「おかげさまで」好調です。
ありがとうございます。
11月は少しずつ海外ニュースも充実。
今日の11月28日は、
ロウズnews|
第3Q売上高6.5%増/純利益2.3倍の絶好調でARアプリ発表
ダラーツリーnews|
第3四半期売上高6.3%増/営業利益24.2%増の絶好調
私が書きました。
11月21日は鈴木綾子執筆。
アリババnews|
中国EC最大手が中国最大小売業「サンアート・リテール」買収
このニュースは、
11月20日のブログにも書きました。
小林カツ代「三つの約束事」と
アリババの「RTマート&欧尚」出資
その11月20日は、
ギャップnews|
第3四半期の増収増益とアート・ペックCEOのPPM作戦
11月17日は、
ウォルマートnews|
第3四半期決算は売上高4.2%増/eコマース5割増
昨日の講演でも話したけれど、
ウォルマートのeコマースは5割増。
しかしまだ米国インライン小売りの約4%。
対してAmazonは4割を占める。
そのアマゾンnews|
ホリデーシーズンに向けホールフーズで値下げ実施
そして11月6日。
クローガーnews|
来年秋のアパレル新ブランド立上げに90億ドル投資
商人舎の海外news。
マークしておいてください。
さて今日は、東京の小平へ。
第一屋製パン(株)の本部長会議。
本社には、創業者の胸像。
細貝義雄氏の寿像。
この創業者のDay1の遺志を、
引き継がねばならないと思う。
Day1とは創業の初日のこと。
「つまり初心忘るべからず」
Amazonのジェフ・ベゾスの言葉。
夕方、横浜に戻る。
ダイエー横浜駅西口店。
そして新田間川の向こうに、
横浜ベイシェラトンと横浜高島屋。
西の空へ夕陽が落ち始めて、
夕焼け空が見えてきた。
先週水曜日の11月22日が、
二十四節気の「小雪」だったから、
暦の上ではもう冬だ。
それでもまだまだ温かい。
それにしても、
「東レよ、おまえもか!?」
9月には日産自動車。
10月に神戸製鋼所とSUBARU。
そして11月に三菱マテリアル。
品質検査データの改ざん、
そして新車完成検査の不正。
日本の超一流製造業のモラルが、
ひっくり返ったような事件の連鎖だ。
特に現経団連榊原定征会長は、
東レ(株)の社長、会長を歴任して、
現在相談役。
波紋は広がりそうだ。
日本の既存ビジネス社会全体に、
大企業病が蔓延しているかのようだ。
ピーター・ドラッカー先生も、
「大企業病」組織の兆候を指摘している。
大企業病を『大辞林』は、
以下の7つにまとめる。
①責任所在の曖昧さ
②意思疎通の不足
③意思決定の遅さ
④融通のなさ
⑤現場の軽視
⑥常識の欠如など
さらに、
⑦そのような弊害行動に対する
危機感の欠如
そしてこの大企業病の処方箋は、
ウォルマート創業者が教えてくれている。
もちろんサム・ウォルトン。
「Think Small!」
つまり「小さく考えよ!」
そのポイントは6つあるが、
第6番目に出てくるのが、
Stay lean!
Fight bureaucracy!
「組織の贅肉を落とせ、
悪しき官僚化と闘え」
この悪しき官僚化と闘うための、
第1の考え方。
Think one store at a time!
「1店ごとに検討せよ!」
私は言い換える。
Think one thing at a time!
つまり「ひとつずつ考えよ!」
ひとつずつ、ていねいに、根気よく、
目の前に存在する問題を解決する。
そのために最も必要な姿勢は、
一件ずつ検討すること。
第2の考え方。
Communicate! Communicate!
Communicate!
意思疎通せよ! 意思疎通せよ!
意思疎通せよ!
コミュニケーションがあれば、
たとえ官僚化した組織でも、
モノの道理が理解されてくる。
正々堂々の意思疎通から逃げ出す者こそ、
組織官僚化の温床である。
そして第3の考え方。
Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ。
私の言葉でいえば、
「神は現場にあり!」
いつも、いつまでも、
現場をより良くすること。
それが、顧客のためである。
官僚化は、その顧客主義を喪失させる。
そして第4の考え方。
Push responsibility-
and authority-down!
現場に責任を、
そして権限を与えよ。
最後に、第5の考え方は、
現場からの発想。
Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ。
この5つの考え方が、
第6番目を生みだす。
Stay lean!
Fight bureaucracy!
これが大企業病を予防し、排斥する。
そして怖ろしいことに、
悪しき官僚化と大企業病は、
中堅企業にも中小企業にも発生する。
この対処法と予防法が、
「Think Small!」の6つの思考法。
前にも書いたことがあると思うが、
ただし、「小さく考える」だけでは足りない。
大きな志を持たねばならない。
「大きく志し、小さく考える」
「大志小考」
これは「着眼大局 着手小局」に通ずる。
伊藤忠商事中興の祖・瀬島龍三さんの、
三つの心得のうちの第一。
創業者や中興の祖の教え、
忘れてはならない。
しかし、それらを、
知っているだけ、
覚えているだけでは、
全く意味はない。
常に心掛けて、
実践しなければならない。
〈結城義晴〉