Everybody! Good Monday!
[2018vol12]
2018年第12週。
3月の第4週で、
今週水曜日21日は春分の日。
昨日の日曜日が彼岸の入り。
春分の日が彼岸の中日、
そして土曜日の24日が彼岸の明け。
今週は春の彼岸の週。
平昌冬季パラリンピックが終わり、
オリンピックからの一連の、
ウィンタースポーツの祭典が終了。
祭りの後の寂しさ。
しかし、あの渡部暁斗。
平昌五輪個人ノーマルヒル銀メダリスト。
ワールドカップ総合優勝を決めた。
これはあの荻原健司以来23季ぶり。
高木美帆もワールドカップ最終戦で、
スピードスケート女子1500mで1位。
1500mの今季種目別総合優勝。
全種目での総合優勝も決めた。
アスリートたちにとっては、
祭りの後などではない。
春めくといふは恙(つつが)の癒ゆるに似
〈朝日俳壇より 東京都・寺川芙由〉
(稲畑汀子選評)寒さに耐え、
ようやく春らしい陽気になった喜び。
それは病が治ってゆく過程に似ている。
日本は春爛漫。
横浜商人舎オフィスの裏の遊歩道。
桜が開花した。
しかし春爛漫のときには、
「春眠暁を覚えず」
よき仕事あるからこその朝寝かな
〈同 松山市・富岡信明〉
商人の朝は早い。
仕事の朝の、
朝寝は許されない。
しかし、年輪を重ねた俳人には、
それも許されるだろう。
「よき仕事」
いい響きだ。
それが一生の仕事ならば、
夜なべ仕事にも身が入るし、
徹夜すら厭わない。
私の場合、それだ。
さて、森友文書改ざん問題。
国会参議院予算委員会は揺れ続ける。
毎日新聞は書いている。
「春の足音は近いのに、
永田町は、いや安倍晋三政権は、
冬の嵐に逆戻りである」
YouTubeでその質疑を、
丁寧に見聞きしていると、
情けなくなる。
選挙で選ばれた国会議員。
多くの関門を乗り超えてきた高級官僚。
それらのやりとりが、
まったく議論になっていない。
言い逃れや時間稼ぎ。
その場しのぎ。
一方は揚げ足取り、
相手の失態を導き出すだけで、
議論は進まない。
予算委員会で予算が審議されないのは、
何より国民にとっての損失だ。
政治家とは、官僚とは、
果たして「よき仕事」なのだろうか。
ブレーズ・パスカル。
パンセの「断章一〇八」
「人が、告白した案件に関して、
利害関係をもっていないなら、
その人は絶対に
嘘をついているはずはない、
と断定することはできない」
「なぜなら、この世には、
嘘をつくという目的のためだけに、
嘘をつく人も存在するからだ」
ん~、パスカル。
今週の私のスケジュールは、
比較的のんびりとしている。
しかし今週の東京・横浜は、
雨模様。
そんな春を楽しみつつ、
よき仕事に邁進したい。
さて、
日経ビジネス「今日の名言」
「転ばぬ先の杖」を与えると、
そればかりに頼るようになり、
チャレンジする気持ちが
失せてしまいがちです。
〈大山 健太郎アイリスオーヤマ社長〉
大山さんが言う「転ばぬ先の杖」とは、
AI(人工頭脳)のこと。
「私は、AIの登場がこうした風潮を
加速するのではないかと心配しています」
「AIはビッグデータを解析して
判断をします」
そのとおり。
大量のデータが必要となる。
「人々は効率的に物事を達成しようと、
AIが過去の事例に基づいて導き出した
成功確率の高い選択肢を
優先して選ぶようになるでしょう」
ビッグデータやAIは、
効率的に仕事を、
達成するためのものであり、
成功確率の高い選択肢を、
導き出すためのものだ。
「そうなると、ますます、
前例にない挑戦をする人が
減ってしまうように思います」
だからこそ、
「よき仕事」のためには、
人間の意志や感情が必須になる。
人間の、
人間による、
人間のための産業には、
なおさらのことだ。
言い逃れやその場しのぎ、
時間稼ぎだけの仕事で、
あってはならない。
では、みなさん、
今週も、よき仕事を。
Good Monday!
〈結城義晴〉