北朝鮮の弾道ミサイル発射。
国連安全保障理事会は、
緊急会合を開いて、
議長声明を全会一致で採択、
発射即時停止を求めた。
「北朝鮮の言語道断の行為を非難し、
すべてのそうした行為を
即座にやめるよう求める」
一方、日本の衆参両議院。
衆議院は安全保障委員会、
参議院は外交防衛委員会。
最近、よく開催される閉会中審査で、
「弾道ミサイル発射に抗議する決議」を、
これも全会一致で採択した。
非難し、抗議し、即時停止を要求する。
今のところ、それしかできない。
一方、米国南部のテキサス州。
大型ハリケーン「ハービー」が直撃。
その被害は拡大している。
死者は30人を超えた。
降水量はこれまで、
48インチ(約122センチ)を超えた。
単独の熱帯低気圧では、
過去最大になる。
ヒューストンでは、
これまでに3500人以上が救助された。
1万7000人以上が避難所に逃げ込んだ。
ドナルド・トランプ大統領も、
昨日の段階で現地入り。
日経の記事。
「連邦議会と協力して、
テキサス州の支援に取り組む」
復興予算に関しては、
「米国史上でこれほど
高くつくものはないだろう」
2005年の「カトリーナ」の来襲時には、
当時の大統領の対応が遅れた。
ジョージ・ブッシュ。
その代わりに、
ウォルマートの救援が、
際立つ迅速さと物量で、
拍手喝さいを浴びた。
今回もウォルマートやクローガーは、
大活躍しているだろう。
それがマーケットリーダーと、
マーケットチャレンジャーの役目である。
さて、今日は朝から、
東京の芝大神宮。
それから社名を変えた、
True Dataへ。
毎月の取締役会。
大きな案件を審議し、決裁して、
絶好調。
日経ビジネスオンライン。
「今日の名言」は、
(株)明治社長の川村和夫さん。
利益志向を
徹底するのは
意外に大変難しい。
「マネジメントの改革が必要であり、
『利益の出ない売上げはいらない』
と社内で言い続けました」
「終売を通じて商品数を削減し、
16年度末までの3年間で
全体で約3割減らしました」
さらに、メーカーにとってはこれが問題。
「小売業のプライベートブランドの受託も、
徐々にやめています」
川村さんは、
1976年4月、明治乳業(株)入社。
31年後の2007年6月、同取締役。
2012年6月、(株)明治代表取締役社長。
一般社団法人日本乳業協会会長、
全日本菓子協会会長。
2009年に明治乳業と明治製菓が、
経営統合して明治が誕生。
だから今、乳業協会と菓子協会の会長。
その川村さんの「利益志向」。
徹底するのは意外に難しい。
しかし、これは、
利益至上主義ではない。
利益至上主義に陥らずに、
「利益志向を貫徹する」のが、
ひどく難しいということ。
そのために「商品数を3割削減」。
これは鈴木敏文さんの「絞り込み」。
「削り込み」ではないぞ!!
鈴木さんは言い続けた。
もちろんセブン&アイの前会長。
絞り込みであって、
削り込みではない。
利益志向の貫徹であって、
利益至上主義に陥ることではない。
そこが難しい。
さて、芝から、
東京丸の内へ。
旧東京都中央郵便局。
現在は「KITTE」。
日本郵政開発のショッピングセンター。
もちろんネーミングは「切手」のもじり。
その後ろのJPタワー。
(株)セールスフォース・ドットコムを訪問。
サンフランシスコにいる、
ドワイト・ムーアさんとテレビ対談。
Retail担当シニアディレクター。
面白かった。
そのあと、東京駅へ。
丸の内側の改札口のすぐそばに、
EATALYがオープン。
イータリー・アジア・パシフィック(株)開発。
その代表取締役社長が甕(もたい)浩人さん。
月刊商人舎2月号の特集、
地球イータリー化現象
甕さんには大いに協力してもらった。
このEATALYグランスタ丸の内店。
流通スーパーニュースに掲載。
東京駅改札から10秒。
是非、一度、訪れてみてください。
この店で、小林将人さんに遭遇。
現在、三井物産(株)部長補佐で、
コーネル大学ジャパン三期生。
勉強熱心で、とてもよろしい。
エスプレッソを味わってから、
横浜商人舎に戻った。
しかし、どんな仕事も、
どんなビジネスも、
利益志向の貫徹は必須である。
ただし利益至上主義に陥ってはならない。
商品は、放っておくと、
無駄な品揃えが贅肉のように増える。
だから常に絞り込みをせねばならないが、
それは削り込みではない。
どんな仕事も、
どんなビジネスも。
〈結城義晴〉