昨日までは3日間、湯河原。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
い~い湯だな♪ ハ ハハン♬
い~い湯だな♪ ハ ハハン♬
ハードな研修の合間の、
束の間の温泉。
それもいい。
今日は千葉県幕張。
イオンタワー。
フレンドシップスクエアのシンボル。
千葉県と米国ウィスコンシン州は、
1990年に姉妹県州の提携をした。
その象徴として、
この小さな塔が建てられた。
ウィスコンシンの「ドロマイト石灰石」と、
千葉県の木「マキの木」が配されている。
私はイオンリテールの講義。
石塚幸男さんと面談。
専務執行役員 人事・総務本部長。
後ろは吉田元さん、
人事部マネジャー。
そして事前講義。
イオンリテールのアメリカ研修は、
必ず事前講義をする。
現地では弾丸ツアーで、
休みなしに動き回る。
もちろん私はホテルでセミナーをするが、
バスの中でもずっと語り続ける。
それでも時間は全然足りない。
アメリカという国、
アメリカのチェーンストアは、
魅力的で奥が深い。
学ぶことだらけ。
出発までに宿題を出した。
そしてイオンリテールはなぜ、
テキサスとニューヨークで学ぶのか。
その競争の特徴、
トップ企業の戦略。
米国スーパーマーケットの、
人時生産性の高さが、
なぜ生まれているか。
それらの理由を説明した。
さらにそのアメリカ流通業の、
全体像と最新のトレンド、
経営理念などを、
鳥の目・魚の目・心の目で、
細かく話した。
特にウォルマートの理念と戦略は、
事前ガイダンスでは必須の項目だ。
なにしろウォルマートを中心に回る、
メリーゴーランドなのだから。
しかし、今、
もう一つのメリーゴーランドが登場した。
アマゾンというメリーゴーランドだ。
二つのメリーゴーランドが回る。
パラダイム転換のとき。
だから面白い。
だから学ぶ価値が高い。
「創意を尊びつつ良いことは学べ」
倉本長治。
最後に米国好循環小売業の共通項。
第1に、客数主義の貫徹。
第2に、その客数が伸び続けること。
昨日までの疲れもあったが、
一気呵成に2時間を語りきった。
出発は10日後。
イオンリテールの精鋭たちとともに、
今回も彼の地で学ぶ。
朝日新聞「折々のことば」
第881回。
今、いのちが
あなたを
生きている
(真宗大谷派東本願寺)
2011年に催された、
親鸞聖人の七百五十回御遠忌。
そのテーマの言葉。
「私が自らのいのちを生きるのではなく、
いのちが私を生きていると考える」
親鸞のエッセンスをそう表現した。
このコラムの編著者の鷲田清一さん。
臨床心理学専攻の友人の言葉を思い出す。
「身体こそ魂なのであって、
魂という容(い)れ物の中を
〈私〉が出入りする」
謎めいた言葉。
「共通するのは、
身体を『私の所有物』とする考えを
斥(しりぞ)けていること」
アメリカに行くとそれを感じる。
命が私を生きている。
魂という容れ物の中を、
私が出入りする。
サム・ウォルトンが残した、
ウォルマートのスローガン。
Retail is Detail.
[売りの神は細部に宿る]
Keep your ear to the ground!
[神は現場にあり]
神か仏かは問わないけれど、
いのちが今、あなたを生きている。
いのちが今、私を生きている。
温泉でアタマがいっぱいになっては、
いられない。
温泉もいいけれど。
〈結城義晴〉