9月1日です。
すっかり秋です。
虫の音がそれを告げるし、
気温は下がってきた。
「あと、3分の1かぁ」
商人舎オフィスで、今、
鈴木綾子がつぶやいた。
34歳の編集スタッフ。
二人の子どもたちの母。
2017年は3分の2が終わった。
あと3分の1が残る。
一月、往ぬる、
二月、逃げる。
三月、去る。
四月、五月、六月、七月と過ぎて、
八月、跳ねる。
そして、
九月、下る。
綾子がつぶやくように、
年末に向かって、
坂道を下るように、
一気呵成に進む。
この勢いを活かしたい。
朝日新聞「天声人語」
「関東大震災を経験した幸田文に
『きもの』という自伝的小説がある」
94年前の今日、
関東大震災が起こった。
「幸田文にとって、
震災当日は19歳の誕生日だった。
まったく動転しなかったとは考えにくいが
小説の筆致はあくまで冷静である」
「非常時の心構えを説いて
間然するところがない」
「間然」とは、
欠点をついてあれこれと、
批判・非難すること。
地震のときの標語。
「おかしも」
周囲の人を「押さない」、
慌てて「かけない」、
むやみに「しゃべらない」、
離れた建物へ「戻らない」。
「この先、どこかで
大きな揺れに見舞われたら、
『おかしも』と『きもの』で
乗り切りたい」
それよりも、
「間然」するところなき行動をとりたい。
今日の9月1日は、
「防災の日」
9月は「防災月間」
そして今日を含む1週間が、
「防災週間」
商人舎流通スーパーニュース。
今日のファミマnews|
23民間企業/NPOと緊急災害対応同盟「SEMA」設立
ファミリーマートが「SEMA」を設立。
「シーマ」と発音する。
Social Emergency Management Alliance。
ヤフー(株)を始めとする17社、
および6団体の非営利組織(NPO)と共に、
緊急災害対応アライアンスを組む。
「大規模自然災害発生時に、
企業やNPOの連携によって、
物資やサービス等の支援を
ワンストップで提供するネットワーク」
とてもよい。
もっともっと広げて、
セブン-イレブンもローソンも、
イオンもセブン&アイも、
アライアンスに協力してもらうといい。
2011年3月11日のブログ。
私は書いている。
「例えば、
セブン&アイとイオンとが、
勝手に動いて先陣争いしたり、
ましてや反目したりではなく、
がっちりと手を握って補い合い
全面共闘態勢を敷くくらいの、
商業人としての心意気を
見せたい。
心して、取り掛かろう」
そんなときにも、
「間然するところなき行動」
いつもそのための心構えは、
しておきたい。
その9月第4週は、
月曜日18日が敬老の日、
残念ながら土曜日23日が秋分の日。
三連休がひとつ、
二連休となってしまう。
それでも12月に向かって、
下りつつ、実りの秋だ。
私と商人舎のスケジュールは、
来週火曜日の5日からハワイ。
US研修会ビギナーズコース。
9日まで、楽しみつつ学ぶ。
帰国して、11日の月曜日は、
万代知識商人大学。
翌第4週は火曜から木曜まで、
19・20・21日が、
ミドルマネジメント研修会。
内容もさらに充実してきて、
評判もすこぶる高い。
今回は受講企業、受講生も増えた。
知識商人がどんどん生まれる。
そのきっかけがこの研修会。
うれしい限りだ。
まだまだ、ぎりぎりまで、
募集中。
そして最終第5週は、
月刊商人舎10月号の入稿期間。
まさに坂道を下るように、
9月が過ぎていく。
この「九月、下り」の勢いを、
上手く利用して、
一気に残った3カ月を乗り切りたい。
商人舎流通スーパーニュースから、
もう一つの報告。
イオンnews|
「ユニバーサルマナー検定3級とLGBT対応マナー研修」
イオンが、グループ企業の従業員と、
グループSC内のテナント従業員を対象に、
二つの研修を実施する。
「ユニバーサルマナー検定3級」と、
「LGBT対応マナー研修」。
「ユニバーサルマナー検定」は、
高齢者や障がい者への基本的な
向き合い方や声がけ方法を学習する。
LGBT対応マナー研修は、
多様なセクシュアリティの人が
マイノリティであるがゆえに
直面する課題を理解し、
応対スキルや知識を習得する。
LGBTは、
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、
そしてトランスジェンダー。
これもとてもいい研修だ。
日本の流通小売業も、
社会に目を開いて、
貢献しなければならない。
ファミリマートもイオンも、
そんな社会貢献をするために、
会社をここまで大きくしてきたのだから。
企業やチェーン規模が、
大きな社会的存在となったところで、
「間然するところなき行動」
いつも、それを思っていたい。
〈結城義晴〉