Everybody! Good Monday!
[2017vol25]
2017年第25週です。
もうすぐ52週の半分。
6月は第4週を迎えて、
あと2週間で7月。
それにしても、
プロゴルファー松山英樹(25歳)。
第117回全米オープン選手権。
ウィスコンシン州エリンヒルズ。
ゴシック様式の教会が見える。
正確で飛距離の出るショット。
強靭な精神力と抜群のパッティング。
堂々の4日間12アンダーで、
2位タイ。
惜しくも優勝は逃したが、
同じ日本人であることを忘れて、
感動してしまった。
世界のゴルフには、
4大メジャータイトルがある。
4月6日から9日のマスターズ選手権。
ジョージア州オーガスタナショナル開催。
今年はセルヒオ・ガルシアが優勝。
そして6月16日から19日。
今朝までの全米オープン。
米国人のブルックス・ケプカ(27歳)が、
16アンダーで優勝。
次は7月20日から23日。
全英オープン 。
ロイヤルバークデールGC。
そして8月10日から13日。
全米プロゴルフ選手権 。
こちらはノースカロライナ州、
クエイルホロークラブ。
松山には今年も、まだまだ、
チャンスが残されている。
今回のトーナメントに臨むまで、
松山は世界ランキング4位だった。
1位から3位までの上位の強者たちが、
予選落ちしてしまったので、
今回の2位で、松山は、
世界ランキング第2位。
日本人のすべての先輩を抜いて、
過去最高のゴルフプレイヤーとなった。
早朝の4時から起きて、
応援しながらテレビ観戦。
本当にいいものを見せてもらった。
さて先週は、
大阪の知識商人大学で、
(株)万代の阿部秀行社長に、
最後までお世話になった。
そして今日は来客。
村上篤三郎さんと内田貴之さん。
お二人とも現在、
(株)ロピアの取締役。
村上さんは元(株)たいらや社長、
内田さんは3月まで、
(株)三越伊勢丹フードサービス社長。
そうあのクイーンズ伊勢丹。
実に豪華な顔ぶれ。
一昨日、万代知識商人大学で、
私が講義していたのが、
サプライチェーンマネジメント。
その中で、
トヨタ生産方式を解析した。
創始者の大野耐一さんは、
二つの柱を打ち立てた。
第1がジャストインタイム、
第2がニンベンの自働化。
このトヨタかんばん方式の立役者は、
その生産方式を構築するにあたって、
米国スーパーマーケットから学んだ。
まったくの偶然ながら、
そんな講義をしたばかりだったが、
内田さんが同じ話をしてくれて、
瞬間的に意気投合。
内田さんは、
日産自動車からヤオコー、
そして日本マクドナルドから、
三越伊勢丹フードサービス。
そのキャリアを今度は、
ロピアで花開かせてくれる。
大いに楽しみだ。
〈朝日俳壇より 八代市 山下さと子〉
私たちも同じように、
新茶を入れて飲みながら話した。
さて朝日新聞「折々のことば」
昨日の第787回。
誰かが見ている
という意識を根拠にして
だからやらないんだ
という振舞い方は、
私はちゃんと
残しておいていい
人間の姿だと思う
(村上陽一郎「やりなおし教養講座」から)
鷲田清一さん編著。
「お天道様でも市井の人でもいい、
自分よりすぐれた存在の
まなざしを感じるということが、
これだけはすまい、
やりたくてもやらない
という感覚を育む」
同感だ。
野村克也も同じことを述べている。
野球評論家。
「誰かが見ているという意識を
いつも忘れなければ、
おのずと何事にも
全力で取り組むようになり、
毎日を無為に過ごすことはなくなる」
航空会社のANAグループも、
「見られている」ことを、
常に意識させている。
松山英樹も、
「誰かに見られている」意識は、
どこかにあるのだろう。
現地のテレビでは、
青木功の話を真摯に聞いていた。
私も実は、ずっと、
「あの人が見ている」
という意識で仕事をしてきた。
渥美俊一先生、上野光平先生。
杉山昭次郎先生、磯見精祐さん。
みんな亡くなってしまった。
それから数多の名経営者のみなさん。
それでも今も、
月刊商人舎は、
そういった先達に贈り続けて、
見ていてもらう。
日経新聞「オピニオン」
FINANCIAL TIMESの記事。
書き手はジョン・ギャッパー、
チーフ・ビジネス・コメンテーター。
激烈な批判。
「ウーバーCEO辞任せよ」
「普通の上場企業なら長年、
恥ずべき行動をしてきた
最高経営責任者は首にされ、
取締役会は外部から
新たな経営者を呼んで幹部チームと
企業風土の立て直しを図るはずだ」
ウーバーテクノロジーズ
非上場の米ライドシェア最大手企業。
つまり相乗りタクシーサービス会社。
そのトラビス・カラニックCEO、40歳。
カラニックの直感とリーダーシップ。
それは断然、優れている。
そのおかげで、ウーバーは、
企業価値680億ドル。
約7兆5500億円。
人間ではなく、ソフトウエアが
顧客と契約業者を結びつけるモデル。
都市交通に革命をもたらした。
「ところが2月、
驚くべきことが起こる」
同社女子エンジニアの、
しつこいセクハラ被害。
人事担当幹部に訴えたのに、
取り合ってもらえなかった。
それがブログで明かされた。
2014年、インドでは、
ウーバーの運転手が乗客に、
性的暴行をはたらいた。
同社のアジア事業のトップは、
会社を訴訟から守ろうと
被害者の診療記録を入手し、
カラニック氏らに見せた。
ブラジルでは何人もの運転手が、
乗客に料金を奪われ、殺害された。
乗客の身元確認をする対策を、
会社が講じたのは、今年2月。
最初の殺人事件から5カ月たっていた。
ジョン・ギャッパーは断じる。
「人間としての
基本を守るより、
自社の成長と
同業者に勝つことの方が
重要だった」
「カラニック氏の倫理観の乏しさや
経営者としての資質を考えると、
CEOとしての同氏は
ウーバーの主要リスクといえるだろう」
米有力ベンチャーキャピタル創業者、
ベン・ホロウィッツ氏。
「良い創業者は
『すごいことをしたいという
燃え上がるような欲望』を持ち、
高い倫理観と『長期にわたる責任感』を
兼ね備えていることが多い」
「カラニック氏は今年、
ウーバーの運転手に暴言を吐いて、
『皆、人生を他人のせいにする』と、
愚痴る映像が公開された。
「不祥事を猛省しているなら責任を取り、
支配株主の権限を使って
自身を解任しなければならない」
FTのジョン・ギャッパー。
激烈だ。
しかしこれも、
「誰かが見ている」
という意識の希薄さだ。
日本的かもしれないけれど、
これは残しておいていい、
人間の姿だ。
優れたマスメディアは、
本当はそんな役割を果たすものだ。
だから活用してくれればいい。
「あのメディアが見ている」と。
そんなメディアであることも、
何よりも重要なのだが。
そして商売をする人たちは、
「あのお客様が見ている」
と、強く意識したい。
さて今週は、
明日から3日間、湯河原。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
金曜日は幕張で講演。
その後、土曜日から月曜日まで、
休みなく広島、石川の取材旅行。
では、みなさん、今週も、
「誰かが見ている」という意識で、
Good Monday!
〈結城義晴〉
[追伸]
今日の商人舎
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