結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年12月01日(金曜日)

月刊商人舎の1年を振り返りつつ[Message]から3本を厳選する

今日から師走。
12月1日。

今年も走り続けました。

故渥美俊一先生の好んだ言葉でいえば、
疾駆しました。

海外研修は13回。

1研修1週間を目安として13週。
1年が52週だから、
ほぼ4分の1を海外研修に、
費やしたことになります。

月刊商人舎も、おかげさまで快調です。
あんまり儲かってはいないけれど。

遡って、特集タイトルを見てみましょう。
商人舎magazineのサイトから、
Monthly商人舎をクリックして、
右下の「バックナンバー一覧」を開く。
すると一覧が出てくる。

11月号特集は、
免税商売に覆われていく日本
2020年!! 1億6000万人のMarketing

10月号特集は、
「中計病」の処方箋
「目標による管理」と「計画・仮説・検証」のすゝめ

このあたりまでは記憶に新しい。

9月号特集は、恒例。
2017US Retail「業態」テキスト
7大業態+Amazonの最新の変容模様を描き出す

この号は「業態」を深掘りしました。
「業態」の概念は重要です。
業態を追求すれば、
商売は全部うまくいく、
なんてことは今や、まったくありません。

しかし、業態を理解できなければ、
フォーマットもわからない。

それに「業態論」に、
一生を捧げる学者もいるくらいで、
商売にとって必須の概念です。

8月号特集は、
「おためし」のおすゝめ!!
試食・試着・試用の経験価値Marketing
201708_coverpage
これは面白かった。
ユニクロの「MY FIRST OUTFIT」
「GU Fitting」や「Memory Mirror」

食品を扱う店にも、
大いに刺激を与えてくれました。

7月号特集は、
「内食・外食」主役のHuge SC Age
イズミとイオンとイーペルと。

この特集の内容は、
世界の商業の大トレンドです。
ほんとうにそう思う。

イズミのLECT、イタリアのイーペル。
もちろんイオン新小松。

すごいSCばかりでした。

6月号特集は、
流通IT革命の透視図
AI、Big Data、IoT…が
Retail Managementを激変させる‼
201706_cover-page
通巻50号でしたが、
最先端のIT革命を掘り下げました。
ハードパンチャーですね、
月刊商人舎は。

この号は、[緊急特別企画]を掲載。
ベニマル新富岡店の「尊厳」

5月号特集は、
旗艦店×改造
六重苦の中ですべての店舗を蘇らせる
「カ・カタ・カタチ」の福音

イオンスタイル碑文谷、
ヤオコー川越南古谷店。
MEGAドン・キホーテ大森山王店
関西スーパー中央店。

ケーススタディもよかったし、
鈴木哲男さんに書いてもらったのは、
「次世代・旗艦店舗改装を斬る!!」

そして4月号特集は、
商品ロス管理×Sustainability
ロス退治・機会損失の戦略と社会ロスのオセロ現象
201704_coverpage-s
社会的にも意義のある特集でした。

3月号特集は、
商品情報Platform
「商品Master/商品Contents」の共有と競争

1WorldSyncのニハット・アーカンさんと、
テレビ対談をした。

そして2月号特集は、
地球イータリー化現象
Global EATALY Phenomenon

まだまだこの現象は進みます。

最後に1月号特集は、
“Declaration of Organics”in Japan
日本オーガニック元年を宣言する!!
201701_coverpage
表紙では「PPAP」をもじった。
パイナップルとアップルとペン。

懐かしい。

毎号、巻頭のMessageを書いてきました。

全部読み直してみると、
それぞれに、いい。

自分でどれが一番いいかと言えば。

[Message of April]
もったいない、ありがたい。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/04/20170410_tobira_01.jpg
「売れない」のではない。
「売っていない」のだ。
「売り損なっている」のだ。

鈴木敏文さんが言い、
故緒方知行さんが追従(ついしょう)した。
これは機会損失撲滅の本質を突いた。

だからセブン-イレブンは、
加盟店とスーパーバイザーに徹底した。
「売れ筋でロスを出せ!!」

しかし残念ながらこの時代は終わった。
値下げロス・廃棄ロスと機会ロスは、
本来、二律背反の関係にあるからだ。

だから戦略的に、組織的に、
もう1人、もう1品、もう1円の改善。
そしてもう1パーセントの努力。

フィリップ・コトラーが読みきった、
マーケティング1.0は、
製品中心の時代だった。

マーケティング2.0は、
消費者志向の時代で、
売り手市場から買い手市場に移行した。

そしてマーケティング3.0の今は、
価値共創の時代である。
ソーシャルマーケティングの時代である。

「売れない」のではない。
「もったいない」が足りないし、
「ありがたい」が少ないのだ。
〈結城義晴〉

もう一つ上げさせてください。

[Message of October]
リスクを負って計画せよ!
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/10/20171010_cover_10.jpg
今日と昨日は異なる。
そして明日も、今日とは異なる。
どんな計画も、どんな中計も、
この差異を前提としてスタートする。

より良い明日を迎えようと思えば、
昨日、今日との差異を、
意図しなければならない。
違いのある明日をつくらねばならない。

そしてその違いこそ、
新しい価値そのものである。
すなわち経済行為の本質は、
この新たな価値を生み出すことにある。

だが、この新しい価値は、
リスクによってしか生じない。
リスクから生まれる成果こそが、
経済活動の目的である。

だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。
(Inspired by Peter Ferdinand Drucker)

ん~、もう一つだけ。

[Message of August]

「おためしください」
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/08/20170810_cover_05.jpg
「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、喜んで!」

食べものは、
食べてみなければ、
良さがわからない。

だから「おためしください」。
だから、試食・試飲。
So, give it a try!

着るものも、
使うものも、
楽しむものも。

試してみなければ、
モノがもつコトは判明しない。
つまり価値は体験できない。

しかし「おためし」は、
誰のためにするのか。
顧客のためか?

いや、違う。
自分のためだ。
自分たちのためだ。

自分が選んだ商品、
自分たちがつくった商品。
それを顧客に評価してもらう。

その顧客の評価が、
次の商品の選別につながる。
次の商品の開発に結びつく。

しかしそれ以上に、
「おためし」で喜んでもらったら、
うれしいじゃないか。

そのうえ買ってもらったら、
幸せじゃないか。
君は、どうだ?

「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、ありがとう」
〈結城義晴〉

毎月毎月、雑誌の特集テーマを決め、
それを取材し、考察を加える。

実に楽しい。
やりがいのある仕事です。

もっとスタッフがいたら、
もっともっといい特集になる。

どなたか、(株)商人舎の編集に、
参加しませんか?

と、1年を振り返りつつ、
あと1カ月。

疾走しましょう、
疾駆しましょう。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.