昨日の12月28日夜の10時ごろ、
月刊商人舎2018年1月号を責了して、
商人舎の仕事納めをした。
そのあと、1年の疲れが出たのだろう、
帰宅してからも昏々と眠り続けた。
こうして疲れをとる。
眠るのが一番だ。
詩集「あさ」
吉村和敏・写真 / 谷川俊太郎・詩。
「朝のリレー」
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら
寝返りをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める
朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき
耳をすますと
どこか遠くで
目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
〈谷川俊太郎/詩〉
目覚めのリレーはないけれど、
ひとり熟睡して、夕方、
新横浜から東海道新幹線。
新大阪。
車を飛ばして、
アゴーラリージェンシー堺。
入り口はもう正月気分。
そして、ロビーには門松。
部屋の窓からは堺港。
さて、12月26日の朝日新聞デジタル。
政治評論家の田原総一朗さん。
「これだけの議席と支持率を
持っている安倍政権が
『異次元の金融緩和』を続けても、
長期金利が全然上がらないのは、
『成長』の時代が終わったからだ」
そう、「成長の時代」は終わった。
「安倍政権は、
一生懸命やっているのだろうが、
逆説的に、
成長の時代が終わったことを
証明する役割を果たすことになるだろう」
日本経済全体の成長の時代は、
終わったかもしれないが、
ひとつの企業は成長するだろう。
ひとつの店は成長するだろう。
日経ビジネスon-line。
ドラッカーの「見方、考え方」
経営コンサルタント藤田勝利の連載。
12月27日の項。
某企業の人事部人材育成チーム長と、
コンサルタントとの会話。
コンサルタント:
「人材育成とは、つまり、
何をすることだとお考えですか?」
人材チーム長:
「仕事のやり方を教えて、
一日も早く部下が
一人前になるように
することなんじゃないですか」
そこでドラッカー。
「使っている言葉の定義を明確にすること」
そして学校教育のある専門家。
「成長とは『自立と協調』が、
できるようになることです」
そして再びドラッカー。
「人間にとって、
成長ないし発展とは、
何に対して貢献すべきかを
自らが決定できるように
なることである」
(「現代の経営」より)
とすると日本経済は、
自立と協調ができなくなっている。
とすると日本経済は、
何に対して貢献すべきかを
自ら決定できなくなっている。
「眠り」が足りないのかもしれないし、
「目覚めのリレー」がないのかもしれない。
〈結城義晴〉