商人舎流通SuperNews。
毎日、苦労しながらニュースをつくる。
しかし、絶好調。
業態別の8月の実績。
8月スーパーマーケット統計|
日照不足・豪雨・お盆期間変化で既存店0.2%減
江口法生さんの解説。
日本スーパーマーケット協会専務理事。
「8月は全店昨対比で101.3%、既存店99.8%」
そして述懐する。
「相変わらず規模の大きい会社が伸びていて
規模による格差が鮮明に出ている」
規模の大きな企業が伸びる、
規模の小さな企業が伸びぬ。
それが鮮明。
しかし、同じ流通SuperNews。
イオンnews|
8月/イオンリテール既存店1.5%減・他社も苦戦
総合スーパーはやはり全体に苦戦だが、
イオンリテールが▲、
イオン九州も▲。
イオン北海道は〇。
マックスバリュは明暗分かれた。
既存店・全店ともに前年クリアは、
マックスバリュの北海道と九州。
全店プラス/既存店マイナスは、
中部とユナイテッドの2社、
既存店・全店ともにマイナスは、
東北、東海、西日本。
スーパーマーケットに関して言えば、
マーケット・リーダーが好調、
マーケット・フォロワーは不調。
それが協会とイオンの8月実績から、
おぼろげながら見えてくる。
さて湯河原の3日目。
第12回商人舎ミドルマネジメント研修会。
背を丸めて真剣に取り組む姿。
いつ見ても、感動を覚える。
テストは実行のためにある。
それが商人舎研修の理解度テスト。
そして3日目の第1・第2講義は、
高野保男さん。
タクト企画代表。
テーマは「作業システムとLSP」。
LSPはフレデリック・テイラーの流れをくむ
レイバースケジューリングプログラム。
作業割り当てが分単位、秒単位なのか。
その指標だけで生産性が異なる。
企業の戦略がそこに現れる。
2時間の充実した講義。
高野さんの作業改善の単行本、
是非とも出版しましょう。
研修会もいよいよ大詰め。
第3講義の冒頭は、
朝の理解度テストの解答を示して、
補足講義。
これが大事だ。
格段に理解が深まる。
理解が深まれば、
実践、実行への道に近づく。
計数には三つの性格がある。
三つしかないといっていい。
上げるもの、
下げるもの、
そして、
一定に保つべきもの。
3つ目の見落としが多い。
その重要性を説く。
これは故渥美俊一先生から教わった。
本論はチェーンストア経営理論。
ゴドフリー・M・レブハーから、
ポストモダンのチェーンストア論まで、
一気に解説する。
そのうえで、
ウェグマンズやホールフーズの、
チームマネジメントを、
映像を交えながら説明していく。
ポストモダンのチェーンストア経営、
重要となるポジショニング戦略、
これも一気呵成で語っていく。
そしてミドルマネジメントに向けた、
最後のメッセ―ジ。
ミドルマネジメントよ、
「自ら、変われ!」
自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
職場を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
そして最後は、
いつもの[祈り]
変わるものを
変えられる勇気を
変わらぬものを
受け入れる心の静けさを
それらを見分ける英知を
お与えください。
(ラインホールド・ニーバー)
たくさんの拍手は、
みんなの決意の表れだろう。
熱海駅と湯河原駅へ向かう、
バス3台、タクシー3台を見送る。
受講生たちを乗せたバスに、
事務局が全員で手を振る。
第12回ミドルマネジメント研修会。
終了した。
ピーター・ドラッカー亡き後、
マネジメントのグルとなったのが、
ヘンリー・ミンツバーグ。
そのミンツバーグが言っている。
「ミドルマネジャーこそが、
組織を変えていく力を持っている」
私もこの言葉を信じている。
〈結城義晴〉