神は7日目に休んだ。
神は、1日目に昼と夜をつくり、
2日目には、天をつくった。
3日目に海と地をつくり、
植物を茂らせた。
4日目には、
太陽と月と星をつくった。
5日目には、魚と鳥をつくり、
6日目には、動物をつくり、
自分に似せて、
とうとう男と女を創造した。
そして7日目に神は、休んだ。
しかし、川野幸夫さんは、
7日目も休まない。
「日曜日は店回りです」
ヤオコーの店も、もちろん休まない。
その川野さんを訪ねた、
10月初日の日曜漫歩。
横浜から東横線、副都心線、
東武東上線が一本でつながって、
埼玉県川越駅へ。
駅につながるアーケードを抜ける。
左手の建物群。
その左端にヤオコー本社。
株式会社 ヤオコーは、
日本のスーパーマーケットの代表。
28年連続増収増益、
エクセレントカンパニー。
年商3431億円・首都圏1都6県に154店。
今日の本社は休館。
しかし、入り口を開けてもらって、
入館。
応接室で、
7日目も休まない川野さんと対談。
どんな質問にも、
メモなしで答えてくださる。
政治のことから、
消費増税と軽減税率のこと、
産業全体のこと、
経営のこと、その哲学のこと。
会社のこと、売場や商品のこと。
話はどんどん展開して、
2時間にも及んだ。
そして最後にツーショット。
ありがとうございました。
本社を辞して、南古谷へ。
ショッピングセンターのウニクス。
ホームセンターのセキチュー。
トイザらスとスポーツオーソリティも、
テナントとして入居。
どちらも本国アメリカでは、
倒産してしまった。
このウニクスの核店舗が、
ヤオコー川越南古谷店。
2003年、オープン。
ミールソリューションへの挑戦店舗として、
日本中の話題をさらった。
そして今年3月30日、
大規模改装のうえ、
リニューアルオープン。
惣菜売場が大刷新。
O157事件のあと、セルフデリには、
十二分の配慮がなされている。
売場は見事な出来栄え。
駄菓子売場は新設されて、
その向かい側に文具売場が配置された。
結果、高い効率をはじき出す。
さらにベーカリーの新しいチャレンジ。
イタリアの食事パン「チャバタ」。
日本全体の菓子パン主義を脱し、
ヤオコーにしかない食事パンを創造する。
ヤオコーのブランドは最後には、
ヤオコーの商品に体現される。
神は、1日目に昼と夜をつくり、
2日目に、天をつくり、
3日目に海と地をつくり、
4日目に太陽と月と星をつくり、
5日目に魚と鳥をつくり、
6日目に、動物と人間をつくった。
そして7日目に神は、休んだ。
しかしヤオコーと川野幸夫さんは、
商売の神様を信じつつ、
7日目の商売を大切にする。
だから大繁盛していても、
どこかゆったりとしている。
〈結城義晴〉