2016年日本人平均寿命。
厚生労働省の調査。
女性87.14歳、
男性80.98歳。
どちらも過去最高を更新。
前年比は、
女性が0.15歳延びて、
男性は0.23歳長くなった。
国際比較では、
男女とも世界第2位。
トップは香港。
ただし香港の人口は、
2016年で734.7万人。
日本は今年1月1日時点で、
1億2558万3658人。
前年比マイナス0.24%だが、
香港のちょうど17倍。
日本の平均年齢は、
1億人を超えたレベルで達成されている。
すごいことです。
すごい国です。
国・地域別の平均寿命ベスト5。
まず 女性。
1位 香港 87.34歳(昨年順位1位)
2位 日本 87.14歳(2位)
3位 スペイン 85.42歳(3位)
4位 フランス 85.40歳(6位)
5位 韓国 85.20歳(4位)
そして男性。
1位 香港 81.32歳(1位)
2位 日本 80.98歳(4位)
3位 キプロス 80.90歳(12位)
4位 アイスランド 80.70歳(2位)
4位 スイス 80.70歳(2位)
平均寿命の定義。
「死亡率が今後も変わらないと仮定し、
その年に生まれた0歳児が
あと何年生きられるかを表す」
それにしても、
「LIFE SHIFT」のとおり、
100年時代に近づいてきた。
昨日お会いした岡田卓也さん。
イオン(株)名誉会長相談役。
大正14年生まれの92歳。
その実姉の小島千鶴子さんは、
今年102歳。
キリリ、ピンシャン。
まさに「LIFE SHIFT」そのもの。
「折々のことば」第825回。
どんな活動にも、
それにふさわしい
規模というものがある。
(エルンスト・F・シューマッハー)
ドイツ生まれのイギリスの経済学者。
ジョン・メイナード・ケインズの弟子。
『スモール・イズ・ビューティフル』
1973年刊。
編著者の鷲田清一さん。
「国連の加盟国の急増が示すように、
20世紀、大国は分裂して
小国になる傾向にあった。
また人々の『巨大信仰』とは裏腹に、
スイスやデンマークなどの小国は
経済的にも豊かである」
そこで結論。
「人間というものは、小さな、
理解の届く集団の中でこそ
人間でありうる」
これもライフシフトの、
ひとつのあり方ではある。
朝日新聞DIGITALの連載。
[福岡伸一の動的平衡]
「作ることは、壊すこと」
「伊勢神宮と法隆寺、
どちらが生命的だろうか?」
伊勢神宮は、20年に1回、
新たに建て替えられる。
法隆寺の方は、
世界最古の木造建築といわれながら、
長い年月をかけてさまざまな部材が、
常に少しずつ更新されてきた。
「その意味で、
全とりかえをする前者よりも、
ちょっとずつ変える後者の方が
より生命的ではないか」
これが生物学者・福岡教授の見解。
「生命を生命たらしめているのは
絶えず分解と合成を繰り返す
動的平衡の作用である」
「世間では、しばしば、
解体的出直し、
といったことが叫ばれるが、
解体しなければ
ニッチもサッチもいかなくなった組織は
その時点でもう終わりである」
そんな組織も、実は、
少なくはない。
そうならないために、
「生命はいつも
自らを解体し、
構築しなおしている」
人間も生命であるから、
これを繰り返している。
そして100年人生となる。
「(大きく)変わらないために、
(小さく)変わり続けている」
「そして、あらかじめ
分解することを予定した上で、
合成がなされている」
「作ることに壊すことが
すでに含まれている。
これが生命のあり方だ」
人間の生命のあり方だし、
組織のあり方でもある。
「そろそろ私たちも
自らの20世紀型パラダイムを
作り替える必要がある」
そのとおり。
生命の原理のごとく、
「変わらないために、
変わり続ける」
つまり、
「大きく変わらないために、
小さく変わり続ける」
故日野原重明先生も、
小嶋千鶴子さんも、
そして法隆寺も。
きっと、そうだった。
「変わらないために、
変わり続けた」
〈結城義晴〉