今週水曜日のほぼ日。
巻頭の今日のダーリン。
「ことば」について。
ずっと心に残っていた。
「学校の勉強が、
よくできているかどうかは、
試験というもので測られます。
試験は、主にというか、
ほとんどは、『ことば』という
道具を使って行われます」
そうですね。
こどものころからずっと、
そうでした。
糸井重里さんは、
ずっと「ことば」とひらがなを使います。
しかしこのあとは、
漢字の「言葉」に代えて続けます。
「言葉という道具を、
うまく使えるかどうかは、
なにかを理解しているか、
表現できているかをみるのに、
とても重要な役割をしています」
「よく言われることですが、
なにを勉強するにしても、
『国語』ができることが
大変有利になるのは、
これはもうその通りではあると思います」
このあとが糸井流。
「そして、そういう言葉を使う
試験のようなことは、
ぼくらの生きている
日々のあらゆる場面で、
ひっきりなしに行われています」
「うまく言葉を使えることが、
人として優れていることのように
評価されやすかったり、
言葉という道具で、
さまざまな競争に
勝ちやすくなっていたり、
ときには、真実を言葉によって
練り上げることも、
できてしまったりすることだって
あります」
そうです。
だから私も拙著『Message』に書いた。
タイトルはそのまま、
「言葉」
言葉で仕事し、
言葉で思索し、
言葉で成長する。
新人諸君、先輩諸氏。
社長も部長も店長も。
モノを言わぬ者は、去れ。
評論家も、コンサルタントも。
識者も、学者も、編集者も。
考えぬ者は滅びることを知れ。
糸井さんも言う。
「言葉はすごいものです。
善いも悪いも、美しいか醜いかも、
言葉が決めてしまうことが、
いくらでもあります」
だから糸井さんも、
かつて冗談っぽく言った。
「ペンは剣よりも強し。
だから、武器よさらば。」
ただし、それにも疑問を抱く。
それがまた、糸井流。
「言葉によって、
理解し、表現し、伝え、交わる。
このことに、重きを
おきすぎているんじゃないか。
言葉を使う仕事をし、
言葉で遊びながら、
ぼくは、ずっと
思ってきたような気がしています。
言葉でないものを、
もっと感じたいです」
半分賛成で、半分反対。
(株)平和堂のフレンドマート秦荘店。
12月1日にリニューアルオープンした。
1986年(昭和61年)、
スーパーフレンド秦荘店として開店。
「はたしょう」と読む。
2003年6月18日に、
スクラップ&ビルドして、
フレンドマート秦荘店として、
近隣に売場面積約3倍でオープン。
その売場は1636㎡だった。
それからまた14年。
今年12月1日に、
リニューアルオープン。
平和堂のスーパーマーケット。
商品力はもともと磨いていた。
その上最近は陳列が素晴らしい。
青果部門のプレゼンテーション。
現場の一人ひとりが自信を持っている。
カラーコントロール。
隙間のない並べ方。
顧客の目線に顔が向けられる。
鮮魚のコーナーもスキがない。
ロースステーキも。
知識商人も、
「言葉によって、
理解し、表現し、
伝え、交わる」
しかし陳列は、言葉を超える。
「Presentation」は、
英語で「表現」「提示」「紹介」を意味する。
広告業界では「プレゼン」と略語を使う。
自らの意思を他者に伝達するために、
表現・提示すること。
流通用語では、
「商品をわかりやすく見せること。
その陳列や演出や宣伝で、
商品や売場の良さを説明すること」
言葉とPresentation。
やはり両方、必須の能力だ。
〈結城義晴〉