月刊商人舎2018年1月号、
本日発刊!!
特集は、
Human Industry SHIFT
2018真の人間産業へ
[Cover Message]
2018年が始まった。平成も30年。だが、この年号は来年で幕を閉じる。そして新しい時代に入る。再来年の2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、東京はもしかしたら再び世界最高の都市の座につくかもしれない。そして新しい時代は間違いなくやってくる。今年の日本経済は、中国や北朝鮮、アメリカ、ロシアなどとの国際関係、国際環境に異常な変化がない限り、1.5%程度の成長を遂げるだろう。この景気回復は1965年からの「いざなぎ景気」(57カ月)を超え、2002年からの「いざなみ景気」(73カ月)に迫る。しかし、小売流通産業は景気が良くなればなるほど「人手不足」を深刻化させる。好況が続き、失業率が下がると、働く人が集まらない。人手不足となって、店の運営に支障をきたす。人間の、人間による、人間のための産業でありながら、人間が集まらない。それはいまだ「真の人間産業」の地位を獲得していないからだ。2018年が始まる今、「Human Industry SHIFT」を敷いて、真の人間産業への礎を築きたい。
[Ⅽontents]
[Message of January]
人の強みを発揮させよ。
[新春1月号のまえがき]
真の人間産業構築を決意する。
結城義晴
イオン岡田元也の真意
「Human Industry SHIFT」を読み取る
第1部/イオン中期計画のビジョンと概要
第2部/既存リアル店舗事業展開の革新
第3部/デジタルシフトとマーケットプレイス
JSA会長川野幸夫の達見
食生活人間産業の2017総括と2018展望
[特別企画]
2018流通人手不足を正す
[高野保男(タクト企画代表)の渾身提言]
しかし本当に人手不足か?!
2018人手不足対策最前線
Vol.1 主婦パートタイマー対策
Vol.2 高齢者採用対策
Vol.3 外国人労働者対策
Vol.4 派遣店員対策
Vol.5 週休・給与・省力化対策
イオンリテール㈱
石塚幸男人事・総務本部長に聞く
2018人材採用と人材活用のすべて
高橋丈晴イオン㈱執行役人事・管理担当が語る
ウエルネス&ダイバーシティ経営
人手採用対策最新6成功例
「いかに人を採用し定着させるか」
染谷剛史
[新春1月号のあとがき]
「人間の人間による人間のための」
結城義晴
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新年号らしい雑誌となりました。
今年もご愛読をお願いします。
年極購読です。
お申し込みは⇒
さて今日は、
(株)商人舎のそばの神社に初詣。
旧東海道の道すがらにある。
立派な鳥居。
商人舎の立派な女性陣。
代表取締役社長。
御手洗(みたらし)で、
手水(ちょうず)を使う。
そして本殿。
二礼二拍一礼。
はじめに軽くおじぎ。
お賽銭を入れて、鈴を鳴らす。
2回、深く礼をする。
2回、拍手(はくしゅ)をする。
1回、深く礼をする。
おわりに軽くおじぎをして退く。
今年も息災でありますように。
真の人間産業になりますように。
さて、『ハーバードビジネスレビュー』
新年号の2月号特集は、
「課題設定の力」。
問題解決力、問題発見力。
そして今、求められる「課題設定の力」。
そのために「リフレーミング」を提案して、
7つのポイントを挙げている。
それはそれでいいけれど、
今月号は2017年版の
「世界のCEOベスト100」を発表。
その第1位は、
パブロ・イスラ。53歳。
インディテックスCEO。
つまりスペインのZARAのトップ。
現在、93カ国に7300店を展開。
アパレルはもっとも、
eコマースの影響を受けているが、
ZARAはまったく、
それを脅威としていない。
イスラの特徴は、
「形式張らない経営スタイル」。
そして「会議をしない」。
「当社の構造は非常にフラットです。
公式な会議はあまり開きません。
実のところ、
公式な経営委員会すらありません」
では、どうするか。
「社員に権限を与え、
非公式な会話をたくさん交わし、
足で情報を集めたうえで、
各自で判断してもらいます」
⑴権限移譲
⑵非公式コミュニケーション
⑶足で情報集め⇒現場主義
⑷各自の判断
「当社はチームワークに主眼を置く一方で、
スター社員を抱えないようにしています」
商人舎ミドルマネジメント研修で、
「チームワーク」の手法を解説するが、
それはもう欧米では当たり前。
そのうえでZARAでは、
スター社員をつくらない。
「16万人いる社員の中で、
2万5000人を昇進させました。
そうすることで、
起業家精神をはぐくんでいるのです」
⑸チームマネジメント
⑹全員の起業家精神
ファーストリテイリング柳井正さんは、
アメリカのギャップよりも、
スウェーデンのH&Mよりも、
ZARAを高く評価している。
柳井さんもパブロ・イスラには、
闘志を燃やしているだろう。
その柳井正さんは、
このランキングで42位に入っている。
日本人では、
18位のシメックス家次亘さん、
37位のKDDI田中孝司さん、
41位の日本電産の永森重信さん。
それに次ぐ第4位。
65位にソフトバンク孫正義さん、
66位にスバルの吉永泰之さん、
83位にNTT鵜浦博夫さんが入る。
ちなみにアマゾンのジェフ・ベゾスは、
71位にランクされているし――。
91位にはジョン・マッケイが入る。
ご存知、ホールフーズCEO。
しかしZARAのパブロ・イスラの経営は、
「ハーバードビジネスレビュー」によって、
今、世界最高峰と判断された。
私なりに整理すると、
次の6ポイントになる。
⑴権限移譲
⑵非公式コミュニケーション
⑶現場現物の情報
⑷各自の判断
⑸チームマネジメント
⑹全員の起業家精神
これは真の人間産業への道でもある。
〈結城義晴〉