結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年07月01日(土曜日)

「小売業の情報技術革新」セミナーと「文春砲」の「ファクトで武装」

2017年7月1日土曜日。
映画サタデーナイト・フィーバーは、
ジョン・トラボルタの出世作。

しかし、近頃は、
そんなこともない。

それでも今年の後半が始まる。

私の7月は、
4日の独立記念日に、
アメリカに入る。
10日にはもう帰国して、
11日、12日と大阪。

13日の木曜日は、朝から、
伊藤園大陳コンテスト最終審査委員会。
そして午後、商人舎web会議。

14日は何もないけれど、商人舎オフィス。
そのあと、本当に久しぶりの三連休。
最後の7月17日は海の日の祝日。

18日は第一屋製パン㈱取締役会。
19日はゴルフ名人会。

そして7月20日。
2017特別セミナー
小売業の情報技術革新
大久保恒夫・當仲寛哲・結城義晴が、
世界潮流からマネジメント活用までを、
語りつくす。
2017 - 7- 20

話題の大久保恒夫さんが、
「AI流通革命」の本質を、
丁寧に解き明かしてくれる。

當仲さんはmode1とmode2を分析し、
実際の展開例、展開手法を解析する。

當仲さんの思想の基本。
「コンピュータとシステムとは違う」

「コンピュータは道具です。
例えば包丁のような道具です。
良い包丁は、よく切れる包丁。
値段が高い包丁がいいのではないし、
ブランドが付いた包丁がいいのではない」

當仲さんは、コンピュータ活用に対して、
三つの条件をあげている。
①やすい
②はやい
③やわらかい

まず低価格。
計算や記録が迅速。
柔軟に使いこなせる。

一方、システムとは何か。
それは人がする仕事の仕組みのこと。

その仕組みこそが大切であり、
その仕組みこそが企業組織の個性であり、
その仕組みで競争は展開される。

道具はあくまで、
安くて、速くて、柔らかいもの。

みなさんの会社の情報システムは、
安くて、速くて、柔らかいか。

私は日本の小売業やチェーンストアが、
ガラパゴス状況に陥らないよう
そして抜本的な生産性改革がなされるよう
そのことを願って、
この特別セミナーを実施する。

今回が第1回のつもり。
ケーススタディなどを増やしつつ、
連続的に開催して、
産業を挙げた業務の生産性アップに、
貢献したい。

ドイツの小売業を見てきて、
そのことを強く感じるものだ。

7月20日木曜日。
13時~18時。
東京・エッサム神田ホール。
参加費用1万円(税込み1万800円)
定員は100名。

情報システム担当者はもちろんだが、
トップマネジメントに参集してほしい。

情報システム改革はトップの仕事だ。

メーカーや卸売業など、
サプライチェーンに関係する人も、
お集まりください。

今後のケーススタディに、
登場してもらいます。
今回はそのキックオフセミナーです。

さて今日は、横浜商人舎オフィス。
巨匠・鈴木哲男さん来社。DSCN9455.JPG-7
そして2時間を超える対談。

月刊商人舎7月号でご披露します。

そのあと、鈴木さんから、
面白い話を聞いた。
「100マイル地元食」DSCN9454.JPG-7
三つのルールがある。

[メインルール]
自分から100マイル内の食べ物だけを、
食べる。

自分を中心に、
半径100マイル(160.934㎞)の範囲内で、
生産、採取、捕獲、加工、
調理された食品だけを食べる。

[サブルール]
最初の1週間は、
家に残った食材を消費する。

チャレンジ最初の1週間は、
残った食べ物を食べても良い移行期間。
足りなくなった食材は、
100マイル範囲内のものを買う。
1週間経っても余ってしまった食べ物は、
実家に送ったり、友人に配ったり、
無駄にならないようにする。

[例外ルール]
仕事関係の食事の時は、
範囲外の物も食べる。

このルールにはmodelがある。
「The 100-Mile Diet」
A Year of Local Eating
(Random House)
Alisa Smith and J.B. MacKinnon。

2007年3月にカナダで出版。
いわゆるドキュメンタリーの単行本。

そして「100マイル地元食」と翻訳し、
日本で一家で実践しているのが、
鈴木俊介さん。

奥さんと3人の子どもとともに、
北海道で生活する35歳。

伊藤忠商事で9年間働き、
退職してこの生活に入った。

思い切ったものだ。

そして鈴木俊介さんこそ、
鈴木哲男さんのご長男。

私からも、
ご支援、ご協力を、
お願いします。

さて7月1日で、
「AJSネットワーク」到着。DSCN8281.JPG-7

宮崎遵さんが登場。
エバラ食品工業(株)社長。DSCN8281.JPG-77
宮崎さんの経営の信条。
「大きさよりも強さ」
そして「体格よりも体質」

すばらしい。

私の連載は「辛口時評」DSCN8280.JPG-7

もう連載第115回。
月刊誌だから9年と7カ月。

今回のテーマは、
DSCN8278.JPG-7

さて、明日が東京都議会議員選挙。
半夏生の日。

自民党の二階俊博幹事長。
昨日の30日、国分寺市の応援演説。
朝日新聞などが報じた。

取材に来ていたマスコミを評して、
「マスコミがあんなに来ているが、
言葉ひとつ間違えたらね、
すぐいろいろなところへ話になるんだ。
選挙弱かったら落とされちゃうよね」

「私らを落とすなら、
落としてみろって」

「あんたらどういうつもりで
書いているか知らんが、
我々はお金払って(新聞を)買ってんだよ。
買ってもらっていることを
やっぱり忘れちゃダメじゃないかな」

石原伸晃経済再生大臣。
これも都議選の応援演説。
「中央のほうで、
余計なことを言う人がいたり、
暴力ふるう女性が出てきたり、
本当に申し訳ないと思います」

「権力を持つ側は、絶えず、
謙虚でなければならない。
これは政治のいろはでございます」

それに対して、マスコミの代表。
「週刊文春」新谷学編集長。
1964年生まれ。東京都出身。
早大卒業後、89年に文芸春秋に入社。
「Number」「マルコポーロ」、
そして「文芸春秋」編集部などを経て、
2012年から現職。

「私たちは安倍政権の
敵対メディアでもないが
応援団でもない」

私はAJS機関誌上は、
スーパーマーケットの応援団です。

新谷さんは昨年、特ダネを連発。
「文春砲」という流行語まで生んだ。

それは極めてわかりやすい話で、
安倍首相の代わりがいないからです。

現場の記者に言い続ける。
「あなたたちの使命は
スクープを取ることだ」

安倍政権に「親」でも「反」でもなく、
「書くべきことは書く」

「1強政権を前に、
新聞やテレビの側が
自主規制や事なかれ主義に
流されているのではないか」

辛口だ。

「権力に対してメディアは、
明るいアナーキズムをもっていた方が
世の中の風通しはよくなると思います」

その通り。

「首相が理念型の政治家なので、
メディアも鮮烈に
親安倍と反安倍に分かれる」

「その一方で、横並び的な紙面作りは
昔と変わっていない」

「政府の発表したものを報じる
発表ジャーナリズム」
またまた辛口。

「大取材班を組んで、
大きな話から小さな話まで
ファクトを掘り起こし、
徹底的に調査報道をする新聞が
あってもいいのでは」

最後はここの一言。
「ファクトで武装して
戦うのが
報道機関です」

今日の対談。
鈴木哲男さんも結城義晴も、
事実(ファクト)で武装して評価した。

それが私たちの誇りだ。

〈結城義晴〉

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