Everybody! Good Monday!
[2017vol35]
2017年も第35週を数える。
8月第5週にして、
金曜日から9月第1週。
今日から横浜の小学校も、
夏休み明けの授業が始まる。
風渡るしづかな校舎夏休み
〈朝日俳壇より 鎌倉市 半場保子〉
それでもまだ暑さは残る。
先づといふ言葉の似合ふビールかな
〈同 横浜市小川龍雄〉
(稲畑汀子選評)
ビールで乾杯の音頭を取る作者。
誰もが口にする「先ずビール」という言葉、
自分も使っているおかしさ。
暑さは変わらねど、
8月第5週といっても、
9月第1週に含まれる。
Amen!
3月期決算企業は、
8月末が上期の締めとなる。
最後の攻勢に入っているのだろうか、
それとも余裕の上期末を、
悠々と迎えているのだろうか。
(株)商人舎スタッフと私は今週、
月刊商人舎9月号の編集業務に集中する。
その一方で、
10月のUSA視察研修会は、
第一次締め切りを過ぎたけれど、
鋭意、参加者募集中。
10月17日(火)~23日(月)の5泊7日。
凝縮した日程で、
ニューヨーク&シカゴを徹底制覇。
ニューヨークのイータリーもいいが。
シカゴのイータリーもいい。
どれも全部いい。
「地球イータリー化現象」
イータリーを見ずして死ぬなかれ!
それはウェグマンズに影響を与え、
ホールフーズにも色濃く反映された。
クローガー傘下となったマリアーノスも、
弱点が補われて、強力なパワーを持った。
その最新店を訪れる。
生鮮食品とデリの斬新さ。
それを見下ろすイートインコーナー。
ヘルス&ビューティも素晴らしい。
グロサリーはクローガーの良さを、
極めて巧妙に採用した。
このチーズ売場。
クローガーから取締役がやってきた。
しかしそのマネジメントスタイルは、
マリアーノスの強みをさらに際立たせた。
もちろんウォルマート、ターゲット、
コストコ、アルディのワールドクラス。
インディペンデントは、
New Yorkのスチューレオナード新店。
ゼイバーズ。
フェアウェイマーケット。
シカゴにはフレッシュファーム。
そしてヘイネンズ。
デリは本場のニューヨーク、シカゴ。
もう、思い出すだけで、
その興奮が蘇る。
行ってみなければ、
良さはわからない。
訪れてみなければ、
感動は実感できない。
今回のspecialコースは、
勉強もしますが、それよりも、
感動の嵐を巻き起こします。
それと最後に、
Amazon傘下に入ったホールフーズ。
その店と売場と人を見てください。
「商人の本籍地と現住所」の、
意味がわかります。
シャガールの恋人達や天の川
〈同 大分県日出町 松鷹久子〉
(大串章選評)ロシアで生まれ、
フランスに永住したシャガール。
「天の川」が幻想的な絵を思わせる。
さて、土曜日の日経新聞。
「Jフロント、店長評価にROA導入」
大丸松坂屋百貨店。
2018年2月期から、
店長の評価指標にROAを導入する。
Return On Aaset。
「従来は店舗ごとの利益が評価軸だった」
つまり店ごとの営業利益、経常利益。
「ROAは利益を総資産で割り、算出する。
工場を持つ製造業では一般的だが、
小売業で目標にするのは珍しい」
私は一番大事な指標を、
ROAだと言い続けてきた。
経営者の指標はこれに尽きる。
百貨店の店長クラスになると、
この指標は適切だろう。
「Jフロントは不動産事業を強化するなど、
『脱・百貨店』を進める」
「GINZA SIX」は今年4月に開業して、
大好評、大盛況。
この百貨店の新フォーマットは、
賃料収入を柱に据えた。
新しい評価基準は、
全国14店の大丸松坂屋百貨店の、
全店長が対象。
そして今期の見通しは、
営業利益ベースのROA平均4.6%。
「全店平均で5%以上」を目指す。
若林勇人取締役の言。
「達成度に応じて、
報酬や昇進時の評価に反映させる」
ROAの上げ方。
「売上高営業利益率」×「総資産回転率」
だから両方の率を改善させる。
すると偏りなく経営は良くなる。
「利益率改善には、
好採算品の比率を上げ、
経費を減らす意識が有効だ」
「ムダな在庫を減らしたり、
売掛金の回収期間を早めたりすれば
回転率アップにつながる」
安倍政権の新成長戦略が、
今年6月に公表された。
その中で、新たな目標の一つが、
「ROAの改善」
「一般的に日本企業の平均は、
2~3%台といわれており、
欧米企業よりも低い」
昨年度の米国小売業のROA。
Wal-Martは10.3%、
コストコは10.9%、
クローガーは8.0%。
アマゾン・コムは4.7%なのに、
ホールフーズは13.0%。
シアーズホールディングスは、
なんと▲25.6%。
Amen!!
日本の小売業は、
イオンが2.1%、
セブン&アイが6.6%、
ファーストリテイリングが7.3%、
三越伊勢丹が2.1%。
ユニファミマが3.6%、
イズミが7.5%、
ライフコーポレーションが5.8%。
平和堂も5.3%。
スーパーマーケットやドラッグストアで、
ROAを評価基準にするのは、
ちょっと無理があるが、
大型店ならばそれもいいだろう。
しかしJフロントのトップにも、
心得ておいてほしいが、
ROAこそ会社の評価なのだ。
天に唾するごとき評価とならぬよう。
では、みなさん、
今週も、感動とともに仕事したい。
Good Monday!
一緒に行きましょう。
New York & Chicago。
〈結城義晴〉