最中、木曜日から、
ベトナム出張。
そして来週月曜日の早朝に帰国して、
その夜から、ヨーロッパに旅立つ。
月末から月初への忙しさが、
今のうちに心のゆとりをもてと、
自分に言い聞かせているのかもしれない。
今日の日経新聞夕刊「あすへの話題」
泉谷直木さんのエッセイがいい。
タイトルは「心の身だしなみ」
アサヒグループホールディングス会長。
「キレる老人」の増加。
強いストレスや体調不良、
食生活の乱れなどが原因。
しかし、自尊心の強い人ほど、
キレる老人となりやすい。
「私自身、年齢的には
老人の域に達しているが、
まずは外見的な身だしなみを整えて、
できるだけ年寄り臭くならないように
努力している」
同感。
「同時にそれ以上に
内面的な“心の身だしなみ”にも
気を配っている」
同感。
「私は『たおやかな人間』で
ありたいと願っている。
いつも爽やかで印象良く、
一方でどんな困難にも
負けない芯の強い人間」
「こんな、高尚な理想を目標に、
常に感情をセルフコントロールするよう
心掛けている」
人間が持つ感情の「喜怒哀楽」
泉谷さんは、順番を変えて、
「喜楽哀怒」
「喜」は、まず喜べる、嬉しい、
ありがたいという感情。
「他人の喜びを聞いて、
それをわが喜びにできれば、
その喜びは2倍になる」
「楽」は、「仕事でも人生でも、
長期スパンで考える」
「これで心が安定する。
終身の楽しみありて
一日の憂いなしである」
「哀」は、
「避けられない現実」として、
受け容れる。
「あれこれ考えすぎて自分の不満が
他人への恨みにすり替わるからキレる」
「怒」は、「勘弁の念で対応している」
「血気の怒りは有るべからず、
理義の怒りは無かるべからず」
そして「奇々怪々」ならぬ、
「喜々快々」の老人を目指す。
私より4つ上の京都人。
2010年にアサヒビール社長就任、
「身の丈経営」を標榜しつつ、翌2011年、
ホールディングス制に移行して社長。
昨2016年、会長兼CEO。
「心の身だしなみ」
そして「喜楽哀怒」は、
上機嫌療法に通じる。
さて朝日新聞「折々のことば」
鷲田清一さんが、毎日毎日、
意味の深い、いい言葉を探してくれます。
その第768回。
わかりやすさというのは
親切なように見えて、
実は非常に不親切なこと
なのかもしれません。
(千宗屋「もしも利休があなたを招いたら」から)
理由は、
「その人が気づく機会を奪うから」
確かにそうだ。
「誰かとの小さくとも
なくてはならぬつながりの中に
『どれだけ深くお茶が入っていくか』
が茶道の要」
武者小路千家家元後嗣は言う。
鷲田さん。
「旅も同じ。
最短距離で行くより、
人に道を教わり、
目にふれた物と語らい、
旅路としての
これまでの人生を見直すのが、
旅の妙味」
わかりやすいだけでは、
本当に不親切だ。
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことを
あくまでゆかいに
〈故井上さんの座右の銘〉
私の方は林廣美先生直伝。
難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。
いずれも、やさしいだけ、
わかりやすいだけではない。
もちろんマニュアルなどは、
わかりやすくなければいけない。
千宗屋が言う世界は、
茶席での人とのつながり、
鷲田清一は人生や旅のことをいう。
井上ひさしや林廣美は、
難しいことに挑戦せよと主張している。
わかりやすいだけというのは、
短絡しやすいし、
非論理となりがちだ。
そしてポピュリズムに陥りやすい。
最近の企業経営や政治状況なども、
この観点で見る必要がある。
では、皆さん、今週も、
「喜楽哀怒」で、
Good Monday!
〈結城義晴〉
[追伸]今日のDaily商人舎、
流通SuperNews。
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