春は組織改編と人事異動の季節。
商人舎流通SuperNewsでも、
そんな報道が増えている。
アークスnews|
組織変更・人事異動3/1付け/「品質保証推進室」を新設
ラルズnews|
3/1付けで組織改編・人事異動/「3商品部体制」へ変更
東光ストアnews|
楠美秀一社長は3/1付けで営業企画室担当を兼務
イトーヨーカ堂news|
3/1付で機構改革・人事異動/「デジタル戦略室」新設
昨日は、
セブン&アイnews|
3/1付組織変更/機能別上位組織「6本部」を新設
もちろんユニーファミリーマートなども、
大幅な組織改編と人事異動をする。
イオンはその都度、変更するが、
組織改編の頻度は激しい。
大きな会社組織ともなると、
毎年毎年、そういったことが必要になる。
しかし、組織を次々に変更し、
人事をくるくると回すことが、
経営そのものだという錯覚に陥ると、
これはいい兆候とは言えない。
本当に必要な組織改編や人事異動なら、
そのことを考えついた途端に、
即断即行すべきだろう。
定期異動や定期の組織改編は、
古き良き時代の、
のんびりしたマネジメントだ。
季節がやってきたから、
組織改編と人事異動というのでは、
これこそ「くるくる」がマンネリになって、
むしろ弊害のほうが多くなる。
今月の月刊商人舎2月号。
「風変わりなリーダーシップ論」
ドラッカーは店長たちにこう助言する!!
井坂康志ドラッカー学会事務局長が、
すごくいい原稿を書いてくれている。
ドラッカーの「不補充」の考え方。
「あるポストが定年退職、死亡、
辞職によって空席になっても、
自動的に埋めてはならないし、
検討すらしてはならない」
「そして、6カ月から8カ月、
空席にして静観する。
補充への強い要求がなければ
そのままポストを廃止するべきだ」
なかなかできないことだが、
これが正しい。
「組織は放っておいても、
人と仕事が増えていく。
有能な人が多くを占める組織ほど
仕事を増やす誘引は強くなる。
階層も多くなっていき、
やがては動脈硬化に陥る」
「エントロピーの法則」という。
放っておくと、
組織は陳腐化する。
ドラッカーは言う。
「ミドルの増加の多く、
おそらくそのほとんどは、
まったくの水ぶくれである」
今日は恒例の名人会。
1989年から行っていて、
もう29年になる。
来年は30周年。
永遠に名人を目指す。
最近は毎月1回。
多摩カントリークラブ。
こも巻き。
梅が満開。
桜もいいが、梅もいい。
ゴルフも暖かくなるにしたがって、
いい状態になってくる。
今年は人生最高のゴルフになりそうだ。
そんな予感がする。
がんばります。
それでも商人舎オフィスに戻って仕事。
「Meiji Marketing Review」が届いていた。
この季刊誌にも、書き続けて、
11年目に入る。
私の連載タイトルは、
「小売業のスーパーマーケティング」
今回は第40回で、
テーマは「店舗ダウンサイジング」
手に入るみなさんは読んでみてください。
さて、日経ビジネスオンライン。
「今日の名言」
日本がAIと自動化を活用し、
どのように生産的で裕福な
21世紀の社会を創るのか。
誰もが関心を持っている。
ビル・エモットさん。
イギリスの「エコノミスト」誌元編集長。
いいことを言ってくれる。
リップサービスもあるかもしれないが。
「2020年に日本は東京五輪を控えている。
このイベントは、世界に対して、
AIと自動化の先進国であることを
アピールする格好の機会となるはずだ」
オリンピックはスポーツの祭典だが、
それだけではない。
「1964年の前回の東京五輪は、
新幹線を象徴に日本は
世界に対して技術力をアピールした。
AIと自動化が世界を席巻する今の時代、
日本が次代の技術力を世界中に
披露する場が巡ってきたのは、
偶然ではないだろう」
運命論的に言えば、
まことに偶然ではない。
AIと自働化において、
世界の最先端を行く日本を見せつけたい。
同時に小売サービス業においても、
そのマーチャンダイジングや、
ホスピタリティの進化を、
世界中に実感させるchanceだ。
それこそ、
「スーパーマーケティング」である。
〈結城義晴〉