流星や平和を願ふには速し
〈朝日俳壇より 村上市・鈴木 正芳〉
シカゴの夜空に向けて、
平和を願っています。
この地には、
バラク・オバマ前大統領が住んでいる。
現在は平和運動家と言っていいか。
日経電子版「経営者ブログ」
丹羽宇一郎さん。
元伊藤忠商事社長・会長。
初の民間人中国大使。
中国の格言を引用する。
「綸言(りんげん)汗の如し」
かいた汗が体内に戻ることはないように、
君主が一旦発した言葉は取り消せない。
政治家や経営者に求めている。
だからこう諭す。
「我々有権者は
候補者の言葉の中身ではなく、
過去の言動を思い出して
言葉に信用がおける、
努力をしているかという視点から
選ばないといけません」
10月22日の第48回衆議院選挙のことだ。
私もそう思う。
選挙に行こう!
投票しよう!!
さて、イリノイ州シカゴ。
商人舎USA視察
スペシャルコース。
いよいよスタート。
シカゴ空港に到着した団員とともに、
まずは、ウォルマート・スーパーセンター。
導入部の青果売場。
鮮度感も品揃えも、
見違えるほどに充実してきた。
壁面の部門サインは、
白地に黒文字で大きく表示。
シンプルで、見やすくて、とてもいい。
壁面主通路のミート部門。
以前は什器も黒を基調にしていたが、
白系統の色使いで、店内が明るくなった。
そしてホリデー商戦を見据えた
クリスマス商品の「早仕掛け」。
その壁面に「今月のスター」
今月活躍したスタッフを、
表彰している。
顧客とのコミュニケーションになるし、
従業員のモチベーションにつながる。
やや小型のスーパーセンターながら
火曜日の朝から、顧客がよく入っている。
ウォルマートは全米、どこに行っても、
一定以上の顧客を集めている。
そして売場は原則に忠実だ。
ホールフーズは今年8月末に、
アマゾン傘下に入った。
そのことで店舗では、
どんな変化があったのか。
店長のジェーソンさんは丁寧に、
率直に話してくれた。
その数はこの店で、
600アイテムになる。
POPには、
「ホールフーズ+アマゾン」と記されて、
値下げをアピールする。
アマゾンのピックアップロッカー。
アマゾンで注文した商品を、
ホールフーズの店頭で受け取れる。
団員からの質問にも正直に答てくれて、
インタビューは45分ほどになった。
シーフード売場で、
ロープライスを謳うのが、
アトランティックサーモン。
KOMBUCHAのコーナー。
今、アメリカでホットトレンドの商品。
コンブチャといっても、
昆布の味は全くしない。
日本で言う紅茶きのこ。
各自でランチ。
だから珍しい野菜もある。
マイクロブルワリー。
自家製のビール。
その真ん中にさらに
モッツァレラチーズを入れて、
丸めてバナナの皮のひもで縛って完成。
こちらは生パスタの加工。
機械ではできない、
丸めたパスタをつくる。
ここでも焼き立てのピザを試食。
オリーブオイルのコーナーでは、
地域別の商品特性の説明を受ける。
イータリーは「市場、食堂、学校」を、
三つのコンセプトにしている。
お土産を渡したら
感動したブリジットさんが全員とハグ。
一番ハグが上手だったのは、
松本隆文さん。
㈱マツモト社長。
ダウンタウンのウォルマート。
ネイバーフードマーケット。
同じビルに、
ベッドバス&ビヨンドと、
TJマックスが入っている。
百貨店や専門店の売れ残り品を、
集荷して、雑然と並べて、販売する。
その近くにトレーダー・ジョー。
道路2側面がガラス張りの店舗。
最後はアルディと、
トレーダー・ジョー。
同じビルにアルディ傘下の2店が入る。
エンドづくりは秀逸だ。
ウォルマートとホールフーズ、
トレーダー・ジョーとアルディ。
そしてイータリー。
初日から充実の視察。
モノを売ることよりも、
カスタマーを喜ばせる。
それが何より大事なことだ。
その考え方や方法に、
違いがあって個性が発揮される。
実感させられた。
コングレスホテルに戻って、
一安心。
店も人も、何らかのものを表現する。
だから「綸言汗の如し」
冷や汗をかかないような店づくりを、
目指したい。
(つづきます)
〈結城義晴〉