結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年04月11日(水曜日)

イオンもセブン&アイも過去最高決算/ユニー・ファミマ正常化

第196回通常国会会期中。
今年2018年1月22日(月)に召集され、
会期末は6月20日(水)。

今日も衆議院予算委員会では、
加計学園や森友問題への質問が続いた。
いわゆる「モリカケ問題」。
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もう末期症状だ。

石破茂自民党元幹事長は、
都内で講演。
「逆らったら、もうダメだ
ということをやっていると、
誰も物を言わなくなる。
システムとして崩壊している」

「誰に」逆らうのかと言えば「政治家に」。
「誰も」とは「官僚」。

政治家に逆らったらだめ、
忖度しないとだめ。
官僚は毅然としてものを言わなくなる。

安倍内閣に苦言を呈した。

「行政は公平公正でなければならない。
お友達だから特に
便宜を図ってもらえるとしたら、
ばからしくて誰も
行政に信頼なんか置けない」

小泉進次郎自民党筆頭副幹事長も、
なぜか都内で講演。
柳瀬唯夫元首相秘書官が、
愛媛県や今治市の職員との面会を、
否定していることに対して、
「”記憶の限りでは”という注釈を
付けなければいけないのだったら、
会ってはいないと言い切ることは
できないのではないか」

もちろんこんな問題で、
貴重な時間を費やしてもらっては困る。
しかし政治家と官僚の信頼が失墜して、
それも払拭してもらわねば困る。
あるいはケジメをつけねばならぬ。

石破茂も小泉進次郎も、
それを憂慮している。

何やらの封印を解き
春たける 

〈朝日俳壇より 東京都・藤森荘吉〉

忖度をしろとは言わぬ
忖度が
動き出したら
もうとまらない

〈朝日歌壇より 小平市・北川泰三〉

いじめ方
嘘のつき方 隠し方 
責任のがれを
見ている子どもら

〈同 近江八幡市・寺下吉則〉

(永田和弘選評)
政治の言葉の劣化は
目を覆いたくなるばかり。
こんな言葉とともに育った子どもたちの
将来を考えると怖ろしくなる。

さて決算発表の季節。
商人舎流通SuperNews。
毎日、ざっと目を通してください。
見出しだけでもいい。
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タイトルの下のボタンから、
例えば[決算]を選んでクリックする。

今日の4月11日だけでも、
8本の決算記事がある。

イオンnews|
8兆3900億円・経常利益14%増で過去最高づくし

ユニー・ファミマnews|
’18営業収益1兆2753億円51%増/営業利益15%減

イズミnews|
「LECT」効果で営業収益7298億円4%増/経常も7%増

ライフnews|
出店&改装で営業収益6777億円3.8%増も経費増で減益

スギnews|
4570億円6.1%増・経常利益8.5%増と好調決算

良品計画news|
年商3795億円14%増/経常19%増/ネットは伸び悩み

エコスnews|
年商1173億円2.2%増・経常利益8.1%増の連続最高益

天満屋ストアnews|
営業収益754億円0.1%減・経常利益6.9%増の減収増益

1週間前には、
セブン&アイnews|
2月期6兆円超/純利益1812億円(87%増)で過去最高

イオンもセブン&アイも過去最高。
しかし両者の過去最高の意味合いは、
まったく違う。
そしてどちらもまだまだです。

エコスも2年連続最高益。
たいらやが貢献した。

良品計画は相変わらず絶好調。
スギ薬局も変わらず堅調。

ユニー・ファミマは回復。
ライフコーポレーションはわが道を行く。
天満屋ストアは業界平均で減収増益。

さて日経新聞オピニオン欄[時論]。
ジョセフ・スティグリッツ教授登場。
米国コロンビア大学で教鞭をとり、
2001年、ノーベル経済学賞受賞。
「米の保護主義に外圧を」
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トランプ政権の保護主義政策、
中国との「貿易戦争」リスクについて。

「”戦争”というよりは”小競り合い”だ。
基本原則として
世界貿易機関(WTO)で解決すべき問題だ。
米国は国際法を順守する
約束をしているのだから、
問題があればWTOに提訴すべきだ。
今の国際法が気に入らないなら
それを改正する努力をすべきだ」

米国による制裁関税で、
欧州は除外したのに日本を対象にした。
日本はどう対応したらよいか。

「すべての国が、一致して
米国に”国際法に違反している、我々は
思慮深く毅然としたやり方で対応する”
と言うべきだ」

「何もしない日本の対応は融和政策で、
歴史的にもうまくいかない」

そして「米国の政治的に重要な基幹産業を
いくつか選び報復関税を発動すべきだ」

すごいこと言わはる!

日本政府も国会も本来、
モリカケ問題を長びかせている暇はない。

「誇張かもしれないが
世界は国際法に従わない”ならずもの国家”の
米国と北朝鮮の2カ国抜きで進むべきだ」

またまたすごいこと言わはる!!

「米国には外圧が必要だ。
トランプ氏はいじめっ子で、
融和政策は通じない」

「私の意見は決して反米ではなく
多くの米国民が共有している。
難しい時代だが、トランプ氏に、
国際秩序を破壊させてはならない」

賛成。

トランプはあんなものだが、
それに対してしっかりと、ズバリと、
モノを言う学者がいる。

もちろん忖度はない。

それがアメリカの良さである。

〈結城義晴〉

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