11月に入った。
英語でNovember、
ドイツ語でもNovember、
フランス語でNovembre、
スペイン語ではNoviembre。
みんなよく似ている。
なぜならラテン語から派生しているから。
そのラテン語はNovembre。
9番目の月という意味。
英語の「ninth」ですね。
紀元前の暦はローマ歴だけれど、
この暦は3月が起点となっていた。
まるで2月期決算の企業のようだ。
だから現在の3月から数えて、
11月は9番目の月となった。
中国語は「十一月」と書いて、
「シーイ ユエ」と発音する。
そして日本では「霜月」。
霜の降りる月。
いいなあ。
この日本の感覚。
その11月のプロモーションは、
Weekly商人舎。
月曜朝一・2週間販促企画
総整理している。
まず11月は「和食月間」。
そのなかの象徴的な日は、
11月24日の”いい日本食”、
つまり「和食」 の日。
11月3日(金)は文化の日。
そして3連休。
この文化の日を挟んだ11月1日~7日は、
「教育・文化週間」。
美術館・博物館の無料開放など、
これはうれしいことだ。
7日(火)は立冬。
いよいよ、冬の感覚。
11日は中国の独身の日。
イオンは「サイバー“e”セール」を打つ。
昨日のブログに書いた。
15日(月)は七五三。
16日(木)は、
ボージョレ・ヌーボー解禁日。
毎年11月第3木曜日。
22日(水)は二十四節気の小雪。
「しょうせつ」と読む。
この日は、いい夫婦の日でもある。
そして23日(木)は勤労感謝の日。
アメリカでは奇しくも、
サンクス・ギビングデー。
ここでもイオンが仕掛けたのは、
「ブラックフライデーフライングデー」。
その後の24日・25日・26日が、
イオンのブラックフライデーセール。
このあたりは、
追随しておいて、
損はないと思う。
そして24日(金)は、
同時にプレミアムフライデー。
こうしてみると、
11月は、
イベント目白押し。
そして前から言っているように、
23日・24日・25日・26日が、
クリスマスと年末年始を決定づける。
悲観的になることは全然ない。
思う存分に、仕事しよう。
そのために、
リスクを負うことだ。
月刊商人舎10月号の巻頭言。
「リスクを負って計画せよ!」
私のスケジュールも書いておこう。
明日の2日まで、
月刊商人舎11月号の入稿と責了。
週が明けて、
7日(火)から17日(金)までアメリカ。
ニューヨークとサンフランシスコ。
帰国して、20日(月)は、
久しぶりの名人会。
21日(火)は竹林舎の講演。
久しぶりに立教大学院の仕事。
22日(水)は、これも恒例、
伊藤園大陳コンテスト審査委員会。
午後、イータリー丸の内。
24日(金)は、
商人舎magazineWeb会議。
27日(月)は、
日経電子版ビジネスフォーラム基調講演。
そして28日と29日は、
非常勤取締役の会社の、
それぞれ本部長会議と役員会。
この間に、
月刊商人舎12月号をつくる。
まあ、養生しながら、
仕事に邁進します。
さて、ほぼ日の糸井重里。
一昨日の「今日のダーリン」
「大きくても小さくても、
ふざけていてもまじめでも、
たいていの計画というのは、
数字や図のようにではなく、
まるで小説のように転がっていく」
「小説のように」というのがいい。
「だれとだれがやるんだ、
どこでやるんだ、
なにが必要なんだ、
どうやって稼ぐんだ、
だれが応援してくれるんだ、
どういうリスクがあるんだ、
いくらかけて、
いくら儲かるんだ、
いつごろまでになにができて、
やがてはどうなるんだ?」
「そういうことを
聞こうとする人たちと、
それをすべて見通しているかのように
語る人がいる」
「しかし、ものごとは、
計画としてスタートして
小説としてころころ
転がっていく」
計画が小説になって、
転がっていく。
その通り。
「思わぬ落とし穴に落ちて
どたばたすることもある。
そして、落とし穴に落ちたおかげで
さらに思いがけない光が
見えることもある」
「いままで会ったことのないだれかが
助けてくれたり、
見ず知らずの人に
だまされたりすることだってある」
「これが小説だったら
おもしろいだろうなぁというくらい、
思いもよらぬ展開が待ち受けていて、
それに耐えきれずに
つぶれてしまうこともあるし、
根性やら運を含めての器量で、
逆転することもある」
このあとビートルズのたとえ話。
そしてスティーブ・ジョブズ、
イーロン・マスク。
「周到に計画したことの
緻密さにおいてではなく、
その計画で描かれている世界の魅力が、
よき人びとや偶然を、
そして悪役や策略を呼び寄せる」
「つまり、おもしろい小説のようにね」
そして、キメのたとえ話。
「矢沢永吉が広島から出てきたとき、
東京ではなくて、横浜で降りた‥‥
小説のようにしたかったからだ」
おお。
だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。
逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。
リスクが面白い小説を生む。
リスクこそ「予期せぬこと」の苗床だ。
イベント目白押しの11月はそんな、
リスクから生まれる小説のようにしたい。
リスクと小説の面白さがあれば、
忙しさなんかへっちゃらさ。
疲れなんか吹っ飛ぶさ。
〈結城義晴〉