Everybody! Good Monday!
[2018vol6]
2018年第6週。
そして2月第2週。
昨日の2月4日(日曜日)が、
立春。
二十四節気の上では春だが、
立春の前の大寒から立春くらいまでが、
今の日本では一番寒い。
それは北半球にも共通していて、
アメリカも今、極寒。
日本時間では今朝になってしまうが、
アメリカ時間では昨日の日曜日の夜、
「スーパーボウル」
が開催された。
会場は、極寒のアメリカでも、
最も寒いミネソタ州のミネアポリス。
氷点下16度。
Super Bowlは、
NFLの最終優勝決定戦だ。
NFLはNational Football Leagueの略で、
プロアメリカンフットボールの組織だ。
アメリカとカナダの北米には、
4つのプロスポーツ組織がある。
「4大プロスポーツ」と呼ばれる。
もちろんゴルフやテニス、
サッカーやバレーボールもある。
しかし4大プロスポーツは、
すべてが地域に根差していて、
「4大」と呼ばれるにふさわしい。
そしてその中でも、
圧倒的に、断然人気が高いのがNFLである。
その1年間の頂点がスーパーボウルだ。
アメリカンフットボールのNFL、
メジャーリーグベースボール(MLB)、
バスケットボールのNBA、
そしてアイスホッケーのNHL。
NFLには全米とカナダに32チームが、
MLB・NBA・NHLには30チームがある。
そのアメリカ第一のスーパーボウル。
2004年以降は毎年2月第1日曜日に開催。
この日はSuper Bowl Sundayと呼ばれる。
あるいは略してSuper Sunday。
感謝祭のブラックフライデーに次いで、
食品支出も第2の日だし、
テレビの視聴率も必ず年間最高。
日本でいえば紅白歌合戦並みといえるか。
スーパーボウルが40%台後半の視聴率で、
野球のワールドシリーズが10%くらい。
そのSuper Sundayが今朝だった。
決勝戦に進出したのは、
ニューイングランド・ペイトリオッツと、
フィラデルフィア・イーグルス。
どちらも東海岸のチームだが、
実にいいゲームだった。
ペイトリオッツはすでに5回優勝していて、
この10数年の常勝チーム。
対してイーグルスは、
スーパーボウル進出も3度目。
しかし、ニック・フォールズの活躍で、
イーグルスが見事な勝利。
フォールズはシーズン初め、
2番手のクォーターバックだった。
この試合は初めからリードしたが――。
第4クォーターに逆転され、
さらにそれを逆転して、
41対33で逃げ切った。
決勝のタッチダウン。
そしてこのトロフィーを手にした。
「ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー」
これはティファニー社製の逸品。
「Super Bowl」
ラマ―・ハントのネーミングだが、
私はこのネーミングがいいと思う。
ハントはNFLの創設者の一人で、
バスケットボール、サッカー、
アイスホッケー、テニスのプロモーター。
Supermarketも、
Supercenterも、
Superstoreも、
考えてみると、
みんな「Super」なものだ。
私自身は「Super Marketing」を、
標榜している。
頂点にSuper Bowlがある。
さて、一番寒いとはいっても、
少しずつ日が長くなっている。
Weekly商人舎、
2週間販促企画は、
今週金曜日から始まる、
平昌冬季オリンピックと、
来週水曜日のバレンタインデーを、
この2週間のイベントとして取り上げる。
その間に建国記念の日を挟んだ3連休。
「ニッパチ」といわれるが意外にも、
2月はプロモーションテーマが多彩だ。
さて、日経新聞夕刊「あすへの話題」
松本晃さんが登場。
カルビー会長兼CEO。
今日のテーマは、
「株主ラストの企業統治」
これがいい。
「そもそも企業を取り巻く
多くのステークホルダーとは誰なのか」
「企業はその明確になった
ステークホルダーのすべてに対して
責任を果たす義務を負う」
そして松本さんは、
「私は最初に顧客と取引先を挙げる」
メーカーだから、
顧客と取引先。
近江商人風に言えば、
「買い手良し」と「売ってくれ手良し」
「2番目は共に働いている従業員と
彼らを日々支えている家族への責任だ」
これは「売り手とその家族良し」
「3番目は広い意味でのコミュニティーだ」
これが「世間良し」
「株主への責任は
最後で良いのではなかろうか」
「顧客・取引先、従業員とその家族、
コミュニティーにしっかり
責任を果たしておれば
会社の業績はおのずから良くなり、
結果として株主への責任を果たせるはずだ」
「とかく企業は
株主ファーストとなりがちで、
業績を優先するあまり
大企業ですらお粗末で恥ずかしい
不祥事を起こしてしまう」
「株主ファーストの考えをいったん捨てて、
株主ラストにすることが
本当は正しい企業統治だと思う」
株式公開企業で、
ここまで断言できるトップは、
そうはいない。
そして最後の言葉。
「お前がそんな偉そうなことを言うとは」
「昔の仕事仲間に失笑されそうだが……。
私は変わった」
この言い切り方。
どこかで使える。
アメリカ研修などでも、
私は最後に言う。
「自ら、変われ!」
そして帰国してから、
周辺に宣言してもらいたい、
と付け加える。
それが、松本晃さんの言葉と同じ。
「私は変わった!」
では、みなさん、今週も、
一番大切なことに対しては言い切ろう。
「私は変わった!」
いつもいつも「私は変わった!」では、
オオカミ少年になってしまうけれど。
Good Monday!
〈結城義晴〉