平昌冬季オリンピック。
女子団体パシュートで金メダル。
素晴らしい。
チーム・パシュートは3人一組の競技。
隊列を組んでタイムを競う。
オランダとの決勝は、
高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃。
どの国のどのチームより、
息があって、フォームもそろっていた。
2分53秒89のオリンピックレコード。
オランダは個人の能力では上。
そのオランダをチームワークで破った。
日本のメダル獲得数は計11個。
金メダルは3個。
チーム・パシュートは、
最後尾の選手のゴールで勝負を競う。
だから全員が、
交代で先頭を走って、
それぞれ風よけになる。
全員のスタミナを、
全体最適に保って、
ゴールまで駆け抜ける。
まさにチーム・マネジメントだ。
店も会社も、
全体最適を実現させねばならない。
「鎖の経営」
チェーンストアは、
店が鎖のようにつながっている。
鎖のような営業形態には、
二つの意味がある。
一つは鎖の重さ。
一つは鎖の強さ。
軽くて強いものが、
良い鎖である。
すなわち良いチェーンストアは、
軽くて強い。
鎖の重さとは、
経費である。
すべての店が、
すべての部門が、
それぞれに経費を軽くすることに
重点を置いて仕事する。
すると鎖全体は、軽くなる。
一つの輪のコスト削減は、
全体の経費を、
軽くするのである。
では鎖の強さとは、
なんだろう。
強い鎖とは、
どんなものなのだろう。
鎖の強さとは、
一番弱い輪の強度である。
強い力で鎖が引っ張られると、
最後には最も弱い輪のところで切れる。
だから一番弱い輪の強さが、
鎖全体の強さとなる。
チェーンストアは鎖である。
鎖のような営業形態で社会貢献している。
従って、チェーンストア全体の強さは、
最も弱い店の顧客満足度となる。
チェーンストアに標準化が必要なことも、
スクラップ&ビルドが不可欠なことも、
チェーンストアがその名のごとく、
鎖そのものであることを示している。
〈結城義晴〉
チーム・パシュートも、
そのチームの強さとは、
一番弱い選手の力である。
その選手をかばいつつ、
力のある者は、
みなの盾になって、
先頭を走る。
そして全員が、
標準化された美しいフォームで、
全体最適を目指す。
それが観る者に、
感動を与える。
私はそんな競技が大好きだ。
さて今日は、
朝から横浜商人舎オフィス。
鈴木哲男先生と、
そのご子息の鈴木俊介さん。
そして編集者の二宮護さん。
単行本の打ち合わせ。
続きは野田岩でランチミーティング。
がんばります。
その後、夕方、
東京・芝公園。
(株)アール・アイ・シーへ。
Retail Innovation Consultants。
代表取締役の毛利英昭さんと対談。
毛利さんは現在、
月刊飲食店経営と月刊コンビニの、
両誌の編集長を兼務する。
(株)商業界から、二誌を買い取った。
その編集業務は、
元商業界の千葉哲幸さんと、
梅澤聡さんが、
編集委員というかたちで協力している。
毛利英昭×結城義晴。
様々話し合って、
あっという間に2時間が経過。
その後、商業界会館。
1階のコーヒーショップ「First」、
久しぶりにマスターと会った。
もちろん会館の入り口の碑には、
きちんとご挨拶。
「店は客のためにある」
倉本長治。
それにしてもチーム・パシュート。
美しい滑りだった。
日本人として誇りにしてよい、
本当の美しさだった。
〈結城義晴〉