猫の目で見る博物誌――。
ネコの目は季節の酒の肴に向かいました。
おいしいおさかなを、
いただきましょう。
晩秋から初冬。
牡蠣のバター炒め。
器がすごく熱くて、
指をやけどしてしまいました。
牡蠣を食べ終わったら、
最後にリゾットにしてもらいます。
これはもう、たまらない。
それから鯖の塩焼き。
この季節には脂がのって、
とてもおいしい。
シシャモは回遊魚。
晩秋に産卵のため川を溯上する。
今の卵を持った雌は、
子持ちシシャモ。
うまい。
それからなんといっても銀鱈。
西京漬けはたまらない。
最後は刺身五点盛り。
右上が真鯛、
その下は真鯛の昆布締め。
左はマグロの漬け。
下は右がタコで、
左は白魚。
もちろん本わさびは必須です。
ラディッシュと大根の葉、
海藻などそえると、
とても彩りがよい。
日本酒など飲みながらいただくと、
たまらない。
晩秋から初冬の一献には、
魚が一番です。
スーパーマーケットの鮮魚部門が、
このところ不振だといいますが、
なぜなんでしょう。
こんなにおいしいのにねえ。
(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)