米国トイザらスが倒産。
連邦破産法11条申請。
ずっと倒産しそうだと言ってきたが、
とうとうというか、やっとというか。
年商115億4000万ドル(1兆1540億円)、
店舗数1691店の大型倒産。
商人舎流通SuperNewsで報じた。
トイザらスnews|
北米事業が連邦破産法11章適用して倒産
金亀子手を貸さずとも起きにけり
〈朝日俳壇 一宮市 岩田 一男〉
「金亀子」は「こがねむし」
(長谷川櫂選評)
どうにかこうにか自力で起き直れる。
手を貸すのは愛情だが、
貸さぬのもまた愛情。
人もまた。
そして会社も、組織も。
ただしトイザらスは、
コガネムシではなかった。
象徴的に一言で言えば、
ウォルマートとアマゾンにやられた。
外に出るや秋の夕べに驚きぬ
〈同 松戸市 をがはまなぶ〉
(評)表に出ると、早々と真っ暗。
澄みわたる秋の夕闇。
しみじみとそう思う。
地球てふ仮の住処や鰯雲
〈同 今治市 横田青天子〉
(大串章選評)
人間は死んだら何処へ行くのだろう。
骨になるだけだろうか。
鰯雲を見ていると、そんな気分になる。
赤とんぼ虚空に翅を休めをり
〈同 米子市 中村 襄介〉
近頃、赤とんぼには、
とんとお目にかからないが、
秋を感じさせてくれる。
そんな秋の朝、
新横浜駅から9時16分のこだまで、
熱海へ。
駅ビル「ラスカ熱海」は、
昨年11月に建て替えられた。
熱海から湯河原まで、
相模湾沿いを走る。
今日は、いい天気だ。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
第12回を迎えた。
今日19日から21日まで。
2泊3日の缶詰セミナー。
始まりました。
会場はニューウェルシティ湯河原、
大観の間。
高い天井が快適。
ミドルマネジメント研修会は、
ドラッカーのマネジメントをベースに、
脱グライダー商人を養成する。
倉本長治の「商売十訓」と、
ドラッカー・マネジメントの三つの概念。
さらに世界のチェーン小売業の歴史まで、
商業近代化の思想を解説する。
「働きがいのある企業」ランキングと、
顧客満足・従業員満足。
商売という仕事の、
大前提のプリンシプルを語る。
これが知識商人のモチベーションとなる。
第3・4・5講義は鈴木哲男講師。
REA代表取締役社長。
52週マーチャンダイジングの第一人者で、
その実践的な指導には高い評価がある。
52周MDからプロモーション、
そしてストアコンパリゾンまで、
3時間半にわたる講義。
午後1時から8時までの7時間。
初日の講義は終了。
明日の講義を担当してくれる、
白部和孝さんも到着。
食事が終わると、各自で自習。
明朝、第1回の理解度テストがある。
そのための自習だ。
夜の11時過ぎまで、
さらに深夜まで、
みんなの頑張りは続いた。
この一瞬の積み重ねこそ
君という商人の全生涯。
〈倉本長治〉
さて最後に、
日経ビジネスオンライン、
「今日の名言」
ライバルは
思わぬところから
出現します。
〈浜田 健一郎〉
ANA総合研究所シニアフェローにして、
前NHK 経営委員長。
「現在のビジネスモデルが
将来も有効とは限りません。
今の自分のポジションに
安住してはならないのです」
NHKにライバルはいないと思われたが、
ソーシャルネットワークサービスなど、
思わぬところから出現した。
だから、ドラッカーは言う。
「もっとも重要な情報は、
顧客ではなく、
非顧客についてのものである」
そして非顧客の領域で、
大変化が起こる。
トイザらスは思わぬところから、
eコマースというライバルが現れ、
そこにいた非顧客を見ていなかった。
非顧客を見る。
そのために学ぶ。
それが知識商人の姿勢である。
〈結城義晴〉