Everybody! Good Monday!
[2017vol49]
2017年第49週にして、
12月第2週です。
だんだん押し詰まってきた。
こんなにも思考のできる寒さかな
〈朝日俳壇より 横浜市・込宮正一〉
(長谷川櫂選評)冬の恩恵。
何より、それを喜ぶ若い心。
そんな日々です。
月刊商人舎10月号に、
[特別企画]を載せた。
「2017年末商戦戦略計画」
特集1本主義だが、何かあると、
[特別企画]との2本立てとなる。
その「結城義晴のまえがき」から、
抜粋して箇条書きに風に。
①23日「天皇誕生日」までの3週間。
何よりも「早仕掛け」あるいは「早出し」。
そして小刻みなイベント展開。
もう過ぎたけれど1日(金)は「映画の日」
7日(木)は二十四節気の「大雪」(たいせつ)
8日(金)が冬のボーナス支給日。
15日(金)は年賀郵便特別扱い開始。
22日(金)は冬至。
ここまで巧妙な「早仕掛け」が必須。
②クリスマス商戦。
23日の「天皇誕生日」が土曜日、
クリスマスイブが日曜日。
今年は短い2日間のクリスマス。
月曜のクリスマス当日の売場はもう、
年末に向けて劇的な転換。
③25日(月)~28日(木)の4日間。
ここで中だるみ、あるいは気のゆるみが、
起こりやすい。
せっかくクリスマス商戦までに、
ウェーブや勢いをつくってきても、
この4日間の小休止で、それが、
削がれてしまっては何にもならない。
この4日間に、何をするか。
私の提案はズバリ、
「おためしのおすゝめ」
月刊商人舎8月号で特集した。
「試食・試飲・試着・試用」への挑戦。
年末年始の料理やメニューを、
どんどん食べてもらうし、
年末年始のおためし品をおすゝめする。
小売業の役割は、
「消費者代位機能」である。
顧客に代わって、
商品を選び、
商品を仕入れ、
それを顧客に提供する。
これこそ小売業の役目だ。
この顧客代位機能の腕前の一端を、
顧客に披露する。
それが「おためしのおすゝめ」だ。
もちろん年末のピークは、
④12月29日(金)と30日(土)。
最近は大晦日の12月31日は、
ほとんどの企業にとってピークではない。
「際の勝負」は短い。
クリスマス商戦は23日・24日、
年末際の商戦は29日・30日。
それぞれ2日ずつ。
今から、この2日間を思い描いておこう。
マラソンでいえば、
40㎞を過ぎた
最後の2.195㎞。
それにしても、
昨日の第71回福岡国際マラソン。
大迫傑(おおさこ・すぐる)。
ナイキ・オレゴンプロジェクト所属。
2時間7分19秒。
日本歴代5位の記録。
このレースでは日本勢トップの3位。
日本人歴代記録は、
第1位が2時間06分16秒の高岡寿成、
2002年10月13日のシカゴマラソン。
2位は2時間06分51秒の藤田敦史、
2000年12月3日の福岡国際。
3位は2時間06分57秒の犬伏孝行。
ちょっと古くて1999年9月のベルリン。
第4位が2時間07分13秒の佐藤敦之、
これも2007年の福岡国際。
大迫の記録は、10年ぶりの快挙だ。
走りを見ていても、
アフリカ勢に引けを取らない。
佐久長聖高校時代には、
2008年に全国高校駅伝で初優勝。
早稲田大学では2011年に、
箱根駅伝を制し、大学三冠を獲得。
私はこのころから注目していた。
ミーハーなもので。
社会人となって日清食品に入るが、
その後、ナイキ・オレゴンプロジェクトで、
プロランナーとなった。
昨2016年第100回日本陸上競技大会では、
1万mと5000mの二冠を達成。
今年2017年4月、
初マラソンのボストンで、
2時間10分28秒の3位。
昨日の福岡国際は、
大迫にとって二度目のマラソンだった。
いい意味で自分を持ったアスリートだ。
つまり「脱グライダー」。
そして志は高い。
走りに対しては細かく考える。
それが何よりいい。
2020年の東京オリンピックに、
本当に楽しみなランナーである。
さて、日経ビジネスオンライン、
「今日の名言」
沢田 貴司ファミリーマート社長。
何もかも最初から
「できない」ありきで
結果を決めつけるのは
思考停止だ。
日経ビジネスの特集。
「コンビニ大試練」
この特集のインタビューで、
「僕はもうこれ以上激しい出店はしない」
「コンビニ業界は、
間違いなく飽和していて、
もう年間で1000店も2000店も
出店するような時代ではない」
「むだ撃ちみたいな出店はしない。
質の高い出店しかしない」
ずいぶんクールに見ている。
そして本部の「思考停止」を戒める。
伊藤忠商事から、
ユニクロの副社長。
それからコンサルタントになって、
ファミリーマート社長。
私は商業界社長時代に、
沢田さんの出身地の石川県で会った。
歯切れのいい人だが、
ファミリーマートの転換を、
どう舵取りするか。
お手並み拝見。
それでも思考停止の兆候が出ていたら、
それは大企業病だ。
その処方箋は、
「小さく考えよ」
大きな志で、
小さく考える。
大迫傑もまさに、
「大志小考」だ。
では、皆さん、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉