一月、往ぬる。
二月、逃げる。
昨日、その1月が往って、
今日から2月。
(株)商人舎は1月末決算なので、
今日から創業11年目に入る。
この10年、本当に、
ありがとうございました。
そして次の10年に向けて、
よろしくお願いします。
お礼は、いくら言っても、
言い足りません。
10年前の2月1日に商人舎を設立して、
4月17日にはその、
お披露目の集まりがありました。
本当にありがたいことに、
93人の方々が、
発起人となってくださいました。
現在もこの公式ホームページには、
発起人のみなさんのお名前を、
掲載させていただいております。
すでに鬼籍に入られた方々、
ご勇退された方々、
いまだに現役でご活躍の方々。
本来ならばお伺いして、
直接、お礼申し上げねばなりません。
そして何よりも、
私と商人舎の仕事によって、
さらに社会貢献によって、
御礼しなければならない、
と考えております。
ここにお名前だけでも、
掲げさせていただいて、
お礼申し上げたいと存じます。
青木 巌様
渥美 俊一様
安部 修仁様
荒井 伸也様
安藤 宏基様
池澤 徹也様
石田 健二様
石原 靖曠様
泉澤 豊様
伊藤 雅俊様
井上 保様
岩崎 高治様
岩田 弘三様
上田 隆穗様
遠藤 須美夫様
遠藤 正敏様
太田 順康様
大高 善興様
緒方 知行様
岡田 元也様
掛川 興太郎様
梶谷 晋弘様
春日 徹夫様
加藤 榮一様
加藤 徹様
加藤 英夫様
亀川 雅人様
川野 幸夫様
北野 祐次様
倉本 初夫様
栗原 一博様
小苅米 淳一様
國分 勘兵衛様
小濵 裕正様
小松 務様
今野 正義様
齋藤 充弘様
佐伯 行彦様
捧 賢一様
佐藤 洋治様
清水 信次様
庄司 正英様
杉本 惇様
杉山 昭次郎様
壽崎 肇様
寿里 茂様
鈴木 嘉和様
平 富郎様
高木 剛様
田尻 一様
田中 彰様
谷口 晶貴様
玉生 弘昌様
田村 弘一様
力石 寛夫様
寺岡 和治様
寺西 忠幸様
土肥 大介様
中野 勘治様
中村 健一様
中村 洋子様
夏原 平和様
西端 春枝様
似鳥 昭雄様
林 廣美様
原 信一様
原田 昭彦様
原田 政照様
平野 能章様
廣田 正様
広野 道子様
細貝 理栄様
堀内 淳弘様
本庄 八郎様
前原 章宏様
前村 哲路様
増井 徳太郎様
松井 忠三様
松井 秀夫様
松﨑 靖様
松本 南海雄様
宮下 正房様
宮本 洋一様
宗像 守様
村内 道昌様
村上 篤三郎様
柳井 正様
矢野 博丈様
矢作 敏行様
山澤 進様
横山 清様
米澤 房朝様
米濱 鉦二様
おひとりお一人、
こうしてお名前を記させていただいても
ご期待にお応えできていないことを痛感し
これからの10年、
さらに奮起したいと思います。
2008年4月17日の発足の会は、
第1部は講演会、
第2部は懇親会・握手会。
多くのみなさんに、
お集まりいただきました。
最後はお礼のご挨拶。
商業の現代化を目指します。
「無私と利他」を貫いて。
あの時の感動をいつもいつも心に抱いて、
怠惰にならぬよう精進し続けます。
商人舎発足10年の最後の日、
皆既月食が祝ってくれた。
午後8時48分に満月が欠け始めた。
少しずつかけていって、
三日月のようになる。
この瞬間がハイライト。
午後9時51分に皆既となって、
それは午後11時8分まで続いた。
撮影は商人舎編集スタッフ鈴木綾子。
天体望遠鏡で観察し、写真を撮った。
日付が変わった午前0時11分、
ふたたび満月に戻った。
こちらの写真は、
商人舎編集スタッフ倉内綾子。
美しい皆既月食だった。
私は決意を新たにした。
そして今日2月1日から、
日経新聞「私の履歴書」は、
松井忠三さん。
(株)良品計画元会長。
商人舎発起人に名を連ねていただいた。
第1回は「逮捕」。
衝撃的なスタートだ。
「あの日のことは正確に覚えている。
1969年(昭和44年)5月13日。
私は20歳の誕生日を
高輪警察署の留置場で迎えた」
「学生運動にのめり込み、
沖縄返還を求める4月28日の沖縄デーで
『中核』のヘルメットをかぶり
機動隊と激突した」
「新橋駅の高架線上で逃げ場を失い
一網打尽にされる。
逮捕者は約1000人にのぼり
戦後最大の騒乱だった」
そんな松井さんが1976年6月、
24歳で西友ストアーに入社し、
1991年、41歳で良品計画に出向する。
のちの社長・会長の木内政雄さんが、
松井さんの上司だった。
「浮いていたから、とってやった」
しかしバブル崩壊。
株価低迷。
会社は不調。
2000年、社長に直訴。
「問題は社内。社風だ」
そして、辞表を出した。
ところがその年の年末、
会長の木内さんから突然、
「社長をやれ」
翌年、51歳で社長。
松井忠三さんの人生。
波乱万丈。
今月は毎日が楽しみだ。
では、11年目に入るブログの最後は、
故倉本長治商業界主幹の言葉。
「良い商人である前に、
良い人間であれ」
長治は一方で、こうも説いた。
「真の商人であることが即ち、
立派な人間ということだ」
良い商人、真の商人。
良い人間、立派な人間。
彼らが商業の現代化を成し遂げる。
〈結城義晴〉